【発売日】 1993年3月25日
【発売元】 光栄
【開発元】 光栄
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
蒼き狼と白き牝鹿シリーズの3作目にあたる。
今作では東西の文化や気候の差異といった地域ごとの差異が強調されている。
また、軍師に相当する政治顧問の導入、直轄地の廃止、『ランペルール』で導入された能力値のランク化(能力は数値ではなく、A~Eのランクで表示される)などが盛り込まれた。
シリーズの目玉、オルドは大きくパワーアップした。
今回は后と一夜を過ごすために彼女を口説かなければならない。
后にも好みや能力があり(ただしマスクデータ)、それに応じた口説き文句を選択する必要がある。
今回は前作のモンゴル編に相当するシナリオ1「モンゴル高原の統一」と世界編に相当するシナリオ2「チンギス・ハーンの雄飛」に加えて、フビライハーンの時代であるシナリオ3「元朝の成立(1271年スタート)」もある。
前作では1206年以前にモンゴル編をクリアすると強制的に1206年にジャンプしたが、今回はクリアした年から始められる。また、移行時に世界編に連れて行く将軍(武将)を選択できるようになった。
前作のモンゴル編はテムジン(チンギスハーン)のみプレイできたが、今回のシナリオ1は彼のライバルであったジャムカ(ジャダラン族)、トオリル・ハーン(ケレイト族)、ダヤン・ハーン(ナイマン族)でもプレイできるため、歴史シミュレーションの醍醐味であるIFシナリオをはじめから作れる。
シナリオ1をクリアするとユーザーシナリオ「世界への道(1185年スタート)」が開放される。
この年は源頼朝、サラディン、リチャード1世といった有名人が多く、かつ彼らでプレイできる。
メガCD版とPS版は日本編とも言える「源平の争乱(1180年スタート)」がある。
今作では日本・中国・蒙古・中央アジア・インド・イスラム・東欧・西欧の文化圏が導入されている。
これは地域だけでなく、国王・将軍・后にも割り振られており、内政・軍事・人事に影響を与える。
前作では歩兵・弓兵・騎兵しかなかった。
しかし、今回は「軽装歩兵」「重装歩兵」「槍歩兵」(以上、歩兵)、「短弓兵」「長弓兵」「弩弓兵」(以上、弓兵)、「騎士」「突撃騎兵」「槍騎兵」「象兵」(以上、騎兵)、さらに騎兵の機動力と高めの直接攻撃力と遠距離攻撃ができる弓騎兵「軽弓騎兵」「狩猟騎兵」「蒙古騎兵」「武士」、「投石機」「火砲兵」の攻城兵器まで登場する。
焦点の当てられることの少ない時代をテーマとしたことは果敢な挑戦として評価できる。
特にフビライハーンの時代と言えば、三国時代(中国)や戦国時代(日本)と比べてマイナーでしかないのだが、そこに焦点を当てたのは(良くも悪くも)珍しい。
また、世界各国の軍団が入り混じる多国籍な雰囲気も悪くない。
しかし、システム周りがそれらの長所を押しつぶしてしまっている。
人事・能力値などで『信長の野望』や『三國志』シリーズと差別化を図ろうと試みたのだろうが、裏目に出てしまった惜しい作品だった。
この後の『チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV』では『信長の野望 烈風伝』に近い作品となったことからも今作のシステムは失敗だったとされたのではないだろうか。
批判点が多くなったが、別に悪い作品ではないことは、Win版がプレミア化していることやPC版発売時のほぼ全てのコンシューマ機に移植されたことが示している。『チンギス・ハーン・蒼き狼と白き牝鹿IV』が良くも悪くも「普通のゲーム」になった一方で、今作は(これまた)良くも悪くも『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズらしさを強く醸し出していると言えるだろう。
メガCD版とPS版では「源平の争乱」が追加され、プレイヤーに源頼朝(清和源氏)、平清盛(桓武平氏)、藤原秀衡(奥州藤原氏)、木曾義仲(木曾源氏)が追加された。もちろん、后(候補)に巴御前や静御前が登場する。
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