概要 (説明は『ピクシブ百科事典』より)
通称:ムラサ船長、ムラサ、村紗。
寅丸星、聖白蓮、封獣ぬえからは「ムラサ」と呼ばれている。
ナズーリンは「ムラサ船長」「船長」と呼んだ。
博麗霊夢からは「馬鹿船長」とも。
彼女を下の名前である「水蜜」と呼んだ事があるのは古明地こいしだけ。
作中の地の文でも彼女は「ムラサ」「村紗」と言われており、基本的に本名(下の名前)を呼ばれないキャラである。
水兵服姿(セーラー)だが、大型の木造浮遊船聖輦船の船長の役職についており、おまけに本来なら船を沈める妖怪である船幽霊として生きている。
北白河ちゆりに続く二代目のセーラー服キャラである。
千年前から聖白蓮を慕う妖怪の一人。
とある経緯により聖輦船と共に地底世界に封印され、永らく地底で暮らしていた。
前作の間欠泉騒ぎのドサクサに紛れて脱出し、幻想郷へとやってきた。
魔界の一角である法界に封印されている聖白蓮復活のためにかつての仲間達と行動を開始した。
星蓮船本編では聖輦船に乗り込んで来た主人公達が持っていた飛倉の欠片を持ち逃げされないよう魔界に輸送するため、船内に足止めする目的で現れて戦った。
村紗が白蓮を復活させる理由は、「妖力を自由に発揮できる開放的な未来、争いの無い美しい妖怪世界、排除される者が居ないこの世の楽園」という新たな世界を作る……と、白蓮が過去に理想としていたのを叶えて、皆で悩みを忘れて生きるためだと述べていた。
舟幽霊の特徴である柄杓で振り撒く水、複数の錨の射出とそれによるしぶき、打ち寄せる波、大渦などのような、水飛沫と海を思い起こさせる弾幕を得意とする。
スペルカードの幽霊「シンカーゴースト」では、ムラサが不気味な効果音と共に幽霊らしいノイズ入りのワープをし、逃げようとする敵の傍を離れないように行動する。
その際に天狗のカメラに撮影されると普通の幽霊のようにブレて映る。
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【種族】 |
舟幽霊 |
【二つ名】 |
水難事故の念縛霊(星)、惨憺たる大海原(ダ) |
【能力】 |
水難事故を引き起こす程度の能力 |
【主な活動場所】 |
命蓮寺、霧の湖、八坂の湖、玄武の沢、三途の河等 |
【テーマ曲】 |
キャプテン・ムラサ |
バックストーリー (説明はピクシブ百科事典』より)
その昔、水難事故に遭って亡くなった霊であり、通りかかった船を転覆させる毎日を送っているうちに人間から恐れられ、その恐怖の念により妖怪となった。
その妖怪は、彼女個人の名前から取って「ムラサ」と呼ばれた。
ある日、ムラサの元に彼女を退治して欲しい、と依頼された大層名のある僧侶、白蓮がやってきた。
もうただの人間を乗せた舟を沈めても、妖怪としての力は上がらないと思っていた彼女にとっては、願ったり叶ったりであった。
そんな高僧を乗せた舟を沈めれば、妖怪としての格が上がり、自身を縛る海から離れて人間を襲う事も出来るかも知れないと思ったからだ。
数日後、ムラサは彼女を退治しにやって来たと思われる白蓮の乗った船を全力で沈めに掛かった。
だが船は思いのほかあっけなく一瞬で沈み、白蓮と乗り合わせていた数名の人間は全員海に投げ出された。
こんな手応えの無い相手を倒しても何の自慢にもならない、と落胆した彼女の前に、倒したはずの白蓮が居た。
なんと白蓮は転覆させた船とは違う、法力で創りだした光り輝く船に乗っていたのだ。
しかも、その光る船は、ムラサが昔乗っていた船そのものの形であった。
ムラサは白蓮によってその船を与えられた事で、念縛霊から解放された。
白蓮から聖輦船の船長を任されたのはこの時である。
ムラサが白蓮に救われてから数十年後、ムラサは地底に封印された。
しかし聖輦船には自動操縦機能が搭載されており『星蓮船』作中で聖輦船はその機能を使った航行をしていたため実質的にやる事は殆ど無く、暇を持て余していた。
地底から幻想郷へ移って白蓮を救出してからは、一部のEDルートで聖輦船を遊覧船として営業する事になるのだが、その際のムラサは船長らしい振る舞いをしていた。
だがその聖輦船は後に着陸して命蓮寺に改装されてしまったため、さらに仕事が無くなった。
『東方心綺楼』で聖輦船かどうかは不明だが、命蓮寺が対戦ステージとして出ていながら同時に「雲上の宝船」という大型船の対戦ステージが登場。
これにより命蓮寺が再び聖輦船に変形する可能性もあるが、どうだろう?
現在は白蓮が住職を務める命蓮寺で暮らしている。
寺に居る他の妖怪とは信頼し合う仲のようだが、ムラサが修行僧であるかどうかは不明。
寺の住人の妖怪として『東方茨歌仙』にも出演しているが、謎の敵によって突然後ろから殴られて倒されていたという話題の中で語られただけであった。
ちなみに言うと、実は『水難事故を起こす』という習性はまだ治っておらず、白蓮の目を盗んで時々幻想郷の住人や三途の川(死神の舟?)にちょっかいをかけているらしい。
ただ昔と違って一応相手は選んでいる様子。
そのせいか『求聞口授』で追記されていた主な活動場所には、霧の湖、玄武の沢、守矢神社横の「八坂の湖」(『東方風神録』6面ボス戦のステージ)、三途の川など、やたらと幻想郷内で有名な水場の数々が羅列してあった。
●容姿 (説明はピクシブ百科事典』より)
ウェーブのかかった黒のショートヘアー。
サイドヘアーの長さは耳が見えるくらい短いが、『求聞口授』のみ耳が見えない長さである。
目は青緑色の瞳。
服装は“本来の意味での”セーラー服。
兵服ともいう。
『星蓮船』の時期は春先なのだが半袖である。
書籍で登場する際に長袖で描かれた事が二度ある。
下にはセーラー服に合わせたデザインの膝上までの穿き物を穿いているが、その形はキュロットスカートと普通のスカートの両方がある。
服装は、白の布地に青緑色の縁取りがされており、青緑の生地には各所それぞれに3本の白いラインが引かれている。
その頭には、普通の帽子よりもかなり小さい船長帽を被っている。
帽子のサイズは作画担当によって変わり普通の帽子のようになっている事もあるが、帽子が鍔付きの白一色の膨らんだキャップである事と、帽子の前面に黒色の錨マークがワンポイントにあしらわれている点は共通している。
他に縁あるアイテムとして、底の抜けた柄杓や、身の丈以上もある大きな錨や持っている。
底が開いているはずの柄杓で水を撒き、錨は投擲武器に使用する。
●性格 (説明はピクシブ百科事典』より)
念縛霊時代の荒れていた頃とは変わり、現在はかなり物腰が柔らかくなっている。
曰く、明るく話し上手。
口調は、『星蓮船』のストーリー中とEDでしか見せていないが、自らが船長である事を意識してか丁寧語が多めであり、その中に女の子らしい常体語を混ぜている。
白蓮に対しては常に敬語。
船に乗り込んで来た主人公たちにも丁寧に対応し、負けても悔しさを露にしない、その中の東風谷早苗が神様であると知ると「騙して申し訳ございませんでした」と謝るなど、自身の役に徹する落ち着いた人物である。
なんでも舟に水を注いでる時に船主に話しかけ、その時聞いた話が彼女の話術を豊かにしているらしい。
船主は犠牲になったのだ…。
[touhou-4]二次創作 (説明はピクシブ百科事典』より)
弾幕で錨を投擲した絵の影響から、大きな金属製の錨をその腕で振り回して打撃武器にするパワータイプキャラとして扱われる傾向にある。
「錨」「海に縛られた事がある」のキーワードから、金属の鎖も一緒に描かれやすい。
舟幽霊という名前からして幽霊主体の妖怪なので、妖怪としての生き方よりも、命を落とした人間であるという過去にスポットを当てられやすい。
妖怪として暴走した事のある経緯から、現在でも何かあると暴走してしまう危なっかしいキャラとして扱われる事も。
ムラサのイメージカラーには、緑色と、青色が当てられやすい。
しかしムラサの服と体のデザインに使われている色は「黒、白、青緑色、赤」の4色であり、実は青色の要素は意外にも全く使われていない。
それなのにムラサのイメージカラーに青色が挙げられやすいのは、彼女の弾幕の色がほとんど水色であり、イラストにされる際は背景が海や水中になりやすいせいであろう。
ちなみに命蓮寺のメンバーの一人として色を割り当てられる際は、寺のメンバーの中には青色を全身のデザインにあしらわれている一輪と多々良小傘が居る上、しかも他に緑色を前面に押し出した人物がほぼ居ないため、緑色になりやすい。
カップリングとしては主であり過去のエピソードガクローズアップされている白蓮(ムラ聖)と、同僚で共に白蓮を慕い地底に封印された一輪(ムラいち)、地底時代から交友のあるぬえ(ムラぬえ)、そして寺での仲間である寅丸星(星水)との組み合わせがメジャー。
また、マイナーではあるが、地底暮らしだった所からさとり(ムラさと)との組み合わせや、セーラー服だから同じ女学生服由来のデザインである鈴仙(ムラうど)とのコンビまである。
島根県隠岐郡都万村(現:隠岐の島町)には、昔からムラサと呼ばれる船幽霊に属する怪奇現象がある。
夜、海面でボーっと光っているムラサに取りつかれると船足が鈍るというものであり、柄杓を使って船を沈める船幽霊とは性質を異にする。
後年の研究で正体はプランクトンの一種である夜光虫の群体と考えられているが、意外とこの辺りが村紗の元ネタとしてのルーツをにおわせる。
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