【発売日】 1993年9月30日
【発売元】 光栄
【開発元】 光栄
【メディア】 CD-ROM
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
蒼き狼と白き牝鹿シリーズの3作目にあたる。
今作では東西の文化や気候の差異といった地域ごとの差異が強調されている。
また、軍師に相当する政治顧問の導入、直轄地の廃止、『ランペルール』で導入された能力値のランク化(能力は数値ではなく、A~Eのランクで表示される)などが盛り込まれた。
シリーズの目玉、オルドは大きくパワーアップした。
今回は后と一夜を過ごすために彼女を口説かなければならない。
后にも好みや能力があり(ただしマスクデータ)、それに応じた口説き文句を選択する必要がある。
今回は前作のモンゴル編に相当するシナリオ1「モンゴル高原の統一」と世界編に相当するシナリオ2「チンギス・ハーンの雄飛」に加えて、フビライハーンの時代であるシナリオ3「元朝の成立(1271年スタート)」もある。
前作では1206年以前にモンゴル編をクリアすると強制的に1206年にジャンプしたが、今回はクリアした年から始められる。
また、移行時に世界編に連れて行く将軍(武将)を選択できるようになった。
前作のモンゴル編はテムジン(チンギスハーン)のみプレイできたが、今回のシナリオ1は彼のライバルであったジャムカ(ジャダラン族)、トオリル・ハーン(ケレイト族)、ダヤン・ハーン(ナイマン族)でもプレイできるため、歴史シミュレーションの醍醐味であるIFシナリオをはじめから作れる。
今作では日本・中国・蒙古・中央アジア・インド・イスラム・東欧・西欧の文化圏が導入されている。
これは地域だけでなく、国王・将軍・后にも割り振られており、内政・軍事・人事に影響を与える。
気候は熱帯気候、乾燥気候、温暖湿潤気候、西岸海洋性気候、地中海性気候、温帯夏雨気候、冷帯湿潤気候、冷帯夏雨気候の八つである。
いろいろな兵種が登場するが、機動力・攻撃力にすぐれ、遠距離攻撃もできる弓騎兵(軽弓騎兵・狩猟騎兵・蒙古騎兵・武士)が結局最も強い。
上手く指揮すれば、ノーダメージで敵軍団を壊滅させられる。
焦点の当てられることの少ない時代をテーマとしたことは果敢な挑戦として評価できる。
特にフビライハーンの時代と言えば、三国時代(中国)や戦国時代(日本)と比べてマイナーでしかないのだが、そこに焦点を当てたのは(良くも悪くも)珍しい。
また、世界各国の軍団が入り混じる多国籍な雰囲気も悪くない。
しかし、システム周りがそれらの長所を押しつぶしてしまっている。
人事・能力値などで『信長の野望』や『三國志』シリーズと差別化を図ろうと試みたのだろうが、裏目に出てしまった惜しい作品だった。
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