【稼働開始日】 1989年5月
【発売元】 タイトー
【開発元】 東亜プラン
【ジャンル】 シューティングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
1989年にタイトー発売、今は亡き東亜プラン製作にてリリースされた業務用縦スクロールシューティング。
東亜プラン製のシューティングとしては『タイガーヘリ』『スラップファイト』に次いで、敵がすべて地上型(戦車など)で構成されたゲームである。
自機は旧日本軍の名戦闘機「鍾馗」であるが、ストーリー自体に日本軍は登場せず、架空国同士の戦争が題材となっている。
ゲーム中の節々でボス級の大型戦車が登場するものの、ステージクリアの概念は存在せず、1周クリアまで休み無くゲームが続くという、実質1ステージ構成。
周回最後のボスを倒すと、1周クリアを示すメッセージが流れた後、そのまま次周回面が始まり、以降は残機が無くなるまでループプレイとなる。
1レバー2ボタンで自機を操作。
ボタンはメインショットとヘルパーの二つ。
ヘルパーは他のシューティングでいうところの回数制限のあるボンバーにあたるシステムだが、その性能は少し特殊である。
敵トラック及び敵輸送船を破壊する事によりアイテムが出現、トラックの色により出現アイテムが変わる。
本作はシューターにとって一目置かれる存在となりつつあった東亜プランの製作の一つであるのだが、その知名度はどうも低く、実際当時のシューターの評判もあまり良いとはいえなかった。
本作の2年前に『究極タイガー』が、一年前には『TATSUJIN』がリリースヒットする事になるのだが、それらと比べると、とても同じメーカーが作ったとは思えない程に地味さ加減であるのが問題とされる。
『究極タイガー』や『TATSUJIN』は画面を覆い尽くす程のショットを撃ちまくって敵を破壊する豪快さを持っていたが、本作の自機ショットは前方一直線のみの非常にシンプルなもので、やたらとちまちまと撃つ機会が多いゲームであったのだ。
1989年といえば『グラディウスIII』『ダライアスII』『R-TYPE II』など、有名シューティングの続編と本作の稼動年が同じだったのも、さらに存在感を薄める結果となってしまう。
とことん、登場したタイミングに恵まれない不幸なゲームであった。
しかし、ゲームとしての出来は決して悪くなく、地味ではあるが丁寧に作られた一作であった。
同時期の東亜シューと比べると難易度は(まだ)大人しい部類で、比較的アドリブが効きやすい場面が多く、ちょっとやり込めば1コインクリアもそう難しくない適度なゲームバランスを持っていた、地味だが。
グラフィックの書き込みも歴代東亜シューの中でも職人的なきめ細かさで、美しい外観を誇っていた、地味だが。
地味だからつまんないなんて偏見を持つのは勿体無い一作といえるだろう。
地味は地味なりに良いところがある、そんな声が聞こえてきそうなシューティングである。
後の東亜プランはリリースした新作シューティングが難易度のインフレが激しくなったせいでプレイヤー離れを起こし、『BATSUGUN』のようなマイルド路線なシューティングで起死回生を試みるも、時すでに遅しで倒産してしまった事は承知の通り。
本作は高難易度に走り滅亡する事となる東亜がつかの間に見せた、数少ない良心なのかもしれない。
家庭用移植はメガドライブとPCエンジン2種の計3作品。
ややマイナーなハードでの移植なので、アーケード版同様に知名度が低いのが泣ける。
しかし東亜らしく、決して難易度が低いゲームではない。
もう少し敵の耐久力を下げるなり、ヘルパーの使用回数を増やすなりすれば、インカムも上がっていたのではないか。
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