【稼働開始日】 1996年3月12日
【発売元】 SNK
【開発元】 SNK
【ジャンル】 格闘ゲーム
↓の動画をクリックで動画を楽しめます♪
YouTube responded with an error: The request cannot be completed because you have exceeded your <a href="/youtube/v3/getting-started#quota">quota</a>.
●概要 (説明は『Wikipedia』より)
人気格闘ゲームシリーズ『龍虎の拳』の3作目。
本作以降シリーズ展開がされていない為、事実上の龍虎シリーズ最終作でもある。
タイトルにある「ART OF FIGHTING」は『龍虎の拳』の海外版タイトルでもあり、本作はそれを副題に冠したものとなっている。
本作が外伝と銘打っているのは、主人公がこれまでの「リョウ・サカザキ」から同門でライバルの「ロバート・ガルシア」になったうえで、他のキャラクターは一新された為。
主人公昇格にあわせて、ロバートは性能も初心者向けに、「リョウ・サカザキ」は中級者以上向けになっている。
パンチ・キック・ハードブロウ(強攻撃)・挑発の4ボタン。
弱・強などの攻撃使い分けを廃止するなど、初代に近い操作形態に戻された。
同時に必殺技の気力消費、挑発による気力減少、間合いによって拡大縮小するキャラクターも継続採用。
コンビネーションはその名の通り、特定の通常技を繋げて連続技を決められる。
このシステムのためか、他の格ゲーにはよく見られる「通常技を必殺技でキャンセル」はできないようになっている。
コンビネーションは当時隆盛を誇っていた『バーチャファイター』『鉄拳』などの3D格闘ゲームで採用されているシステムで、SNKでも『餓狼伝説3』などで導入されていた。
ヒートモードは体力が1/4以下になると、これまで同様に超必殺技が使用可能になる他、キャラクターが赤く点滅して攻撃力が1.2倍になる「ヒートモード」が追加された。
更に選んだキャラクターの誕生日である場合は常時ヒートモードが発動して強化されるという風変わりな仕様も搭載。
キャラクターはモーションキャプチャーを用いて描かれており、動きが非常に滑らか。
勝利後のキャラクターアップもぬるぬると動く。
キャラクター選択画面からして動いており、後発の2D格ゲーと比べても高いレベルの描写力を実現している。
ラストボス以外の全キャラクターに脱衣KO搭載。
男キャラクター脱衣が嬉しいかと問われると微妙だが。
一方で女性キャラクターは脱衣KOさせられても下着さえ見せない。
ラストボスはイントロで服を破ってムキムキの筋肉にズボン一丁という外見でこれ以上脱がせるわけにもいかないので、実質全キャラクターに搭載されていると言える。
不破刃も上半身裸なのだが、頭巾をかぶっているのでそちらが破ける。
音楽の出来も素晴らしい。
実は本作の曲は、厳密に言えば「GET HIGH(リョウ・サカザキのテーマ)」「MOJO(ロバート・ガルシアのテーマ)」の2曲しかない。
他のキャラクターの音楽はこの2つのうちどちらかのアレンジバージョンとなっており、格闘ゲームの中でも珍しい造りとなっている。
しかしそれ故に世界観的にも統一された楽曲となっており、さらにフュージョンテイストを大いに取り入れている。
特に音質が劇的に向上するアレンジサントラは一聴の価値あり。
ただし、出来のよさとゲームのマイナーさからプレミアが付いている。
ちなみに『武力 -BURIKI ONE-』ではリョウのエンディングにて本作とはまたテイストの違った「GET HIGH」のアレンジが流れる。
演出が良く独自の世界観を作りだしている。
前作までもう一人の主人公というポジションにいながらも脇役に甘んじてきたロバートをメインに据えただけあり、今一つ地味な存在であった彼のキャラクターを掘り下げている。
それにあわせてか、作品全体の雰囲気も彼同様キザでウエスタンな作風になっている。
だがそのキザな雰囲気が全くそぐわないというわけではなく、CPU戦の演出・台詞がしっかりしていることもあり、キャッチコピーの「誰も知らない、もう一つの龍虎。」にふさわしい世界観を作りあげている。
一部キャラクターの完成度が高い。
後に『KOF』シリーズに登場し、そこそこではあるが人気を集める「藤堂香澄」の初登場作。
父・藤堂竜白を倒した極限流を敵視してリョウを追ってくるというキャッチーな設定と清楚な大和撫子といったデザインが受け、龍虎シリーズを代表する人気キャラクターの一人となった。
後の『KOF』シリーズではおとなしめのキャラクター性になっているが、今作ではかなり気が強くキャラクターが濃い。
これは 「慣れない英語を辞書片手に必死で喋ろうとしている」 事を表す為の演出である。
そしてネタ人気の「不破刃(ふは じん)」。
まず忍者なのに見た目が上半身裸に頭巾。
浮かせ用の技が上から叩きつけるように当てる頭突きなのに、バウンドも介さず相手を宙に打ち上げる。
前作『龍虎の拳2』に登場した如月影二と(元)同門であり、似た性能を持ちながらも見た目が下敷きな必殺技「流影陣」。
出が遅い・範囲は狭い・ガードされると反撃確定と性能は悪いが「うおおおおおおお!」の叫び声と共に放たれる「闘神翔」。
どこぞの風雲拳の使い手のごとく叫ぶのだ。
例え相手が女性であろうと勝利台詞で言う「・・・・すごい漢だ。」
敗北時のボイスがこれ以上ないほどやかましく、不破が倒されるたびに大音量でゲーセン内に響き渡る。
……と、様々な要因から一躍ネタキャラクターとして名が広まってしまい、このゲームは知らないが不破刃は知っているという人も少なくない。
モーションキャプチャーによる動きを忠実にトレースしているため、アニメの作画で通常は適度な枚数に抑えられる中割(原画と原画の間をつなぐ連続動作のコマのこと)が多くなっている分、全体的に動きがもっさりとしているように感じられる。
空中コンボを主体とするゲームバランスになっており、必殺技に独特のシステムを有した格闘ゲームであるにも関わらず、必殺技の存在価値が希薄。
キャラクターも世界観構築的には良いのだが「藤堂香澄」と「不破刃」以外は特色が薄く、すこぶる地味。
他にも人気キャラクターの「キング」や「タクマ・サカザキ」が未登場、ユリはデモでのみ姿を見せる。
格闘ゲームとしての出来は、意欲的に取り入れた多くの要素を上手く咀嚼することができず、問題点で指摘したように良いものとはとても言い難い。
それどころかシリーズ独自のシステムも生かしきることができず、せめて龍虎シリーズ特有の「演出の良さ」だけでも光ればと思うも、そこも地味な動きから評判は芳しくなかった。
結果シナリオ面で多くの伏線をばらまいたまま、シリーズは本作で終焉を迎える事になってしまった。
しかし、ストーリー面での演出や雰囲気の良さはさすがSNKと言わしめるものがあった。
いまひとつの作りこみさえなされれば……という惜しい作品とも言えるだろうか。
●キャラクター
・ロバート・ガルシア(声:臼井雅基)
・リョウ・サカザキ(声:小市慢太郎)
・ロディ・バーツ(声:や乃えいじ)
・藤堂 香澄(声:弓雅枝)
・王覚山(声:モンスター前塚)
・レニィ・クレストン(声:石田久巳)
・カーマン・コール(声:小市慢太郎)
・不破 刃(声:JAI)
・シンクレア(声:生駒治美)
・ワイラー(声:モンスター前塚)
ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝(最新無料動画を楽しみましょう♪)
【ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝(最新無料動画はここをクリック)】