妖怪道中記(PCエンジン)

【発売日】 1988年2月5日
【発売元】 ナムコ
【開発元】 ナムコ
【メディア】 2メガビットHuCARD
【ジャンル】 アクションゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

イタズラの罰を受けて地獄の入り口に連れてこられた少年たろすけを操作し、閻魔さまの裁きを受けるべく地獄巡りを行うアクションゲーム。

道中の様々な行動によりエンディングが分岐するマルチエンディングの採用や、画面の半分を占めるメーター類や、地獄巡りという独特の設定がもたらす絵巻風の雰囲気、おどろおどろしいながらもナムコらしいポップさも兼ね備えたキャラクターデザイン、前年発表した『イシターの復活』と同様にスコア排除がなされているなど意欲的な試みが盛り込まれた。

しかし、それらの斬新な要素の一方で、過剰なまでの高難度による万人向けとは言い難いゲームバランスが問題となった。

主人公のたろすけは実に多彩な表情・アクションを見せる。

中でもニヤニヤと笑うスケベ顔は大変印象深く、それでいて憎めない。

恐ろしさ、グロさを兼ね備えながら、どこか愛嬌も見せる敵キャラ達。

ドロドロとした内容を扱っておきながら、生理的嫌悪感をあまり感じさせないデザインセンスは見事。

アクションも非常に滑らかで、キャラの多さにもかかわらずヌルヌルイキイキと画面を動き回る。

「動かすことが楽しい」と感じさせるだけのポテンシャルは充分に持っていた。

名作となりうるポテンシャルは十二分に備えていた。

しかし、アーケードゲームとして見ても理不尽に過ぎる数々の意地悪な仕様を散りばめた、まさに地獄の如き難易度の高さのせいで作品の魅力を半減させてしまった。

後にPCEやFCなど様々な機種に難易度を下げて移植されているが、AC版の時点でもっと気軽に楽しめる調整を行って欲しかった。

そう思わざるを得ない、とても惜しい作品であった。

PCエンジン版はマップの短縮、ほとんどの場面での縦スクロールの排除、敵の数の減少と配置の変更など、難易度を下げる方向性で調整されている。

しかし、コンティニュー制が存在しないため、ミスした場合はステージ1から問答無用でやり直しさせられる羽目になる。

また、敵の配置変更によって却って切り抜けるのが厳しくなった部分が多く、結果的にAC版よりも難しいと言われている。

さらに、PCE版オリジナルの追加要素であるにょらい(自称)が極悪。

エンディングの数と内容はAC版と同一だが、1枚絵は全て差し替えられておりキャプションが削除されている。

また、竜宮城での乙姫様の舞がなぜかストリップ劇場を思わせるかのようなアダルトな演出に差し替えられており、BGMも演出に合わせたアレンジが施されている。

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