ドラちゃん(アーケードゲーム◆クラール電子)

【稼働開始日】 1980年
【発売元】 クラール電子
【開発元】 アルファ電子
【ジャンル】 アクションゲーム

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評価 4.8
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4,400 円 (税込)
評価 5
商品について ■商品説明文 &#169;Fujiko-Pro, Shogakukan, TV-Asahi, Shin-el, and AKD 藤子・F・不二雄原作の、日本が誇る世界的なキャラクター、ドラえもんのこけしです。 丸と丸が二つ並んだドラえもんのデザインは、「こけし」という素材の魅力を最大限に引き出してくれ..
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概要 (説明は『Wikipedia』より)

名作アーケードゲーム『クラッシュローラー』で知られるクラール電子が発売したアーケードゲーム。

『クラッシュローラー』と同様に開発自体はアルファ電子(後のADK)が行っている。

まず第一に、小学館に無許可でドラえもんのキャラクターなどを使用している。

本作は名前で分かるとは思うが、ドラえもんの登場するゲームである。

しかし本作はあろうことか、事前に小学館の了承を得ずに勝手に製作しリリースまでされている。

ちなみに1980年は映画第1作目「のび太と恐竜」が公開された年でもある。

音楽まで無断で使用されている。

本作はステージクリアするごとにボーナスステージが現れるが、そこでは『ドラえもんのうた』が(当時の技術故、音楽のみで歌は無いが)超大音量かつ超スローで流れてくる。

一度だけハートを画面下から発射してドラえもんに当たるようハートを左右に操作するというつまらないボーナスステージの内容と相まって、プレイどころか見ているだけでイヤな気分になってくることうけあいである。

音楽はゲームを盛り上げる重要な要素である。

せめて『ドラえもんのうた』を流すとしたら、アップテンポにした明るい曲調にアレンジしてステージ中で流してくれれば、それだけで本作の印象は多少異なったものとなっていたかもしれない。

尤も、当時のゲーム業界全体の風潮であり、同年の『クレイジー・クライマー』やエレメカ『国盗り合戦』でも『ドラえもんのうた』が使用されていた。

ゲームシステムもドラえもんである意味がない。

レバーで車を東西南北に動かして敵から逃げながらドットを集めて画面上部の赤い壁に付いたトゲを取り除き、トゲがなくなって赤い壁にあいた穴を通れるようになったらドラえもんに体当たりしてステージクリア。

やる事は本当にこれだけで、ひみつ道具を使ったりのび太達が登場したりといったドラえもんならではの要素は一切ない。

普通にオリジナルでは駄目だったのだろうか。

ドラえもんのグラフィックは1980年という時代にしては良くできている。

また、基板には日本語フォントのデータがないにも拘らずタイトル画面で複数の球体を並べて「ドラちゃん」と日本語表記しているのも芸が細かい。

肝心のゲーム内容の方にも力を入れろと言わざるを得ないできだが。

当時はまだ業界全体に著作権の概念や法規意識が浸透していなかった時期とはいえ、当時から著作権管理に厳しい小学館の、それも随一の知名度を誇る作品を無許可で使うというのはやはり大問題である。

著作権を脇に置いて純粋な単体のゲームとしてみたとしても、「ドラえもんのゲーム」としても「アクションゲーム」としても中身がスカスカな子供だましの内容でしかない。

結果としてクラール電子は小学館に訴えられ、本作のアーケード基板はそのほとんどが回収処分されることとなってしまった。

今では稼動している機体を拝む事はほぼ不可能であろう、幻のクソゲーである。

本作のマイナーチェンジ版の基板として、のちに『ドラミちゃん』が少数製造された。

しかしそちらは製造枚数が本作よりさらに少ないことに加えクラール電子が訴えられたことにより基板はほぼすべて回収処分、現在では全くお目にかかれないものとなっている。

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