サスケ VS コマンダー(アーケードゲーム◆SNK)

【稼働開始日】 1980年
【発売元】 SNK
【開発元】 トーセ
【ジャンル】 シューティングゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

1980年に新日本企画(後のSNK)からリリースされたアーケードゲーム。

ジャンルとしては縦視線のインベーダー系統のシューティングにあたる。

『スペースインベーダー』が大ヒットし、数々のメーカーがそれに続けと様々な類似ゲームをリリースしていた時代。

その中でリリースされた1つが本作である。

当時は「とりあえず有名作を模倣すればいい」というものも少なくなかったが、本作は単なる『スペースインベーダー』の亜流に留まらない様々な新要素を取り入れている。

将軍の命を受けた主人公の忍者サスケを操作し、悪の忍者軍団を全滅させるという、時代劇モチーフの渋い設定である。

1レバー1ボタンを使用、レバー左右でサスケの左右移動。

ボタンでサスケの上方向に一方向のクナイ(メインショット)を放つ。

画面内に撃てるクナイは一発までとなる。

1人~2人交互プレイ可能のエンドレスプレイ。

先の面に進むにつれ、忍者の飛行速度と敵弾の量・速度が増し、難度は高騰してゆく。

サスケが敵弾・落下する敵残骸・親玉忍者の攻撃のいずれかに触れる事で1ミス、ミス後は親玉忍者戦以外においては敵弾が収まった状態での途中復活となる。

親玉忍者戦でのミスはステージクリア扱いとなり、親玉忍者と再戦する事はない。

2面をクリアすると、サスケのクナイ性能がパワーアップする。

ボタンを連射すればクナイが二連射でき、ある程度間を置いてボタンを押せば前方二方向のクナイが発射できる様になる。

当時としては珍しい和風の世界観で表現されたデザインが特徴的で、SF設定が多い当時のゲームの中では異彩を放っていた。

サスケと悪役忍者達が、大文字焼きや五重の塔を背景に戦いを繰り広げる様が非常に渋い雰囲気を醸している点も独特。

この点も、単なる先駆作の模倣に終わらせていない点と言えよう。

本作はシューティング業界で初めて、敵を倒すと攻撃判定のある残骸が落ちてくる、いわゆる「撃ち返し弾」が返ってくる要素を取り入れた事で知られる。

当初のSNKは特に撃ち返し弾である事は意識していなかったらしいが、ゲーム雑誌であるゲーメストで公認され、オムニバス集の説明書内でも「業界初」と書かれている。

本作発売当時は文章に英語表記で統一されているゲームが多かったが、本作の親玉忍者戦では「○○の術だ!」と吹き出しで表示される事から日本語表記をいち早く盛り込んだゲームの一つであった。

親玉忍者戦は雑魚敵の介入しない、いわゆる「ボスとの一騎打ち」である他、親玉忍者の攻撃も8種類と当時としては非常に豊富であった事から、今日のゲームにおける「ボス戦」の概念をいち早く完成させた存在とも言える。

先駆作を取り入れつつ単なる模倣に終わらせず、時代を先取りした新機軸の要素を入れるというSNKらしい作品である。

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