【稼働開始日】 1987年2月24日
【発売元】 ナムコ
【開発元】 ナムコ
【ジャンル】 アクションゲーム
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【中古】ワンダーモモ
概要 (説明は『Wikipedia』より)
キャラ作りに定評のあるナムコが80年代末期に世に送り出したアクションゲーム。
80年代のアイドルブームと特撮ヒロインという要素を組み合わせた独特な舞台設定を持つゲームで、当時のアーケードゲーム界隈でもまだまだ珍しかった、「女性が主人公のゲーム」として大きな話題になった。
特撮ヒロインショーをモチーフにしたアイドルショーの舞台上で、美少女アイドルがあられもなくパンチラを披露しながら敵と戦うという、ナムコ黄金期のゲーム全般に漂っていた漢らしい硬派なイメージを覆すシチュエーションが当時のオールドナムコファンにとっては(いろんな意味で)すこぶる衝撃的であり、「ナムコ終わった」「ナムコが狂った」等散々な評判が飛び交い、見た目の軟派さとは裏腹な難易度の高さが賛否を呼んだ。
なんとも形容しがたい独特な一品だが、女の子を主人公に据えた先進的な設定からギャルゲーの先駆的作品としても見られている。
「『地球の平和を守るためロリコット星からやってきた愛の戦士ワンダーモモが、悪の異次元怪人軍団ワルデモンと戦う』という設定の特撮ヒロインモチーフのアイドルショー」。
そんな少々ややこしい設定の世界観の元に展開する横スクロールアクションゲーム。
3画面分あるステージはアイドルショー上演中の劇場の舞台上。これを行ったり来たりしながら戦うため、行動の領域は狭い。
敵は舞台上のみならず舞台下にもいる。
ステージ開始後、一定の間隔で舞台の左右端のどちらかからカメラ小僧が現れて移動するモモを執拗に追いかけ、立ち止まった隙に「フォーカスチャンス!」の掛け声とともにカメラのフラッシュを炊いてくる。
これをくらうと恥ずかしがってしゃがみこみ、一定時間硬直して隙ができてしまう(しかも硬直時間がかなり長い)。
「・・・ミニスカでハイキックしまくっているくせに」は禁句。(「事務所の指示で嫌々ながらやらされてるんだ」と思ってあげよう)
ジャンプ中に舞台袖に激突すると弾き飛ばされて転倒してしまう。
ただしノーダメージで無敵状態になるので、これを利用して敵の包囲から脱出するというテクニックもある。
ステージはエピソード仕立てになっており、全4話16ステージ(1話4ステージ)構成。
操作方法はジャンプ&アタックボタンの2種類。
正面向きでアタックボタン連打…ワンダーモモに変身する。
この操作では隙が大きいが、舞台上に時々現れるつむじ風に入ることで自動的に変身可能(変身中は敵の動きが停止し完全無敵状態となる)。
操作性の悪さに起因する難易度の高さ。
歩くスピード自体は速いものの、自機に慣性が働いているため左右へ方向転換する際の反応が鈍い上に、転倒後の復帰中の無敵時間が極わずかしかなく、硬直時間も長い。
慣れない内は転倒したまま体勢を立て直せず畳み掛けるように敵の攻撃を食らってあっという間にゲームオーバーという事態が頻発し易く、ストレスが非常に溜まりやすい。
当時のプレイヤーにとっては作品全体に漂うノリが特異過ぎた。
本作が敬遠される要因の最たるものだろう。美少女が足を振り上げてキックする度に、ダメージを食らって転倒する度にパンツをちらちらさせ、カメラ小僧に激写されたり「キャー!」だの「もうだめ!」だのの叫び声をあげるのである。
当時のゲーセンのメイン顧客であった男性ユーザー及び当時の硬派な男性ナムコファンに「恥ずかしくて手が出せなかった」という人が多かったのもむべなるかな。
キャラ作りに定評のあるナムコらしい、マッピーやパックマンなどのポップでかわいいキャラクターをメインにした作品と同様の、明るくどこか能天気な雰囲気がよい感じ。
制限時間の伴う変身アクションで攻略パターンを組み立てる要素によりそれなりの戦略性を持っている。
80年代の特撮番組とアイドルブームという、80年代当時の風俗を取り入れた独特な舞台設定。
敵味方ともボイス付きでよく喋る。
エピソード仕立ての構成によりささやかながらもストーリー性が含まれており、特撮ヒロインものならではの熱いノリを感じさせてくれる。
なんだかんだ賛否両論ながら、主人公のモモは80年代のナムコを代表する人気女性キャラクターとなった。
ドルアーガシリーズのカイ、ワルキューレシリーズのワルキューレと合わせて当時のナムコ三大ヒロインとして多大な人気を集め、一時期ゲーメストの人気キャラ投票で三者で上位を独占するほどの人気を誇っていた。
「狙われた女学生」に登場する「アマゾーナ」も人気は高い。
本作がリリースされた80年代末期は、ナムコが優れた作品の数々を排出し脂がノリに乗っていた80年代、いわゆるナムコ黄金期と呼ばれた時代が終息に向いつつあり、攻勢を誇っていたナムコに一抹の陰りが見え始めていた時期であった。
それまでの硬派で漢らしいゲームか、女性向けのかわいらしいキャラクターをメインに据えたコミカルなゲームとはまた毛色の違った作品が現れ始めていたその中で、本作は突如世に放たれ、大きな衝撃をもたらすこととなった。
ゲーム性の面では操作性が悪く難易度も高いためにとっつきにくく、キャラクターや舞台設定などの外堀の面を見ても、キャラクターは魅力的だけれどもいかんせんマニアックで万人受けするとは言いがたい作風であり、「操作性が悪くて難しいけどキャラクターがかわいいから(むしろパンチラが)いい」という人、「ゲーム性の悪さやゲーム全体の雰囲気やノリについていけない」という人と、評価が真っ二つに割れることになってしまった。
とはいえ、ゲーム全体に漂う能天気な雰囲気や明るい世界観、そしてキャラクターの持つ魅力は、まさにキャラ作りに定評のあるナムコの面目躍如といえるだろう。
『NAMCOxCAPCOM』で正真正銘の戦うヒロインになったこともあって誤解されやすいが、このゲームはあくまで「アイドル主演の舞台劇(ヒーローショー)」をモチーフにしたゲームであり、ゲーム内の世界でも「ワンダーモモ」はフィクション上のキャラクターである。
このため、モモ自身にはスーパーヒロインとしての能力は一切ない。
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