【稼働開始日】 1988年11月
【発売元】 ナムコ
【開発元】 ナムコ
【ジャンル】 アクションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
これまで『パックマン』や『ゼビウス』『ドルアーガの塔』など主に明るいイメージがあったナムコが、ホラー映画ブームの真っ只中であった80年代に世に放ったホラーACT。
今となっては版権的にやばそうなジェイソン似のマスクを被った主人公が、パンチやキックや凶器で館に蔓延る異形の怪物をなぎ倒しながら突き進む横スクロールアクション。
ステージ構成は全7ステージ。
各ステージの最後に待ち構えるボスを倒すことで進んでいく。
残機制・ライフ制併用の半任意スクロール方式の横スクロールアクションゲーム。
ジャンプ/攻撃の2ボタン。
攻撃はプレイヤーの状況によりパンチ・キック、またジャンプ中にコマンド入力でスライディングキックができる。
ストーリーやタイトルから分かる通り、一貫してホラー映画ならではの不気味でおどろおどろしい世界観の演出に徹している。
生理的嫌悪感を催させるほどに練りこまれたドットグラフィックや、不気味さのみでなく一瞬の安堵・焦燥感・悲哀まで、雰囲気に合わせて盛り上げるBGMも好評。
特にステージ4から5終盤・エンディングはBGMやよく動くドット絵が相まって屈指の名シーンとなっている。
有名ホラー映画のオマージュもちりばめられており、ホラー映画マニアであればニヤリとできる演出が多数ある。
怪物のうめき声、地下水路に反響する音や攻撃時の効果音など、音響による演出もかなり効果的で、ホラー的な雰囲気をより引き立てるスパイスとなっている。
鉈による攻撃時の「スコーン!」というSEは思わず笑ってしまうほど軽く、敵の首が吹っ飛ぶ演出と共に暴力的な手段で敵をぶち倒す爽快感に一役買っている。
それ以外の武器でも倒した際の描写がそれぞれ異なるのも特徴。
振り回した角材の一撃で画面奥に吹き飛ばされ壁に叩き付けられる、散弾銃で木端微塵になるなど、敵の倒れ方にも魅せるものがある。
ホラーな外観とは裏腹に「キャラクターのグラフィックが大きなアクションゲーム」としてはかなりスタンダードなルールと高い完成度を持つ。
基本的にはプレイヤーキャラ側が強めな調整であり、プレイヤー自身の理解と上達が肝要。
その上で、何度も繰り返せば自然と上達する程よいバランスを保っている。
ボスもパターンがわかれば安定して倒すことが出来る。
特定のボス戦では、戦闘に勝利したと思って油断していると思わぬ反撃を食らうというギミックがあるが、それがある種のホラー映画のお約束的シチュエーションをうまく取り込んだものとなっている。
これまたお約束だが「鏡が並べられた廊下を恐る恐る通ると鏡の中から…!」といった、恐怖を煽りつつ大いにプレイヤーをビビらせる演出もお見事。
本作はACTとして名作であると同時に、世代によっては「欝ゲーの代名詞」とも言える作品でもある。
特にプレイヤーに衝撃を与えたのが、ステージ5のボス戦からである。
ゲームとしてはバランスがよく上達も目に見えて分かる。
また個性的な敵やワナの配置やかいくぐる楽しさもあり、プレイヤーの心理をくすぐる演出もあっていろんな意味で飽きさせない。
台詞やムービーに頼らず、ゲームならではの手法で物語を演出しきったスタッフの手腕も素晴らしく、名作としての素質を十分に備えている。
当時のユーザーからも概ね好評を得ており、現在に至るまで変わらずに一定の評価があることからもそのことが伺えるだろう。
海外でも高い評価を得ており、20年以上経った今でも多くのファンに愛されている。
ただ、ストーリーに関しては「どうしようもなく救いがない」ため、「あの展開さえなければ…」と「むしろあそこまで印象深くさせるための演出は見事」という極端な路線に分かれる。
何はともあれ、『極めて悲劇的かつ救いようのない絶望感溢れるカラー』を表現しきったこともまた、本作を名作たらしめている大きな要因であろう。
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