【発売日】 1993年4月23日
【発売元】 エニックス
【価格】 9,600円
【メディア】 12メガビットロムカセット
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
ゲームシステムや用語など、『ミスティックアーク』と共通した部分を多く持つ、事実上の前作。
ただし、固有名詞の一部が共通しているものの世界観上の繋がりは明示されていない。
モンスターグラフィックの一部は「ミスティックアーク」にも再登場している。
パッケージイラストは増田晴彦、キャラクターデザインは米田仁士。
プレイヤーキャラは賢者と呼ばれる「神の子」シーダの7人の弟子のひとり。
師の課した試練として、世界中に散らばる7つのアークを集める旅に出る。
妖精のような姿を持っている『ミスティックアーク』のそれとは異なり、こちらではアークは純然たるアイテムである。
ゲーム開始時、7人の中から主人公を選択する。
メインストーリーは全員共通だが、選んだ主人公によってイベントの解決法などが異なる部分がある。
主人公に選んだ者以外の6人はそれぞれ独自に旅をしており、街などで出会うことがある。
この際の反応は基本的にランダムで、会話だけで別れることもあれば組まないかと誘われることも、果ては主人公の持つアークを奪おうと襲ってくることも。
ユーザーの多くが本作の一番印象に残る部分だと言うであろう要素がBGMである。
透明感のある笛の音にシンプルな伴奏を付けた穏やかな曲が中心で、メロディーラインもどこか物悲しいものが多い。
あまり多くを語らないストーリーと兄弟弟子との殺伐とした関係なども相まって、作品全体に独特の寂寥感を与えている。
ストーリー終盤には意外な展開が待っているが、それを乗り越えて辿り着くエンディングは驚愕の結末。
内容としては鬱展開といえるものだがこれも非常に淡々と描写され、その呆気なさが衝撃に拍車をかける。
どこか寂しく陰鬱な雰囲気が漂う世界を旅し、ひたすら淡々と紡がれる物語の中で兄弟弟子と血みどろの争いを繰り広げ、その果てに辿り着く結末さえもハッピーエンドとは言い難い。
全編に渡って独特の寂寥感と虚無感に満ちており、それを「味」として楽しめるならば上質な雰囲気ゲーといえる。
その反面、システム面は光る部分もあるものの平凡なRPGのアレンジに留まっており、今プレイすると若干もっさり感も覚えるかも知れない。
いわゆる典型的JRPG路線とは少し違った、空気を感じるRPGをやってみたい人にはお勧め。
そういう意味でも後継作の『ミスティックアーク』と似通ったゲームである。
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