【稼働開始日】 1996年
【発売元】 タイトー
【開発元】 タイトー
【ジャンル】 レースゲーム
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【中古】 サイドバイサイドスペシャル
【中古】PSソフト サイドバイサイドスペシャル2000
概要 (説明は『Wikipedia』より)
恐らく業界初の実在車両を本格的に題材としたレースゲーム。
実在車両とリアルな挙動という、当時としては一線を画した要素を特徴とする。
1996年に1作目が稼働開始。
翌年の1997年に続編『サイドバイサイド2 エボルツィオーネ』、同年にバージョンアップ版『2RR』が登場した。
今シリーズは後に同社から1999年にリリースされた『バトルギア』シリーズの前身作であり、開発スタッフも共通している。
一般的なアーケードレースゲームの作りに準じている。
コースと車両、トランスミッション(オートマチック/マニュアル)を選んでレース開始。
持ち時間が無くなるとゲームオーバーだが、時間内にチェックポイントを通過すると持ち時間が加算される。
基本はCPU相手の全8台によるレースで、最大4人のプレイヤーが参加・対戦も可能。
『2』ではCPUカーが登場しない「真剣勝負」が追加され、『2RR』では逆走(Reverse)・ゴール後のリプレイ(Replay)追加の他、AT選択時のシフトポイントの変更等一部改良・調整が施されている。
登場車両は全て実際に存在する車両。
『1』での参入メーカーは「トヨタ」「日産」「ホンダ」「マツダ」の4社で、低出力・高出力車の2台ずつ、全8車両が登場。
『2』ではこれに加えて「三菱」「スバル」の2社が新規参入、既存車も殆どが入れ替わり、全13台+CPU専用車1台となった。
ほぼ全ての車種で社外製ホイールやエアロパーツの装着、ローダウンといった外見的な改造が施されており、この中で漫画『頭文字D』に登場済みだった車種は、その殆どが作中の登場人物の仕様に近い外見となっている。
ボディカラーの変更は全作で不可能。
太文字は家庭用で変更された色。
赤文字は実車では選べない非純正色。
コースは殆どが峠道で、走り屋風味。
視点切替ボタンを押しながらゲームスタートすると、選択画面で隠しコースが追加される。
『2RR』ではコース選択画面でシフト操作する事で、全コースで逆走可能。
ACレースゲーム業界初、実在の市販車と日本の公道を題材にした革新的なゲームデザイン。
車の挙動も当時の他のレースゲームと比べるとリアル風に味付けされており、運転する楽しさを阻害しない程度に実車の挙動再現が試みられている。
車が曲がり難く、止まり難く、ドリフト時の減速も激しいが、それらの挙動を理解してコースを攻略する楽しさを巧みに表現していると言える。
非力な基板性能ながらリアリティ重視を実現したグラフィック。
グラフィックの出来は粗いポリゴンなりにリアリティを再現出来ている力作もの。
例えばマフラーやリアウイング、ミラーがポリゴンで再現されており、『2』ではリトラクタブルヘッドライトが夜間コースでしっかり展開する。
ライト類やホイール等、ディティールの殆どは実車から2Dテクスチャとして取り込み、各メーター類も実車に基づいてドットで再現されている。
全車種で何らかの外見改造が行われている点も大きな特徴であり、『1』では社外製ホイールの装着や派手な非純正色程度だったが、更に『2』ではエアロミラーや派手なエアロパーツを装着した車種が殆どとなり、足回りを「ネガキャン」化した車種もある。
各コースの背景も雰囲気よく作られている。
『2』では、漫画『頭文字D』で有名な実在峠を再現した一本道コースも登場した。
「ZUNTATA」が手掛けた秀逸なサウンド。
ZUNTATAを擁するタイトーだけあって、レースゲームらしい疾走感を感じさせるロック系のBGMは良曲揃い。
担当者は『1』が三澤宏行氏、『2』が高萩英樹氏。
『2』でBGMが一新されたが、同作の曲は特に人気が高く、後に高萩氏が作曲担当した『バトルギア2』にて音源を変更した『SBS2』曲のリメイク版が収録され、以降の作品でも選択可能である。
『頭文字D』の影響を強く受けた演出。
『1』時点でOPデモや一部登場車種、弩級ランキングが『頭文字D』を意識しており、「峠での合法レース」という雰囲気を盛り上げている。
『2』ではその傾向が加速し、殆どの登場車種やボディカラー・装着パーツ類が『頭文字D』のそれらと合致するように変更。
OPデモ、コースの雰囲気やCPUカーの順位、超弩級コースでの演出と、ほぼ「『頭文字D』のゲーム化」と言って良い程の内容となった。
加えて超弩級コースでは後の『バトルギア』シリーズのチューンド車に繋がる、『頭文字D』仕様の車両がCPU専用車として初登場した。
この傾向は『バトルギア』シリーズでも加速(悪化?)し、2002年にセガ製の公式ゲーム稼動後に登場した『バトルギア3』では、ついに両プレイヤー間で両社の製作陣のモラルにも絡んだ論争が発生することになってしまった。
『頭文字D』を意識した結果か、『2』の登場車種に少々偏りが有る。
『1』では96年当時の最新車と一世代前の旧車がバランスよく登場していたが、『2』では旧車の比率が高くなっている。
その為、『1』で登場したA80型スープラ、R33型スカイラインGT-R、S13シルビア、NSXと人気車両が4台も削除され、新鮮味が若干薄まっている。
『2』では最高速重視・夜間等のバラエティに富んだコースや、三菱・スバルの最新車が登場しただけに、この4台が削除された点は非常に勿体無い。
再びこの4台が揃い踏みするのは下記の『スペシャル』、アーケードでは約7年後の『バトルギア3』となってしまった。
一応、『2』ではスカイラインGT-Rは前モデルのR32型、S13は姉妹車である180SXが代替的に登場したが、トヨタとホンダは代替無し。
ホンダに至っては2台とも性能がほぼ同じで、どのコースでも最下位近辺を走っていたりと、他社よりも不平等に扱われている様に見える。
CR-Xとシビックはどちらも前輪駆動(FF)で、搭載エンジンやボディサイズもほぼ同じ。
実車でもこの2台は代々兄弟車の関係にある。
『2』に登場しているCR-Xはシビックより一世代前のモデルで、そのシビックも『1』稼働開始の時点で一世代前のモデルと化していた。
工夫はあるが、同時期の競合他社のポリゴンゲームと並ぶと粗いことは否めないグラフィック。
基板の3D描写力が非力なため、テクスチャーは家庭用機のプレイステーションに近い低解像度・歪みがあり、タイヤも8角形、処理落ちも発生する。
汚いテクスチャーは峠道のザラザラした質感には一役買っているが、前作の『デンジャラスカーブズ』から改善が見られないのも確かである。
ただし、こちらもゲームの内容や車の挙動などのグラフィック以外の要素はクオリティが高く、高い評価を受けている。
本作と同基板で開発された『電車でGO!』と同じく「グラフィックは貧弱なぶん、ゲーム内容に相当なこだわりが注がれている作品」と言える。
昔のレースゲームの例に漏れず、工場設定では制限時間が大分短い。
生半可な実力では1位どころか完走も難しい。
その上、CPUカーはミス無く素早く走る為、1位狙いなら更に難易度が上昇する。
峠道主体なのだからもう少し難易度は調整して欲しかった所か。
当時はまだ珍しかった各国産メーカーの自動車・コースに峠道を採用し、「走り屋がテーマのリアル風レースゲーム」という新たな作風を切り開いた作品。
難易度やグラフィックの面で粗はあるものの、良作と言えるクオリティであることは間違い無く、後の『バトルギア』でも更に独自に進化することとなる。
稼働から20年以上を経た現在も、発売当時の出回りが良く基板自体も堅牢なのか、最終作品の『2RR』が小規模なゲームコーナーで稼働していることが多い。
後の『バトルギア』と同じく国産スポーツカーやレースが好きな方はもちろん、俗にいう走り屋文化が好きな方も、見かけた際に遊んでみては如何だろうか。
●車種
・スプリンタートレノ 3door GT-V(AE86)
白/黒ツートン
後期型・純正リアスポイラー装着
・スープラ RZ(JZA80)
銀→白
中期型・作中唯一の6速ギア車
・シルビア K’s(S13)
ピンク →赤
後期型・エアロパーツ装着
・スカイラインGT-R(BCNR33)
青→銀
中期型・他社製エアロミラー装着
・シビック SiR(EG6)
緑→赤
・NSX(NA1)
黄/黒屋根
前期型
・サバンナRX-7 ∞(FC3S)
赤8→白
後期型・他社製エアロミラー装着
・アンフィニRX-7 タイプRZ(FD3S)
黒→黄色
4型
・スプリンタートレノ 3door GT-V(AE86)
白/黒ツートン
前作からTRD製エアロが追加
2RRでは架空の6速ギアに変更
・カローラレビン 2door GT-APEX(AE86)
赤/黒ツートン
隠し車種 前期型・TRD製エアロ装着
2RRでは架空の6速ギアに変更
・セリカ GT-FOUR(ST205)
白
厳密には前期型の特別仕様車「WRC仕様車」
実車同様ミスファイアリングシステム装備
・180SX タイプX(RPS13)
青
中期型・他社製エアロ装着
・スカイラインGT-R(BNR32)
黒→紺
中期型・Veilside製フロントスポイラー装着
2RRでは加速力低下
・CR-X SiR(EF8)
赤
後期型・前期用無限製エアロ装着
・サバンナRX-7 ∞(FC3S)
白
高橋涼介仕様風エアロ装着
・アンフィニRX-7 タイプRZ(FD3S)
黄色
高橋啓介仕様風エアロ装着
・ランサー GSR エボリューション IV(CN9A)
銀→白
ミスファイアリングシステム装備
・インプレッサ WRX STi Version III(GC8)
紺
厳密には特別仕様車「V-limited」
ミスファイアリングシステム装備
・インプレッサ スポーツワゴン WRX STi Version III(GF8)
紺
厳密には特別仕様車「V-limited」
ミスファイアリングシステム装備
・レガシィ ツーリングワゴン GT-B(BG5)
白
後期型
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