概要 (説明は『ピクシブ百科事典』より)
西行寺幽々子以来の亡霊となるが、こちらは足が無いタイプの霊。
今から1400年前の古代日本にて猛威を奮っていた豪族、蘇我氏の者のひとりの死後霊である。
尸解仙の豊聡耳神子に仕える人物であり、彼女の門人でもある。
屠自古と同じ立場の人物にもう一人、尸解仙の物部布都が居る。
現在その布都に良いように扱われているようだが仲良くやっている。
東方神霊廟では、Stage5の中ボスとして登場。豊聡耳神子が復活する寸前の夢殿大祀廟にて現れる。
単機での登場は中ボスのみなので、少しの弾幕と1枚のスペルカードを突破すると撃破となる。
しかし彼女の出番はこれだけでは終わらない。なんと続くStage6で、驚くべきことにラスボス豊聡耳神子のとあるスペルカードにて物部布都と共にオプションとして召喚される。
しかも台詞付き。
1400年前の日本では、大陸から伝わった仏教の受容を巡って、豪族の物部氏と蘇我氏が対立し争っていた。
屠自古はその時の蘇我氏の人間だった。
物部布都とはどうやらこの時代から、豊聡耳神子を慕う者同士という仲であったようだ。
しかし物部姓を持つ布都とは本来敵対関係にあった。
そんなある時、布都は屠自古に交渉を持ちかける。
その内容は「今は共に仏教を広め、豊聡耳神子が後の世で権力者として復活した際には二人でその参謀として復活しよう」というものだった。
つまり三人で尸解仙になろうという誘いだ。
屠自古はそれを承諾し、自らの体に術を施す準備を始めた。
要するに神子・布都の二人が行った尸解仙の術を、実は屠自古も実行していたのである。
以後は陰ながら共謀して物部氏を滅ぼしたのだった。
さて、彼女らが選んだ尸解仙の秘術は「今の人間の肉体を完全に捨てて何かの物品に魂を宿らせ、時が来たらその物品が自分の肉体に変化するのでその身体で仙人として復活する」という方法であった。
この方法には、死後に自身の魂の器となる憑代の物品が必要であり、その物品は長期でも朽ちないものが望ましい。
屠自古はその物品として「壺」を選択した。
だが、いざ尸解仙になろうと眠りにつく際に、壺はいつのまにか布都によって「焼かれていない壺」にすり替えられており、術後屠自古の魂が宿ったそれはすぐに朽ちて崩れてしまった。
結果、屠自古の魂は戻る肉体を失い、亡霊として彷徨うことになる。
この行為を布都がおこなった理由は作中で詳しく明かされていないが、求聞口授の幻想郷縁起では、屠自古に物部氏を滅ぼされた恨みを布都が晴らした為である、とされている。真偽のほどは不明。
亡霊になってすぐに布都に騙された事に気付くが、亡霊の体が人間の体よりも意外と快適な事を知ると、むしろこの体を受け入れる決意をした。
まさに自らを古(いにしえ)に屠る亡霊である。
尸解仙として復活した後の布都からは、霊体のままで良いように扱われているようだ。
しかし布都と屠自古の現在の二人の関係性は悪くなく、持ちつ持たれつの間柄。
今は二人とも仏教を嫌っている。
神子と布都が復活したことで一緒に幻想郷へ出てきた。
彼女の立場から考察すると今は神子が作った仙界の道場で、神子、布都と暮らしていると思われるが、何故か本編中に彼女の現在の暮らし方は一言も語られていない。
実は最初、幻想郷で暮らす妖怪や己に降り掛かるであろう祟りに布都と一緒になって怯えていた。
だがそれからしばらく経った現在は、布都と共に「蘇我の祟り」「物部の亡霊」として逆に周囲を畏れさせることに成功している。
屠自古が亡霊化した後の経緯や、布都の設定.txtに「二人の復活まで随分と時間が掛かってしまったようだ」とある事から屠自古は、神子や布都と違って最近まで眠っていたわけでは無いように推測できる。
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【種族】 |
亡霊 |
【二つ名】 |
神の末裔の亡霊 |
【能力】 |
雷を起こす程度の能力 |
【主な活動場所】 |
不明 |
【テーマ曲】 |
夢殿大祀廟 |
種族 (説明はピクシブ百科事典』より)
亡霊。
西行寺幽々子以来となる亡霊に属している。
しかし屠自古の場合は特殊で、尸解仙の術に失敗して戻る体を失ってしまったが霊体のみが現世に残ったのでそのまま活動しているタイプとなる。
一般的な、自害・殺害や事故死・病死・老衰などの果ての未練で現世に留まった例とは異なる。
布都に嵌められた結果望まずになってしまった霊体だが、当人は肉体を持たないこの霊の体を不自由が無くて壊れなくて快適だと感じて満足しており、人間の体への未練は無い。
自分を騙した布都に対する怨恨がチャラになっているのはこの為だろうか。
亡霊は、幽霊とはかなり性質の違う物である。
幽霊とは、人間だけでなく生物・無生物あらゆるものに宿っている「気」の塊であり、特定の形を持っている訳でもなければ、誰かの前に姿を現して何かを喋ったり襲ったりする事はないし、出来ない。
亡霊は、人間が死んで幽霊になった際、強い生への執着や怨みによって生まれる。
その中には生前の姿を保ち、そのうえ触感のある実体や体温まで持つようになる者もおり、そうなった者は物質を通り抜ける事がほぼ出来なくなるらしい。
だが、亡霊は強い怨みを持っている怨霊であることが多いので、存在するだけで周囲の生物に害の影響を及ぼすことが多い。
ZUN氏のイメージでは彼女は怨霊的なイメージだと語っている。
怨霊とは、幽霊の一部で基本的には同じである。悪意に満ちた人間の幽霊や強い恨みを持った人間の幽霊が、輪廻転生の輪から外れ未来永劫幽霊のままになった存在を指す。
死後地獄に落とされる人間の幽霊がなる事が多く、そのため地獄や旧地獄には数多く居る。
幽霊と怨霊は一目であまり区別が付かないが、怨霊は人間にも妖怪にも取り憑いて害をなすので非常に危険。
特に精神を拠所とする妖怪は怨霊に取りつかれることによってその精神が変質してしまい、結果的に別の妖怪へと生まれ変わる。
つまりその妖怪の死を迎えると言う事である。
この事から怨霊は妖怪の数少ない天敵と一つとされている。
実際彼女はかつて人間に怨みを持っていたので、性質的には怨霊寄りである。
そのため彼女の特徴は怨霊に近いものが多い。
そこそこ格の高い怨霊であるらしく生物にとっては危険な存在。
現在はその怨みもほぼ消え、ただの雷を落とせる亡霊へと変化しつつある様子。
●容姿 (説明はピクシブ百科事典』より)
非常に薄い緑色(錆青磁色)をしたウェーブのかかったボブの髪に、同色の瞳をもつ。
頭には紐が付いた黒い鳥帽子のようなものを被る。
烏帽子の側面には御札が1枚貼られている。
濃緑色のロングスカートのワンピースを着ている(各所に若竹色が混じる)。
スカートの裾には大量の御札がある。
服の袖は細く、袖口には白のフリルが施されている。
胸元には×のような紐とボタンの組み合わせが二つある。
首元は、とっくりのような白い襟元。
御札を除けば装飾が少なく、線の細いスッキリとしたデザインをしている。
人間の脚が無い。
その代わり、幽霊のような足が2本ある。
このような特徴を持ったキャラは旧作の魅魔以来であり、幽霊キャラは他にいるのにも関わらずWin版では初となる。
ちなみに東方神霊廟はタイトルや「霊」をモチーフとしている事から、魅魔が再登場するのではないかと一部で噂されていた。
●性格 (説明はピクシブ百科事典』より)
ガラが悪く、情に脆い。
いわゆる「アネさん」気質だろうか。
怒りっぽい面もあり、怒らせると文字通り雷が落ちる。
性質が怨霊寄りであるゆえ人間も妖怪も彼女に近付かないのが賢明だが、どうしても近付かねばならない時は、雷の被害を受けないために刺激しないよう接すること。
[touhou-4]二次創作 (説明はピクシブ百科事典』より)
セリフらしいセリフが無いため、「やってやんよ!」を含めた豪族乱舞4つの台詞が決め台詞となっている。
足の霊体化がいったい体のどこから始まっているのか、日々議論が交わされている。
幽霊の足が二股大根として扱われることも。
原作設定を重視すると、現在の屠自古は神子の従者兼門人で、布都とは因縁はあるが同志。
だが、屠自古が千四百年前には人間として一体どのような人物であって、いかに神子や布都と関わっていたのか、それは作中の設定でも全く語られていない。なので、詳細部分は様々な解釈が可能である。
ただ漠然と3人を、遥か昔にいた「蘇我の人間の一人(=屠自古)」「物部の人間の一人(=布都)」「当時の為政者聖徳王(=神子)」としている作品もある。
中には実在する飛鳥時代の蘇我氏や物部氏の家系図を基盤にしてキャラクター名や立ち位置を利用し、3人を実在の史実に潜り込ませた人物関係に設定している二次作品もある。
そのような作品は時代考証が重要視されたり、東方キャラ以外の登場人物、とりわけ歴史上の人間が登場したりと、歴史大河モノ色が強くなる傾向にある。
屠自古自身のキャラクター性質も神子との関係の仕方によって、神子に仕える忠臣、神子の妻として嫁入りした女性、等と立ち位置が大きく変わる。
カップリング相手としては、物部布都(ふとじこ)(因縁はあるが同志で同僚。元ネタは母娘の一説がある)、豊聡耳神子(みことじ)(上司と部下。元ネタでは夫婦)がどちらも同じくらい多い。
召喚「豪族乱舞」の影響か、神子布都との3人一緒でもよく描かれる。
ほか、1400年前から関わりがあると考えられる霍青娥(にゃんとじ)も見受けられる。
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