ドルアーガの塔(アーケードゲーム◆ナムコ)

【稼働開始日】 1984年7月20日
【発売元】 ナムコ
【開発元】 ナムコ
【ジャンル】 アクションロールプレイングゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

遠藤雅伸氏が『ゼビウス』の次に制作したアクションゲーム。

アイテム取得による成長要素を含んだアクションRPGで、迷路内をさまよいながらアイテムを集め、キャラを強化して塔の最上階に潜む大悪魔ドルアーガの打倒を目指す。

バビロニア神話を下敷きとした独特な世界観と、当時のゲームマニアをもうならせる高難度のゲーム性によりゲームコミュニティの発展を促して人気を博し、ナムコを代表する有名タイトルのひとつとなった。

4方向レバー+1ボタンでギルを操作し、制限時間内にフロア内にある鍵を取り、扉に到達することでその面はクリアとなる。

塔は全60階、全面クリアでエンディングを迎えてゲームクリア。

各フロアの迷路は一定だが、ギルのスタート地点、敵、鍵、扉の出現位置はランダムとなっており、アクションゲームという体裁ではあるが「敵をかわしながら迷路を突破する」というゲーム内容になっている。

ギルは剣と盾を所持しており、ボタンを短く押すと剣を振り、押したままだと剣を前に出した抜剣状態となる。

剣を振った状態でも攻撃はできるが、敵を攻撃する際は抜剣状態での体当たりが基本。

盾は納剣状態だと正面に、抜剣時は左側面に向けられている。

これで敵の呪文を受け止めて無効化することが可能。

抜剣状態でも呪文は受け止められるが、基本的には反応しやすい正面(納剣時)で受けるのがセオリー。

ただし、とある階では「宝箱を出現させるのに抜剣状態で盾で呪文を受ける」必要があるため、このテクニックは全面クリアに必須である。

各階では条件を満たすとスタート地点に宝箱が出現する。

中には様々なアイテムが入っており、これを取得することでギルは少しづつパワーアップしていく。

ただし中には体力が低下する毒薬や呪われてパワーダウンするアイテムも入っていたりする。

60階建ての塔を登りながらアイテムを集めていく。

アイテムを入手するとギルがパワーアップし、攻略が楽になっていく。

容姿もパワーアップにあわせて変化していく。

アイテムは各階に1つある宝箱の中に入っているのだが、出現させるには各階毎に設定された条件を満たさなければならないため、謎解き要素もある。

ただし、アイテムを出現させる仕様自体が難解であるため、何も知らない場合の難易度はかなりシビア。

本作のキャラクターは「パーツ毎に細かく分けて描き、それを組み合わせて描画する」という手法で描かれている。

また、「同じドットでも部位によって色を変えたり、透明色を活用することによって従来の作品よりも差異を細かく表現する」といった小技も駆使することで、特徴や外観の差異を細かく表現することに成功している。

当時の貧弱なハード性能を考えるとこれは驚くべきことであった。

ゲーム中では表立って世界設定やストーリーが語られることは無いが、ファンタジー的世界観のRPG自体がまだまだ一般的ではなかった当時において、ここまで完成された世界観の作品を世に送り出したことは特筆すべき点である。

また、オーソドックスな中世ヨーロッパファンタジーではなく、バビロニア神話を下敷きとした独特の世界観も本作の大きな特徴である。

キャラクター面ではヒロインであるカイの人気が非常に高かった。

80年代のアーケードを代表する女性キャラクターの一人と言っても過言ではない。

このゲームの基本は「隠された宝箱を出現させてアイテムを取得し、ギルをパワーアップさせていく」ことにある。

しかし、出現方法はほぼ全ての階においてノーヒント。

しかも出現方法が分かりにくいものが多い。

クリアに不要なボーナスアイテムならまだしも、クリアに必須のアイテムにおいても難解な出現条件のものが多いため、事前情報なしでプレイを開始した場合のクリア難易度は非常に高い。

ただし、「宝箱の出し方を探る謎解きゲーム」として考えると理不尽極まりない内容ではあるものの、事前に宝箱の出し方を全て把握した上でプレイすると、宝箱を出すことが適度な難易度の「ミッション」となり、一転して非常に優れたアクションゲームとして楽しめるようにもなる。

あるゲーム評論家は本作に対してこう述べている。

「ドルアーガの真の魅力は、賞味期限付きであった。全ての謎を解明するまでの時間こそが、最もこのゲームを楽しく、面白く、奥深く見せていた時だった。」

ユーザー参加型の大規模イベント、あるいは社会現象として見るならば、間違いなくゲームの一時代を風靡したビッグタイトルの一つ。

総合的な完成度にも優れ、傑作の名を冠するに相応しい。

ただし「単体のゲームとして見た場合」となると話は別で、当時の事情をかんがみてすら不条理に近い難易度――それもただ単純に難しいというだけでなく、発想そのものが理不尽な要素まで含む――を持つため、評価は渋くならざるを得ない問題児でもある。

激ムズ難易度のゲームではあるが、それがかえって当時のゲーマー達の魂に火を付けた結果絶大な人気を獲得、80年代前半においてはかの『パックマン』に次ぐナムコの看板タイトルとして認知されるに至った。

まさに時代の流れに乗ったゲームであり、だからこそ今でもその名が輝き続ける作品となり得たと言えるかもしれない。

本作のヒットによって、日本では「スライム=プルプルして弱い生物」という扱いを受けることが多くなった。

そのため遠藤氏は「ドルアーガは『スライム=弱い』というイメージを植え付けたA級戦犯」と自嘲していた。

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