【発売日】 1986年10月24日
【発売元】 日本ファルコム
【開発元】 日本ファルコム
【ジャンル】 アドベンチャーゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
タイトルにIIとあるように、「瞬間画面表示」で話題となった『アステカ』(1985年2月発売、PC88)の続編である。
本作では当時主流になりつつあったコマンド選択式から更に一歩進み、アイコン選択式となった。
「金の台座」など後の『イース』にも登場するアイテムが出てくるが、これはイースと制作スタッフが共通なためのお遊び要素であり、世界観は一切繋がっていない。
舞台となるマヤ文明はアステカとは異なるのだが、些細な事(?)である。
RPGのようにフィールドを動き回る場面が基本となり、遺跡内部に入るとアドベンチャー画面に切り替わる。
アドベンチャー画面では押す・待つ・洗う・取る・壊すなどのアイコンが用意されており、それを選択してストーリーを進めていく。
この当時、アドベンチャーの命令は文字直接入力が多かったため、本作のように制限こそされど、解りやすい操作体形のシステムは珍しかった。
古代マヤの遺跡チチェン・イツァを舞台にした世界観は非常に稀である。
そしてそれを彩るグラフィック。
当時の水準ではクオリティが高いのだが、現在になると流石に見劣りする。
だが、今となっては逆に古代遺跡の怪しさ・不気味さを際立たせるスパイスになっている。
作中にキャラクターを一切登場させない事により、主人公とプレイヤーの一体感が強まっている。
自ら考え、謎を解いていく謎解きのカタルシスに一役買っている。
ゲーム作品が多様化した現在においても、マヤ文明に焦点を当てた作品は稀である。
そこに、豪華さは無いが美しい旋律のBGM、クオリティの高いグラフィック、カタルシスの強い謎解きがあり、キャラクターと言うものが一切登場しない展開から、プレイヤーを古代遺跡探索の浪漫に浸らせてくれる。
手詰まりになっても教えてくれなかったり、ヒントが少なかったりとやや難点もあるが、それを補って有り余るほどの印象深さと達成感を与えてくれる傑作である。
本作を最後に日本ファルコムはRPG中心のメーカーに転向している。
本作のスタッフが翌年「イース」を製作していることからして、ADVというジャンルがファルコム内で見限られるきっかけとなった作品であろう。
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