【発売日】 1989年7月
【発売元】 システムソフト
【開発元】 システムソフト
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
戦国SLGとして、かつて光栄(現・コーエーテクモゲームス)の『信長の野望』シリーズ共に人気を二分した名作SLG。
黒田幸弘氏がデザインし、革新的なシステムが多数導入された意欲作でもある。
一部のシステムは、やがて信長の野望シリーズにも導入される。
光栄の信長シリーズが領国経営の延長上からの領地拡大というコンセプトならば、本作は領地拡大を主としたコンセプトと言える。
また、戦国SLG随一のバランスの良さを誇る。
時代は1551年から。
プレイヤーは全国の大名から1つを選び、天下統一を目指す。
歴史SLGの先駆けである光栄のゲームとは、大きく違うシステムを導入していた。
戦略中心となっており、非常にシンプルにまとまっている。
ゲームテンポはかなりいい。
それでいて当時としては画期的なシステムであり一部のシステムは後の信長シリーズでも形を変えて搭載されることが多く、先進性は高かった。
武将の能力は、実質的には軍事と内政の2種類しかない。
信長シリーズや他社のものと比べても、非常にシンプルである。
軍事は戦闘時に効果を出し、内政は外交や政策、謀略などに効果を出す。
国ではなく、城の取り合いという新たな戦略性の面白さ。
国内の城を取って行く事により、国盗りの実感が強く出ている。
また、交通の要衝となる城を押さえるなど、戦略的な要素も色濃いものとなった。
システムがシンプルなため、コンピューターと人間側の戦術差が出にくいようになっている。
戦術で兵力差を簡単にカバーする事ができないため、本作の戦略性や、コンピューターの手ごわさを強く出すものとなっている。
歴史SLGは、歴史的な事象をなんとか再現しようと、とかく複雑なシステムになりやすい。
そのため、どうしても人間の戦略効率がコンピューターを上回ってしまう。
序盤、厳しい状況があっても、それさえ突破してしまえば、後は順調、中盤以降は一強皆弱の消化試合。
というゲームも少なくない。
ところが本作は違う。
システムがシンプルな上、運の要素も大きく、人間とコンピュータの効率の差がでにくい。
またコンピュータが他のゲームにはないほど攻撃的。
このため終盤になると、ほとんどの場合、全国は2大勢力しかいないという状態になる。
正に天下分け目の関が原である。
一時は全国のほぼ半分を手中に収めたプレイヤーが最終的には滅亡した、などという事も起こりうる。
信長シリーズとは違った路線と提示した本作。
歴史的な事象の再現とゲームとしての面白さを、高い所でバランスを取った名作である。
とかく中盤以降だれてしまいがちな歴史SLGとは、一線を画している。
最後は天下を分けての大いくさとなり、緊張感がいつまでも維持されるのは見事の一言。
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