【稼働開始日】 1987年
【発売元】 UPL
【開発元】 ユウビス
【ジャンル】 アクションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
UPL製作の2Dアクションゲーム。
キャラクターデザインから音楽、システムに至るまで、どこか異様な雰囲気で統一された作風が特徴である。
任意スクロール(主に横)の2Dアクションゲーム。
主人公「ミュートロンくん」を操り、各面のゴールを目指すのが目的。
8方向1レバー2ボタン式。
道中にある出口に接触する事でステージクリアとなる。
道中に出現するアイテムを入手すると様々な効果を発揮する。
無敵になったり分身したりと効果は様々。
ジャンプボタンが連打による空中浮遊を中心とした操作になっている。
1周31面構成の、3周エンド。
93面クリアでゲーム終了という長丁場である。
自機の「ミュートロンくん」のデザインをはじめ、敵キャラや背景のデザインがかなり人を選ぶ。
ミュートロンくんは白い餅のような体をしているが、青く巨大な単眼だけでできた頭部。
外見は完全な非人間型エイリアンである。
同様に、敵キャラクターも概ね無機質なのだが生物的でもあるためなんとも言えない薄気味悪いデザインが多い。
グロテスクさはないのだが、見るものを不安にさせる。
仕様や敵配置の練り込み不足が原因で理不尽な点が多々あり、3周ALLどころか1周クリアさえ困難を極める有様。
自機性能の割りに敵の数が多い・接触判定が大きい・素早い敵ばかり、という点がまず基本的な難度を相当高めている。
トラップのような意地の悪い敵の配置や、抜けられるか運次第の無限沸き敵の配置が各周中盤から散見される。
1周目でさえ理不尽に難しいが、遅くとも2周目からゲームバランスが完全に破綻しはじめる点が拍車をかけている。
素直に可愛らしいとは言えないミュートロンくんだが、動作一つ一つが非常に細かく丁寧に描かれており仕草も愛嬌がある。
他社で絶対に出せないようなUPLのゲームデザイン。
慣れてくればキャラクターも含めて愛着が湧いてくるだろう。
が、たいていの場合デザインに慣れる云々以前にその独特な仕様と非常に高い基本難度、中盤以降の理不尽な難度にくじけてしまう事が想像に難くなく、プレイヤーに「次こそは」と思わせない要素が強い点が残念でならない。
せめてこれが即ミス制ではなくライフ制であれば、少しは遊びやすくなっていた筈である。
長らく移植されなかったこと・基板出荷枚数が少ない(4桁未満とも言われる)・それなりに人気があり手放す人が少ない等の理由から、本作の真価を知りえる人が殆どいないのは悲しい事でもある。
本作が持つ空気、無機質なキャラクター、サイケデリックな背景デザインは後継作「アトミックロボキッド」に色濃く受け継がれる。
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