【発売日】 1990年3月16日
【発売元】 NECアベニュー
【開発元】 NECアベニュー、ビッツラボラトリー
【価格】 6,800円
【メディア】 CD-ROM
【ジャンル】 シューティングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
タイトーを代表する不朽の名作の一つで、世界初の3画面STG『ダライアス』の移植作品である。
人気作ではあったがそのあまりの特異な仕様により家庭用ゲーム機への移植は不可能と思われていたが……。
3画面のアーケード版から1画面の家庭用ゲーム機への移植を、見事に成し遂げていること。
PCエンジンはアーケード基板よりも性能が劣る上に、そもそも画面表示形式がここまで違ってしまえば「完全再現」など無理な話。
それを踏まえた上で、アルゴリズムに絶妙な修正を加え、原作の雰囲気を再現したまま、一つのゲームとしても高い完成度を保っている。
具体的には、例えば扇状の弾を撃ってくる敵ボスの場合、弾の間隔が広く修正されている点があげられる。
1画面である本作はアーケード版よりも近い位置でボスの攻撃を避けなくてはならないのだが、こうした調整のおかげで原作の難易度をなるべく変えないように配慮されている。
ボスの仕様にも手が入り、1度ダメージが入ると一定時間経つまで次のダメージが入らないグラディウスシリーズでよく見られる形式となった。
それに伴いミサイル・レーザー・ウェーブいずれでもアーケード版のような極端な火力差は生じなくなり、ボスの貫通耐性という概念もなくなった。
合わせてボスの耐久力も全体的に下がっている。
グラフィックの再現度も高い。
表示される画面範囲が小さいという点以外、オリジナルとほとんど遜色が無い。
アーケード版の原案段階で構想されていた「26ゾーンそれぞれに個別のボスを配置」を実現した。
アーケード由来の11種類に加え、ロケテスト後に諸般の事情で割愛されたボスも含め新たに15種類が追加された豪勢な仕様となった。
更には裏技でボスラッシュモード「26体戦えますか?」モードも遊べる。
「完全移植」とはいうものの、その実態は『PCE版ダライアス』と言った方がよい。
そもそも3画面のアーケードゲームと1画面のテレビ(PCE)ではハードウェア能力・構成からして絶対的な違いがある。
おまけに当時は今以上に誇大広告が日常的だった時代であり、ほとんどのアーケードゲーマーは「完全移植」には期待していなかった。
むしろ、ゲーム性には目をつぶってマシンパワーを限界まで引き出し、『ダライアス』という作品の雰囲気を再現しようと試み、それを成し遂げたことにこそ、本作の真の存在意義があると言える。
プレイする上で稼動台数の少なさ、基板寿命などの問題が立ちはだかっていたAC版であったが、シリーズ30周年になる2016年に初の完全移植版であるPS4版が配信された事により、AC版がご家庭でも遊べるようになった。
とはいえ三画面と並ぶもう一つの魅力である海洋生物ボスの追加など、この版でしか楽しめない部分もあるため、本作の魅力が下がった訳ではない。
WiiのVCで現在でもダウンロード購入できるので、AC版とは異なる「完全移植を阻む仕様の壁」に挑んだ『ダライアス』として興味の沸いた方は一度プレイしてみるといいだろう。
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