【稼働開始日】 1980年6月
【発売元】 日本物産
【開発元】 日本物産
【ジャンル】 シューティングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
1980年に日本物産がリリースした、インベーダータイプの業務用縦画面シューティング。
ドッキングシステムによる自機のパワーアップが特徴。
後に同社から1985年にてリリースされヒットを飛ばす事となる『テラクレスタ』の設定上の前作にあたるが、共通点は男のロマン「合体」が売りな事だけである。
ドッキング専用シーンがあるのは本作のみ。
インベーダーのコピーゲームながら独自のシステムを得て差別化を図った同社タイトル『ムーンエイリアン』の系譜を踏んだムーンシリーズの最終作でもある。
レバー+1ボタンを使用。
レバーで自機の左右移動(上下移動不可)、ボタンでショットを放つ。
当時のインベーダー系の例に漏れず、一画面につき1発しか発射できない。
ゲーム開始時点で「一号機」「二号機」「三号機」の3体の自機が存在し、ステージ始めはそのうちの一号機を操作する事となる。
一号機がミスすると、待機していた二号機が出撃し、それもミスすれば三号機が出撃といった具合となる。
各機には性能差があり、使用している機体によっては使い勝手が若干変化する。
一人~二人交互プレイ可能、全10ステージ周回ループ制。
各ステージに出現する敵を全滅させればそのステージはクリアとなる。
但し、メテオのステージは敵を逃してもクリアが可能。
全ステージをクリアするとドッキング形態が解除され、再び単独の機体に戻った状態で次周回面に入る。
このゲームの敵は一切の弾を撃ってこないという特徴があり、攻撃手段は自機に対する体当たりのみである。
その代わり、敵の動きは変則的で行動が読み辛いというものがほとんどで、適当にショットを撃っていれば簡単に殲滅できるような甘いバランスではない点に注意。
一定のスコアに達するとエクステンドとなり、3機一括でストックが増える。
エクステンド後に最初に所持していた自機が全滅すると、入れ替わりで3機が復活する形となるため、実質的に強制コンティニューによる1クレジット増加と同じ効果がある。
ただし全滅した次の周回のステージ1からの再開なので難易度は上がっている。
ステージ4と8のクリア後は「ドッキング」という特殊行動となる。
この行動は今操作している自機と後方に待機している自機を合体させる事が目的であり、敵は一切出現しない。
何といっても本作の最大の特徴は合体システムにあるといっても過言ではないだろう。
このシステムは仕様を変えて後の関連作に受け継がれる事となる。
ドッキング作業中は画面上に、独特のフォントで「ドッキングせよ」の表示がされる演出がある。
今見ると何とも滑稽な外観だが、当時としては十分に臨場感を醸し出していたのだ。
ドッキングの難易度は慣れてしまえばさほど難しくはなく安定した合体が望めるが、最初のうちは操作が少々特殊なので思わぬミスをしてしまうかもしれない。
敵の動きを表現した音と敵にショットが命中した音の2種類のみでゲーム展開を十分に表現している。
当時としては珍しく、自機出撃時やドッキング成功時などに専用のBGMが付いていた。
前者は後のテラクレスタにてアレンジされて再収録される事となる。
3機まとめてエクステンドするのが太っ腹で、ドッキングも再び楽しめる。
デフォルトのエクステンド設定30000点も順調にプレイすれば3周目で到達するのでハードルは高くない。
ゲーム自体の難易度は、とにかく敵の動きが凄まじいまでのトリッキーさであるが故に、序盤から苦戦する要因になっている。
一旦画面下に消えた敵が流線を描く要領で(ようするにアッパー)別の場所の画面下から再出現することがある。
他のインベーダー系統のゲームと同じ感覚でプレイすると、即撃沈になる可能性も否定できない。
とはいえ、所詮は規定パターンでちょこまか動いているだけに過ぎないので、そこさえわかってしまえば大して理不尽な難しさではない。
性能の高い二号機やドッキング状態は攻撃範囲が広いので、ある程度の火力任せな攻略は通用する。
もっとも、周回を重ねて敵の数が残り一匹になると、敵のスピードがとんでもない事態になるので、万年安定という訳にはいかないが・・・
テラクレスタより知名度は低く、それ以前に前作である事自体があまり知られていない作品だが、他のインベーダー作品との差別化を図った試みは一部で評価されている模様。
家庭用移植は割と多くプレイする機会には恵まれている。
当時のゲームセンターへの出回りの良いいわゆる駄菓子屋ゲームであり、古参ゲーマーへの知名度は高い。
コロコロコミックス『ゲームセンターあらし』にもエピソード有り。
何気に、敵キャラクターに通称ではない明確な固有の名前がつけられた初のゲームでもある。
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