三國志V(PC9801)

【発売日】 1995年12月15日
【発売元】 光栄
【開発元】 光栄
【ジャンル】 シミュレーションゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

三國志シリーズの5作目。

黄巾の乱シナリオが本格的に登場。

関連する人物が追加された。

黄巾族三兄弟(張角(君主)、張宝、張梁)は演義準拠で妖術等を使用できる為、これまでとは違った戦略を立てられる。

一方、討伐軍の総大将である何進は最初から玉璽持ち、曹操と袁紹を筆頭とした有力な武将が配下にいるなどのアドバンテージを持ち、人材を駆使した従来のような戦略で立ち向かっていける。

仙人達8人が特殊武将として参戦するようになった。

「幻術」・「妖術」・「仙術」が凶悪。

どの術も場所を選ばない上、幻術と妖術によるダメージは回復できず、更に士気が(妖術は訓練度も)低下するので戦闘力もガタ落ちとなる。

仙術は負傷兵を全員回復してしまうので、せっかくそれまで兵力を減らしていたのに元の木阿弥になることも。

実際、これらの特殊能力は数倍程度の兵力差なら簡単に覆してしまうほどの強力さである。

かなり便利な(敵に回せば「ズルい」)仕様である。

それまでのシリーズで登場した要素(外交・担当官・武将の特技など)の集大成となっている。

新要素としては名声によるコマンド総数の増減と、戦争における陣形の導入がある。

前作までの攻城戦はなくなり、野戦において各城を占拠する形に先祖返りした。

戦争時の舞台の概念に「陣形」が追加。

武将によってそれぞれ使える陣形は違っており、平地型・山岳型・水上型の全12陣形が存在する。

特殊能力の概念が登場。

三国志IVとは異なり、武将それぞれが6つずつ特殊能力を持ち、経験を積む事で随時覚えていく。

覚える特殊能力も、例えば馬騰や公孫瓚のように史実で騎馬に長けた一族は「速攻」「強行」などの高速移動系特技を覚えるなど、武将の個性を引き立てるものになっている。

このおかげで本作は、「水計」や「水神」、さらには「水陣」の陣形を有している武将が多い呉軍の武将が水系地形で一際手ごわくなり、従来では魏・蜀の割を食う形で地味だった呉軍が、他勢力武将に負けない存在感を見せている。

黄巾の乱の他に、「III」「IV」では採用が見送られた劉備入蜀後の三国鼎立シナリオ(五虎大将軍が揃った時期)が「II」以来久しぶりに再登場した。

難易度的にも遊びやすく、システムも複雑すぎず簡単すぎない程度でバランスが良い。

間口の広さと奥深さが両立されている。

新要素の陣形、名声はそれほど意識しなくても、よほどの弱小勢力から始めなければ十分クリアは可能。

逆に言えば陣形や名声を意識しながら動く事で弱小勢力でも勝機が掴める。

これまでのシリーズで随時追加され複雑化したゲームシステムを一新。

わかりやすく纏め新規プレイヤーへの敷居を低くし、かつ戦略性の高い展開が臨めるように調整された。

バランスの取れたシステム、印象深いBGM、様々な陣形を駆使したテンポの良い戦争などから、未だに「シリーズ最高傑作」の声が多い名作。

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