【発売日】 1988年
【発売元】 ポプコムソフト
【開発元】 グローディア
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
落語家の三代目・三遊亭圓丈氏がシナリオを手がけたRPG。
氏はゲームフリークとしても知られ、当時は小学館のパソコンゲーム雑誌『ポプコム』に「円丈のドラゴンスレイヤー」と言う連載も持っていた。
そのため、話題作りのために有名人が名義だけを貸したのとは訳が違い、制作に本格的に関わっている。
開発は後に『エメラルドドラゴン』を生み出したグローディア。
そして出来上がったゲームは…微妙に同人っぽい…。
正統派寄りのRPG。
ただし戦闘システムは独特。
フィールドで町や砦、洞窟を巡り、情報を集め、宝を集め話を進めていく。
まさに正統派。
ただ情報は断片的なものが多い。
頭を働かせないといけない場面が結構ある。
戦闘システムはターン制のタクティクスタイプだが、操作そのものはなんと全自動。
主人公すら自由に動かせない。
プレイヤーができるのは、逃げる、目標を定める、薬を使うの三つだけ。
パラメーターは最小限だが、変わっているのがCTMというもの。
これは主人公との親密度で、これが低いと指示に従わなかったり全力で戦おうとしない。
正統派らしく取っ付きやすいシステム。
戦闘が自動なため、覚える事はわずか。
当時にしてはキャラ性が出ている。
キャンプやホテルでのイベントや、フィールドCTMが下がるイベント、モブキャラとのかかわりなどショートイベントが結構ある。
キャラクター性というには少々弱いが、それまでのRPGの形式的なキャラよりは色濃いものがある。
また、モンスター側も多彩でやる気のない連中、敵である主人公を見逃す者などもおり、こちらも一辺通りではない。
いろんな意味で荒削りなゲーム。
十分なボリュームやAI戦闘などの要素が、粗い作りのせいで魅力を減らしてしまっている。
三遊亭圓丈氏のシナリオも、まだまだストーリー性やキャラクター性が強くなる途上の頃のRPGらしく、煮詰めきれていない。
世界観の構築も不十分(圓丈氏の中では煮詰まっていたのかもしれないが、ケンカ別れで投げ出してしまっては期待出来ない)。
言ってしまうと、全体的に成長期の同人ゲームくさい雰囲気が漂っている。
これを本作の独特の空気と見るか、未成熟と見るかは微妙な所。
一方で、ゲームとしては破綻しているという訳ではない。
また、PCのRPGはARPGやWizardryタイプのものが中心に発展したため、正統派スタイルはそれほどでもなかった。
その意味では本作はPCで遊べる正統派RPGの一つであった。
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