【発売日】 1995年12月22日
【発売元】 ハドソン
【価格】 9,980円
【メディア】 40メガビットロムカセット
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム
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【中古】 天外魔境ZERO/スーパーファミコン
概要 (説明は『Wikipedia』より)
PCEで展開されていた天外魔境シリーズの外伝作品で、唯一SFCで出された作品である。
スタッフの間に自分の子供が(PCEを持っていない等の理由で)天外魔境をプレイしない、したことがない、という声が上ったという経緯で製作された。
一般のRPGにおける魔法に相当するものに巻物がある。
巻物は人からもらうのが基本なので、主人公たちが自ら術を覚えるといったことはない。
巻物のほかにも必殺技にあたる奥義が用意されている。
ストーリーは王道的でよくまとまっている。
IIのようなインパクトにこそ乏しいが、一つ一つのイベントが時に切なく時にギャグテイストで丁寧に描かれており、本作独自の味を引き出している。
戦闘バランスも難しすぎず簡単すぎずちょうど良いくらいである。
装備を相応にしっかり整え、レベル上げや巻物回収を怠らなければ基本的に詰まる事は無いだろう。
シリーズの伝統なのか敵キャラがなかなかに印象的である。
王道的な悪役ポジションの絶対レイドや闇の剣士シラヌイ、行く先々でちゃらけた言動や意図の読めない手助けをしつつ醜悪なまでの腹黒さをのぞかせるジュリ、科学と富で人々の生活を発展させた反面人情を廃れさせるキンギン等、一筋縄ではいかない背景や個性を持っており、ストーリー進行を飽きさせない。
ROM容量が他のSFC作品より大きいためかグラフィック面もかなり上質。
全体的に丁寧に作られた良作である。
本作の評価点としていろいろ挙げることはできるが、総合的に見て完成度の高い作品といえる。
しかし、本作ならではの特色に乏しく、全体的に模範的な良点が散りばめられている作風は「雰囲気ゲー」ということもできるかもしれない。
プレイしているうちは楽しいのだが、終わった後で何が良かったのかと聞かれるとちょっと答えにくい…そんな作品である。
その雰囲気にどっぷりとつかってしまえた人には名作ともなりえるし、雰囲気が合わなかった人には至って普通のゲームといわれるかもしれない。
ある意味で後年に出たオリエンタルブルー 青の天外と似た作品といえる。
スタッフの「子供がドラクエやFFはプレイしても天外魔境はプレイしていない」という声に押されて作られた本作であるが、なんと13日前に発売されたドラクエVIと発売月が被り、正面からぶつかることになってしまった。
それでも20万本と本シリーズの中では上位の売り上げを達成したものの、PCEの風雲カブキ伝と同じ売り上げであり、普及ハード移行による新規顧客獲得というところまでは至らなかった。
現在でもリメイクや移植、VCでの配信(時計機能のため難しいと思われるが)を求める声が多い事から、一定以上の人気は確実に掴んだ秀作と言えよう。
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