ミズバク大冒険(アーケードゲーム◆タイトー)

【稼働開始日】 1990年9月
【発売元】 タイトー
【開発元】 タイトー
【ジャンル】 アクションゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

1990年にタイトーからアーケードにてリリースされたコミカル横スクロールアクションゲーム。

水使いの末裔であるカバのヒポポを操り、突如現れた火の国にさらわれた仲間たちの救出と、火の国のボス、ファイヤーサタンを倒しにいくというストーリー設定。

1人~2人交互プレイ可能、全7ラウンド、各ラウンドは複数のステージにて構成されている。

タイトーの十八番であるコミカル路線アクションの一つである本作だが、その存在感は決して大きいとはいえず、マイナーな部類に入ってしまうゲームであった。

コントローラーはレバー+2ボタン。

レバーにてヒポポの移動操作、ボタンはそれぞれ、水爆弾型の丸い玉である「ミズバク」を投げる攻撃と、ジャンプに使用する。

ジャンプは押す長さによってジャンプ力の強弱がつけられ、レバーによりある程度の制御が可能。

なお、ヒポポはしゃがみ動作は一切できない。

ミズバク攻撃は投げると緩い放物線に沿って斜め下へ飛び、地面にバウンドするような感じで前方に進む性質がある。

小型の雑魚敵にミズバクを当てると、その敵は気絶し動かなくなる。

中型の雑魚やボスに対してはダメージを与えられる。

耐久度の高い敵を倒すには、何度もミズバクを当てる必要がある。

また、敵や壁にミズバクを当てると、割れて中から水が流れ、それが一部雑魚敵に触れる事で、そられも気絶させる事ができる。

割れた水は一時的に地面に留まり、地面の下に流れる性質を持つ。

気絶した敵にヒポポが触れると、前方に吹き飛ばして倒す事が可能。

また、吹き飛ばした先に敵がいた場合は(気絶か否かは関係なく)それらも巻き込んで連鎖的に倒せる。

ミズバクには敵の火の攻撃をかき消したり、水圧で先に進む為の仕掛けを作動させる効果も持つ。

また、ヒポポ自身も水圧に多少流されるので、それを踏まえないと思わぬミスに遭遇してしまう恐れがある。

攻撃ボタンを連射するとミズバクのサイズが縮み、当たり判定や割れた時に流れる水の量が通常よりも減ってしまう。

また、ボタンを押しっぱなしにしているとミズバクのサイズが少し大きくなり、投げた時の当たり判定や割れた水の量が若干増す(所謂溜め撃ち)。

アイテムはステージ中にあらかじめ置かれていたり、敵を2体以上同時に倒すと出現し、それを取得すると様々な効果が得られる。

ボスのいないステージでは捕らわれた仲間の場所にヒポポが触れると、ボスのいるステージではそのボスを倒すと、ステージ(ラウンド)クリアとなる。

水を駆使して火の敵を倒すゲームシステムは、子供にも分かり易く評価が高い。

シンプルな操作性や当時のタイトー主要基板である「F2システム」を駆使したダイナミックな演出、色々と和ませてくれる可愛らしい絵柄も相まって、その評判は決して悪くなかった。

丁寧に描写されたファンシーな世界と、個性溢れるキャラクターの数々。

どのステージも色彩豊かで、独自の仕掛けがあり、飽きさせない作りになっている。

ステージ最初に扉を選択してステージが分岐したり、特定の場所にミズバクを当て続けると大幅にショートカット出来る隠し小部屋が出来る等、周回しても楽しめる。

ヒポポを筆頭とするキャラの仕草が地味に細かく、動かしてるだけでも楽しい。

アーケードゲーム故に、その見た目に反して難易度が高め。

主人公の動きが鈍く、敵の攻撃が避け辛いため、敵の行動パターンはしっかり覚えて対処する必要がある。

一方で、出現する敵の数は非常に多く、おまけに攻撃も激しい。

その為、逐一しっかりと対処しないとすぐに追い詰められ1ミスすることに。

良い意味でタイトーらしいコミカルで明るくてちょっと難しい正統派ファンタジーアクションというべき一作。

キャラクターは如何にも子供向けだが、難易度は大人向けというギャップのある、骨太なアクションゲーム。

とはいえ、あまりにも子供向けすぎる見た目から、ゲーマーの注目は他の派手なゲームに向かいがちで、数多くのACゲームの一つとして埋もれてしまった。

だが、良質なゲームを数多く排出した当時のタイトーらしいゲームに仕上がっており、完成度の高い作品といえるだろう。

移植などもされているので是非とも一度は遊んでもらいたい。

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