【発売日】 1987年11月21日
【発売元】 T&E SOFT
【開発元】 T&E SOFT
【ジャンル】 アクションロールプレイングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
アクションRPG『ハイドライド』シリーズの完結編。
前作までのシステムを大幅に変更し、意欲的なシステムが多く採用されている。
一方で、理不尽とまで言われた難易度は下がり、遊びやすくなった。
続編ではあるが、『ハイドライドII』のリメイクという意味合いの方が強い。
それはタイトルからも表われていて番号表記がローマ数字からアラビア数字に置き換えられている。
時間と重さの概念をシステムに導入している。
また前作から踏襲しているファンタジー感のある前半から一転、後半はSF要素も盛り込まれた。
パッケージに描かれている雲にも届く塔(200階建て)は作品の遊び要素として冗談混じりに大きくプッシュしていた。
実際は数階を除いて全部同じ構造であり、エレベーターもあるのでネタでしかない。
そのため大して話題にもならなかった。
リアル要素を増したアクションRPG。
時間や重さがあり、攻撃魔法はないがアクションは従来より多彩に。
直に剣を振り回す攻撃方法。
前作まで単に体当たりでダメージを与えていたものが、本作では剣を振ったり矢を放ったりへと変わった。
さらに剣や弓の射程もそれぞれにある。
これによりアクション性が強まった。
装備品はもちろん、アイテム、食料、さらになんとお金にまで重さがある。
一方でプレイヤーには持てる重さの上限がある。
そして制限重量を越えるものを持つと、身動きが遅くなり、さらには動けなくなってしまう。
このため必要、不必要を考えて持たなければならない。
宝箱を見つけたからと言って、何でも取ればよいという訳ではない。
また、レベル上げに励んでいたら、モンスターから得たお金の重さで動きが鈍くなることもよくある話。
ちなみにスタート時、一般のRPGのように武器と防具を一式揃え、武器屋を出ると全く動けない。
プレイヤーキャラクターのメイキングは「戦士」「強盗」「僧侶」「修道士」の中から職業を選ぶことになるが、それぞれ初期パラメーターに影響する。
前作からあった善良、邪悪のモンスター属性も本作に引き継がれている。
自分から攻撃してこない善良なモンスターは倒してはいけない。
これを倒す度に「精神力」というステータスが下がり、33以下だと悪人扱いされる。
そうなると店で足元を見られたり、話が聞けなかったりする。
前作は高難易度で知られたRPGでもあったが、それに比べればはるかにプレイしやすいものになっている。
だからと言って簡単という訳ではない。
時間や重さの概念がある事によって、ある程度の計画性を持った行動が必要になる。
これはプレイに一定の緊張感とテンポを生み出した。
またより強化されたアクション性とグラフィック&BGMは、単純に動かすことが楽しい。
ただアクション性に関しては単にわずらわしくなっただけとも感じるプレイヤーもいた。
さらに前作から続くモンスターの善悪の属性も障害要素としての面が大きい。
もっともこれらはかつてのPCの高難易度RPGを好み、踏破する腕前を持つ者には大した問題でないだろう。
しかし当時はすでに『イース』『ドラゴンクエスト』が発売されており、RPGは遊びやすいものへと変わっていた。
そういう点ではやや時代に取り残された面のあるゲームである。
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