【名前】 ベリオロス
【種族】 飛竜種
【別名】 氷牙竜
【弱点属性】 火(◎)、水(×)、雷(〇)、氷(×)、龍(△)
【破壊できる部位】 頭部、棘、尻尾
【出現エリア】 渡りの凍て地
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
永久凍土の厳しい環境に適応し、その地域一帯に君臨する四足歩行型の飛竜。
ギルドでは後述の特性や佇まいから「氷牙竜」と呼ばれており、氷原に立つ姿がとある伝説に登場する人物に似ているとされることから「迅速の騎士」の異名でも知られる。
寒冷地に生息するモンスターの中ではとりわけ活動的な性質を持ち、生息域においては広い氷原では勿論、洞窟内にも姿を見せる事がある。
戦闘では雪を巻き上げながら、壁を利用しながらと、地の利を活かした様々な戦法を取り、飛行できない外敵に対して低空飛行で接近戦を仕掛ける、天井の低い洞窟の中で飛行し相手を攪乱するなど、その知能の高さを示す報告も多い。
その活動的な性質も相俟って非常に危険性が高く、寒冷地においては基本的にベリオロスの脅威をまず第一に考えるべきとされる。
雪原に溶け込む白銀の体躯と、「氷牙竜」という別名の所以となった口外にまで伸びている琥珀色の大きな牙が特徴。
大きく発達した鋭牙には鋸のようなギザギザの溝が付いており、獲物や外敵を守る毛皮や甲殻を深々と穿ち、一撃で致命傷を与える脅威の武器である。
そのまま獲物の肉を引き裂き、内臓を優先して食べる習性を持つが、これは極寒の地で活動するのに必要なエネルギーをより多く得るためである。
因みにこの牙は繁殖期には雌に対するアピールポイントになり、形や長さに秀でた個体が有利となるらしい。
その背面は驚異的な強度を持ちながらも驚くほど軽い甲殻に、腹部は手触りの良い厚手の毛皮に覆われている。
先端が二股に分かれている尻尾はその太さの割にとても柔軟に動くが、この尻尾も上面は甲殻に覆われており、見た目以上に高い強度を誇る。
体内には超低温の液体が溜まった、通称「氷結袋」を持つ。
この液体は一瞬で周囲を氷結させるほどの冷凍効果を秘めており、素材として取り扱う際には細心の注意が求められる代物である。
液体はベリオロスが大きく息を吸い込んだ後に勢い良く吐き出され、口外に出た瞬間に大気中の水分と結合して、超低温の氷塊ブレスとなる。
ブレスは氷結袋の収縮と肺からの息が組み合わさることで強い螺旋状の気流を発生させており、着弾すると破片が冷気と共に竜巻状に舞い上がる特性を持つ。
逃げようとする獲物はこのブレスで氷漬けにして捕らえる。
他の四足歩行型の飛竜と同じく歩行に適した前脚をしているほか、全身の至る所に堅い棘(近年の研究で、鱗の一種と判明している)が生えており、爪は氷壁を容易く抉るほど鋭い。
これ等を氷原や壁に引っかける事で驚異の瞬発力を生み、軽快かつ迅速に動きまわる事が出来る。
また、その硬度故に獲物を捉えるための武器としても利用している。
しかし、逆に言えばベリオロスの機動力はこの棘や爪があってこそのものであり、特に翼に生える一際大きな棘は、不安定な雪原や氷を確実に捉え滑らないようにする役割を担っているため、万一これが砕けてしまうと自分の俊敏性を制御しきれなくなってしまう。
また、四足歩行型飛竜にしては珍しく翼も大きく発達しており、体を支えるのに前脚を使うセルレギオスを除けば、地上での移動に前脚を使う飛竜種の中ではトップクラスの飛行能力を持つ。
必要とあらば、同型の骨格を持つ飛竜によく見られる「滑空」ではなくリオス種などと同じように翼をはためかせながらの「飛行」を行うことも出来、更に滞空状態で氷ブレスを放つことも可能である。
また、その飛行能力と高い跳躍力を活かして崖や氷壁の上まで登り、下を通る獲物や自分を追ってきた外敵に奇襲を仕掛けることもある。
地上においても突進やバックステップ、素早い跳躍で外敵を翻弄するなど他の同骨格モンスターにも引けを取らない運動性能を誇っており、陸戦特化の骨格と機動性を持ちながら空中をも支配下に置く、総合的な運動能力に極めて恵まれた飛竜であると言えるだろう。
なお、飛行速度に関して言えばそこまで速いわけでは無く、短距離を移動するのであれば駆けた方が速い。
獲物に襲い掛かる際には速度を得るため、高所からの滑空に移行する場合が多い。
全体重をかけた上で速度まで得た滑空攻撃はポポの巨体を一撃で吹き飛ばすほどの威力を誇り、熟練ハンターであろうとも喰らえば致命傷になりかねない。
近年の研究によれば、凍土の雪による反射や日照時間の長さに対応するため、ベリオロスの瞼は常に少し閉じた状態を保つことが出来るよう進化しており、それで光の量を調節しているらしい。
夜や洞窟内では視界を確保するために瞼と瞳孔を全開し、その際に瞳孔に集めた光が反射するため、眼が爛々と光って見えるという。
普段は雄・雌ともに別々の縄張りを治めているが、繁殖期になると雄が意図的に雌の縄張りに侵入し、雌に気に入られれば交尾に入る。
この際雌に見初められるか否かの指標は前述した通り牙の形相にあるとされ、それゆえ牙を失って間も無い雄が繁殖を成功させるのは極めて困難であるという。
その後妊娠した雌は洞窟などの安全な場所に身を隠し、2~3頭の子供を産む。
この際、体表を収縮させ熱を保つことによって出産を確実にする、寒冷地に生息するモンスターならではの知恵と工夫を垣間見ることが出来る。
遠く離れた地に生息する飛竜種ナルガクルガとは近縁の種に当たるとされ、骨格に共通点が多く見られるほか、跳躍によって獲物の死角に潜り込む、長い尻尾で側面から薙ぎ払うといった同種を髣髴とさせる攻撃を見せることもあるという。
また、個体ごとに得意とする戦法が異なるようで、ある個体は肩から突っ込む体当たりによる力強い攻撃を得意とするのに対し、別の個体はナルガクルガと同様の構える体勢から、獲物へ素早く飛び掛ってくることが確認されている。
しかし、寒冷地での生活に特化した進化を遂げたため、生物としての特徴や能力は大きくかけ離れた部分も多い。
ベリオロスの甲殻は分厚さがありながらも非常に軽く、牙や棘はそのまま武器の刀身や防具用のスパイクとして加工できるほどの適度な大きさと鋭さを兼ね備えている。
これ等の理由から武具の素材としての価値と需要は非常に高い。
その素材から生産された武具は凍土の騎士に打ち勝った証であり、その誇り高き闘志を宿すと囁かれている。
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