【稼働開始日】 1995年 11月
【発売元】 バンプレスト
【開発元】 ビスコ
【ジャンル】 シューティングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
テレビアニメおよび劇場作品「機動戦士ガンダム」を題材に全5面で構成されたガンシューティングゲーム。
今現在も様々なジャンルで展開されているガンダムゲーにおいては比較的珍しいジャンルであったが…
筐体に据え付けられた銃器型のコントローラで画面内の敵を狙い撃つ、オーソドックスなスタイルのガンシューティング。
ただしディップスイッチ設定により、通常のアーケード筐体に基板を収めて8方向レバーで照準を動かす形式でもプレイできる。
これは本作が筐体として販売されず、他社のガンシューティング作品の筐体を改造/流用する為の「コンバージョンキット売り」のみでリリースされたからという事情による。
ボタンは通常攻撃であるビームライフルと、弾数制限のあるハイパーバズーカを使い分ける2ボタン制。
ビームライフルは画面奥に届くまで多少時間が掛かる。
ボタン長押しで連射。
ハイパーバズーカは使った瞬間に全画面に効果が出る。
主に敵や攻撃が裁き切れない時の緊急回避として使う。
ガンダムの移動は完全に自動であり、プレイヤーは射撃のみを担当する、いわゆる「レールシューター」と呼ばれるシステム。
1P側は通常のガンダム、2P側は格ゲーでも採用されていた赤いガンダムである。
ちなみに1P側はガンダム1番機、2P側はガンダム2番機という扱いになる。
HPはゲージ制。
敵が繰り出す主に3タイプの行動でダメージを受けると少しずつ減少し無くなるとゲームオーバー。
ダメージ判定に関しては1Pは画面左半分、2Pは画面右半分。
中央からの攻撃は1P2P共に受ける。
マシンガン系の攻撃は発射モーションが出てからしばらく経過するとダメージとなる。
対策は発射モーションが出たら速やかに撃墜すること。
ビーム兵器やバズーカ、クラッカーは撃たれてから画面手前に到達するとダメージ。
対策は画面手前に到達する前にビームライフルやバズーカで相殺。
格闘攻撃は武器による攻撃モーションを出し切られたり、頭突きが画面手前に到達するとダメージ。
対策はダメージ扱いとなる前に各種攻撃で撃破。
またガンダムはシールドを持っており攻撃を受けるとHPが減る前にまずシールドへダメージが蓄積し、シールドが破壊されるとHPへとダメージが行く。
シールドは画面下の端に表示されておりパーセンテージも表示されているが少しずつシールドの絵が壊れた物になるので視覚的に分かりやすい。
マシンガンに対しては長持ちするが、ビーム兵器やバズーカに対しては大きく削られ格闘攻撃に関してはほぼ1発で破壊されてしまう。
ステージは全5面。
また各ステージ中に1回(4面は2回)、母艦ホワイトベースに一時帰還してHPの回復、ハイパーバズーカとシールドの補給を受けるチェックポイントが存在している。
ステージクリア時も演出は出ないが同様の補給を得られている。
またステージ中、最低1ヵ所は体力回復、シールド、ハイパーバズーカが入ったコンテナが登場しコンテナをライフルで破壊した後にアイテムをライフルで撃てば獲得出来る。
登場する敵はザクIIやドムといった原作準拠の機体なのだが、大なり小なりデザインに独自アレンジが施されている。
他のガンダム作品に登場する後継機基準のデザインラインが時代を逆行して盛り込まれていたり、いわゆる「Ver.Ka」的なディティールアップが施されている物もある。
ガンダムファンからすれば首を傾げたくなるかもしれないが、このゲームでしか見られないデザインは非常にレアであり、中には原作よりかっこいい物もある。
ドット絵のグラフィックは総じて高レベル。
地形や基地の壁など、ちょっとした背景もしっかり描き込んでいる。
OPデモや出撃シーンに登場する主人公機ガンダムは当時出ていたプラモであるマスターグレードの物に近い。
最終ステージの背景には、原作終盤で多用された宇宙戦闘の表現(丸や三日月型の爆発閃光とビームが飛び交う)がそのまま再現されている。
またジオン支配下の北米地区での戦いでは、半壊したドーム球場に隠れているホワイトベースが描かれるなど、細かい所まで描きこまれている。
「哀・戦士」と「めぐりあい」をBGMに採用。
3面であるジャブローの前半、5面終盤でア・バオア・クー内部突入時には上記の楽曲がインストアレンジされた物が流れる。
今のガンダムゲーにおいては流れる事が多いこの2曲だが本作が稼働した1995年頃はガンダムゲームの中では珍しい採用であった。
難易度の厳しいゲームではあるのだがこういった面でプレイヤーを昂らせようというサービスがあったと見ても良いかもしれない。
ガンダムまさかのガンシューティング化、その実態は当時の他のガンダムアーケードゲーム同様に難点のある物であった。
「バカゲー」呼ばわりするほどではないが、何から何までツッコミどころに満ちており全体的にヘン。
『ガンダム』の知識がある人ほど笑ってしまうだろう。
しかし『ガンダム』を小馬鹿にしたり軽んじている雰囲気はなく、敵デザインの改変などは製作者側の妙な熱意を感じさせる(やりすぎや空回りの感もあるが)。
そして「そこまで再現するか!?」と驚かされるようなコダワリもたまに見せてくれる。
なんと形容したらいいのかわからない、なんとも不思議なキャラゲーである。
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