魔導物語 はなまる大幼稚園児(スーパーファミコン)

【発売日】 1996年1月12日
【発売元】 徳間書店インターメディア
【価格】 9,900円
【メディア】 16メガビットロムカセット
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

『ぷよぷよ』シリーズの初期に登場する魔導キャラの出典タイトル『魔導物語』待望のスーパーファミコン用ソフト。

当時のメジャー機での発売だった為か、パッケージには大きく『ぷよぷよRPG』と釘打たれており、ぷよぷよからアルル達を知った人に向けた内容になっている。

その為か作品内容は全シリーズ中でもっとも広い年齢層を意識した、ほのぼのとした絵本の雰囲気のRPGになっているのが特徴。

原作の特徴を継承しつつも、独自のシステムを大幅に採用した事で、本作は同シリーズの中でも独特の内容になっている。

基本的に『魔導物語1-2-3』のエピソード1が原作だが、あくまでも原作程度であり、原典『1』が魔導の塔での卒園試験のみを舞台にしていたのに対し、本作のメインストーリーは卒園試験の塔に進入する前の前日談を主軸にして物語が進められている。

ただし、魔導物語シリーズそのものが完全な世界観や念密な時間軸を元にして作品展開をしているわけではない為、本作もまた、「あらゆるパラレルストーリーのうちの一つ」という位置づけなのが正しい。

それまでの基本ゲーム内容であった3Dダンジョン形式を取りやめ、とっつきやすい見下ろし型のマップを採用している。

アルルの移動は4方向だけのシンプルなものであるが、ボタンによるダッシュ操作を採用している為とてもサクサクと移動できる。

本作の最大の面白さはアルル自身を操作する事そのものにあると言ってもよく、独特の内容でありながらも、本作は多くのファンから高い評価を受けているようだ。

本作品は、原作とは全く違うゲームデザインの部分が多くを占め、またストーリー自体もオリジナルエピソードの為に、これ一本で原作の魔導物語を語る事は出来ない。

ゲームの難易度そのものは、ダンジョンが迷いやすいとはいっても、基本的にクリアーまでには10時間程度で終わるため、9,900円という値段と当時の大作RPGが主流だった事を比較すると、物足りなさを感じる人もいるだろう。

しかし、低い難易度は、お手軽感がウリである同シリーズをきちんと継承しているし、ふとした時に何度も遊んでみたくなる、この村を無駄に入り浸ってみたくなる雰囲気を十分に感じ取れる内容になっており、ライトユーザー向けである『ぷよぷよ』の雰囲気を最も継承しているのは本作だと言っても過言ではない、優れた良作なのである。

ラストダンジョンの塔の構造がショボい点についても、他機種の魔導物語Iの方をプレイすることで補完できるため、他機種をプレイする前にやってみるのも良いかもしれない。

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