ソーサリアン(メガドライブ)

【発売日】 1990年2月24日
【発売元】 セガ
【ジャンル】 アクションロールプレイングゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

大ヒットパソコンゲーム『ザナドゥ』の生みの親としても知られる鬼才・木屋善夫がお届けする『ドラゴンスレイヤー』シリーズ第五弾、それが『ソーサリアン』。

多岐に渡るシナリオのクリアや、アイテムの収集、魔法の作成を通し、自分の作ったキャラクターの成長と活躍を楽しむ自由度の高いアクションRPGである。

この年(87年)の日本ファルコムは6月に発売された『イース』が大ヒットを記録し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

そんな中パソコンゲーム史上かつてないほど高い前評判を受けながら発売され、その前評判に違わぬ高い評価を得たのが本作であった。

キャラクターメイキング、アクションRPGとしての各シナリオの攻略、その他魔法の製造などからなっている。

魔法は100種類以上存在し、攻撃、回復、支援系と一通り揃っている。

ただし支援系の魔法は少ない。

また攻撃魔法には属性があり、モンスターによって効果が異なる。

「ごった煮RPG」とでも言うべきだろうか。

高い拡張性と様々な複合要素を兼ね備えたゲーム。

多岐に渡るシナリオは、拡張性の高さがあってこそ。発想の勝利と言えるだろう。

広がり続ける世界において、自分で作ったキャラクター達が様々な活躍をする。

そしてプレイヤーは彼らの武勇伝を自ら作り、それに感じ入る。

そんなARPGだ。

だが、一方で個々の仕様はまだまだ練りこみ不足で、自由度の高さが逆にゲーム性を削いでしまったり、戦闘部分が大味で成長が実感しにくい、キャラクターに感情移入する事が主体の割にはすぐに寿命が尽きてしまうなどチグハグな面も見られるゲームでもある。

…と様々な問題点はあるものの、それでも自ら作ったキャラクター達への愛着を損なうものではなかった。

次々と追加シナリオが出るほどの人気を獲得したのが、なによりの証である。

メガドライブ版は、初のコンシューマ移植版ソーサリアン。

10本のシナリオが収録されているが全て本作オリジナルのシナリオ。

PC版の「ドラゴンとたたかう」メニューは存在せず、最終シナリオがその役割を果たしている。

職業体系や魔法体系が変更されており、特に魔法はMDの性能を生かしてビジュアル面が大幅に強化されている。

シナリオも完成度の高いものが多く、またそれを彩るBGMもMD屈指の名曲ぞろい。

しかしながら音感が要求されるシナリオ「ツイン・アイランズ」では多くのプレイヤーが涙をのんだ、という逸話も。

実はこのサンゴを調べて音を鳴らしていくギミックは、順番を間違えると失敗のメッセージが出るため、それを頼りに総当たりすることによって音感が無くともクリアは可能であった。

MDに移植にするにあたり、セガはファルコムから直接FM音源の音色データ提供を受けており、それを研究する事よってFM音源の使い方について多くの物を得た事がサントラのブックレットにて語られている。

なお当初の構想ではMDで発売予定だったFDDユニットを用いて追加シナリオ・ユーティリティを供給する構想もあったが、FDDユニットが発売中止になったためその構想は頓挫してしまっている。

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