【発売日】 1987年6月21日
【発売元】 日本ファルコム
【開発元】 日本ファルコム
【ジャンル】 アクションロールプレイングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
今でも系譜が途切れない、国産ARPGの金字塔的作品。
赤毛の冒険家、アドル・クリスティンの最初の冒険を描いたもの。
キャッチコピーは「今、RPGは優しさの時代へ。」
この背景には、当時のRPG(およびAVGやSLG)は「クリアまでに時間がかかるゲームこそが(値段に対して)長く楽しめる良いゲーム」=「理不尽なぐらい難しい方が良い」とされる風潮があり、これに風穴を開ける意味があった。
トップビューのARPG。
魔法もなく攻撃は体当たりのみと、非常にシンプルなシステム。
敵もボスを除けば、飛び道具などは使ってこない。
敵に対して半キャラ分、左右どちらかにずらして攻撃すると、ノーダメージで相手を倒せる。
「半キャラずらし」と呼ばれ、初期イースでの基本的な戦い方となった。
「優しい」、しかし「易しい」わけではない、誰でもクリアできる絶妙なゲームバランス。
どちらも物語中盤あたりでほとんどの場所で事実上無限に全回復できる装備品が手に入り、またボス戦以外でどこでもセーブ可能という、ある意味で大甘な設定にもかかわらず、バランスが維持されている点は驚嘆に値する。
中盤以降のボスは攻撃パターンをおぼえなければクリアは難しい。
いわゆる「死に覚え」で、現在の感覚からすればアクション的な難易度が高めではある。
この時代、ファルコムの作品も含めRPGは「プレイヤーへの挑戦状」とでも言えるような相当な高難易度のものが主流であった。
そこに「優しさ」の概念を持ち込んだのがイースであり、万人がクリアできる難易度におさえたことそのものが当時としては新鮮であった。
当時のPC界にゲーム音楽の地位を成立させた古代祐三氏によるハイクオリティなBGMの数々は今でも数々のアレンジが発表される程完成度が高い。
あらゆる要素がその後のゲーム業界に変革をもたらし、PC用あるいは家庭用を問わず、さまざまなハードに移植され、今日にいたるまで愛されつづけているタイトル。
とくにストーリーについては、昨今のストーリー重視系RPGの先駆けになったことを特筆すべきであろう。
国産RPGとしては、もっとも多くのハードで発売されている作品であることは間違いない。
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