【稼働開始日】 1996年2月
【発売元】 アトラス
【開発元】 ミッチェル
【ジャンル】 アクションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
『ストライダー飛竜』のプロデューサー・四井浩一氏が、ミッチェルにて製作した横スクロール型アクションゲーム。
世界観、ストーリー、キャラクター造形など同作の影響が非常に色濃い作品だが、極めて質が高く、本家続編の『ストライダー飛竜2』よりも続編らしいと言われる事が多々ある。
『チャタンヤラクーシャンク』で見せた、滑らかで美しいドットと融和したモーションブラーは健在。
8方向レバー3ボタン式。
横スクロールタイプの2Dアクションゲームだが、スクロール方向は横に限らない。
麒麟は壁にしがみつき、天井につかまり、自在に攻撃移動して攻撃することができる為、立地場所を選ばない。
麒麟は素手だが巨大な攻撃判定を持つ。
地面の上で下レバー入力のままジャンプボタンでスライディング。
これらの基本的な操作はストライダー飛竜によく似ているが、本作は空中制御を自由に効かせることができる。
攻撃中にレバーを入力し、立て続けに攻撃ボタンを連打すると、連続攻撃「キザミ舞い」になり、威力が上昇する。
ジャンプ中、またはスライディング中にジャンプボタンを押すと手近な敵に投げ技を決めることができる。
Cボタンを押すと画面下部にあるSマークを1つ消費して緊急回避・全画面攻撃の「麒麟星祭り」を使用できる。
麒麟星祭りは攻撃判定にムラがあり、画面全体を均一に攻撃するわけではないため、緊急回避以外に必殺技としても活用できる。
Sマークはアイテムで増えることは無く、残機を失うと3つに補填される。
アイテムを取る事により麒麟は分身を持つようになる。
分身は麒麟の後を追い、少し遅れたタイミングで攻撃を行う。
麒麟が攻撃をしないと麒麟と重なるが、攻撃を続けると分身はその場で攻撃を繰り返す。
アジアンテイストあふれながら、退廃的で陰鬱な世界観。綿密で美しいながらも自在に動き、モーションブラーで大胆な動きを視覚的に訴えるドットグラフィック。
世界の滅びを望む神「スレイヴァー」のオーロラのように光る体や、連邦の持ち出すさまざまな機械兵器。
ライバルボスである狄の面々のアクションゲームの自機並の豊富なパターン数等、作りこみは過剰なまでに丁寧。
かなり抽象的で難解なストーリーでありながら、セリフ回しなどに独特の味があり、妙な魅力がある。
ストライダー飛竜の欠点であった「動きの遅さ」をそのまま改善したような、スピーディーなゲーム展開。
横移動速度は遅いものの、スライディングやダッシュ速度が速く、麒麟の攻撃も隙・硬直共に短いので幾多の敵を葬りながら前進できる。
高速ジャンプ台の半重力クリスタルを駆使すると更にゲームスピードを速めることができる。
ラストステージで跳ね上がる難易度。
多彩な初見殺し(即死罠は無いが)と、繊細なプレイを要求する敵配置。
ラスボスとその直前のボスの、星祭り必須とも言える猛烈な包囲攻撃も脅威。
残機またはクレジットさえあればどうとでもなると言えない事も無いのだが。
それだけに、移植されていないのは残念。
『ストライダー飛竜』の血を色濃く受け継ぎ、『チャタンヤラクーシャンク』で花咲いた滑らかなドットグラフィックを取り入れた2Dアクションの名作。
惜しいことに、当時は既に格闘ゲームブームの真っただ中だったことからも分かるように、アクションゲームよりも対戦型ゲームの方が大きく耳目を集めるジャンルとなっており、2Dアクションは殆ど注目されない冬の時代であった。
そのジャンルで気を吐いたのはせいぜい『メタルスラッグ』くらいであり、それに比べて本作は影に隠れたまま時代に埋もれてしまった。
だが、本作を知る数少ないプレイヤーは、その不可思議な世界観からくる魅力に取り付かれ、口々に2Dアクションの隠れた名作と語っている。
そのことからも、作品そのもは間違いなく良質であり、格ゲーブーム以前に世に出ていれば高確率でヒットしていたといえるほどのポテンシャルを秘めている一品といって差し支えないといえよう。
●ストーリー
戦闘集団「狄(てき)」のエリート戦士「麒麟」の元に、連邦法務長官であるジャック・レイソンから1つの依頼が舞い込んできた。
テロ集団「スレイヴァー」に占領された都市を開放して欲しい。
麒麟には造作ない依頼だった。アトラスアトラス
瞬く間に都市を占領している集団を撃破すると、ジャック・レイソンが現れて言い放った。
「ご苦労だった 麒麟。たっぷり褒美をくれてやる」
麒麟はスレイヴァーの手先として逮捕されてしまう。
依頼をそむいた事にされ、連邦、スレイヴァー、狄を敵に回した麒麟の孤独な戦いが始まろうとしている。
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