【稼働開始日】 1997年4月
【発売元】 カプコン
【開発元】 カプコン
【ジャンル】 ベルトスクロールアクションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
近未来を舞台に、賞金稼ぎのサイボーグとしてお尋ね者を追うベルトスクロールアクション。
それまでのベルスクに付きものであった、暴力表現を売りとした作風から一転、コミカルなアニメ風の世界観とキャッチーな演出を押し出した「スラップスティックドタバタギャグアクション」である。
筐体設定により最大4人協力プレイ可能。
2021年現在、カプコン製ベルスクの最終作となっている。
各ステージの終了時、それまでに稼いだ賞金で自機のアップグレード(パワーアップ)が可能。
アップグレードの内訳は技の追加・強化、バイタルゲインユニットによる体力ゲージの延長、B.D.Lゲージの回復、エクステンド(1UP)と多種多様。
途中で自機を変えても、アップグレード状況はリセットされない(同額の項目同士がリンクしている)ので安心。
本作は「敵の動作が基本的に大げさで、見てから対処しやすい」「各エリアの制限時間が長い」「稼いだ賞金でアップグレードできる」「協力プレイで同士討ちが起こらない」など、同社製ベルスクの中でも難易度が低い部類に入る。
ただし、デフォルト設定は残機1、スコアによるエクステンド無し(コイン1000枚との交換は可能)と厳しめ。
また、従来通り難所や高火力の敵も存在するので、1コインクリアには相応の知識・テクニックが必要。
所々にプレイヤー有利な仕様が存在するのも、難易度を低めに保つのに役立っている。
使用制限なしのチャージショット(≒飛び道具)、信頼性が高く空振り無敵も狙えるメガクラッシュ、敵に掴まれた際のレバガチャ(ノーダメージ脱出も可)、残機0での根性補正、死亡時に2~4個出現するアイテム、復活時に2まで回復するB.D.Lゲージ、5面で簡単なイベントをこなすと貰える2個目のバイタルゲインユニット(体力ゲージ延長+全回復)など。
豊富なアクション群のおかげで、どのキャラも基本性能が非常に高く、いわゆる「死に技」も殆どない。
5名の賞金稼ぎたちは個性派揃い。
ヒーロー戦隊のように色分けされた上で、外見・性格・性能のいずれも大きく異なるため、プレイの幅が広い。
本作は過去作の良点・特徴的攻撃の塊のようなトリビュート作品となっており、元ネタ探しが熱い。
本作はコミカルな世界観での「賞金稼ぎVSマフィアVS悪の天才科学者」という、古き良きアニメのような作風になっており、過去作に比べてノリが明るい。
各ステージにサブタイトルが付く、CEROでいう暴力表現がほとんど無い、特定の技を喰らったキャラが感電したり踊ったり絞られた雑巾のようになる、二足歩行の爬虫類型ザコ「レプテイル」の製造機がワッフルメーカー風であるなど、スラップスティックな演出が目白押し。
敵を殴るとコインが飛び散るなど、画面効果も適度に派手で見た目にも楽しい。
また、大ボスを撃破するとド派手な爆発エフェクトが発生し、プレイヤーを驚かせる。
エフェクトの使い回しは多いが、その方法が異常に上手いのも密かな見所。
豊富なBGMは90年代の同社製アーケードゲームを支えた西垣俊氏が担当、全35曲。
疾走感溢れるオープニングをはじめ、ディスコやレース風、余韻のあるスタッフロールなど、聴きやすいものが揃っている。
また、各ステージの前半・後半や大ボスごとに専用曲が用意されており、使い回しは非常に少ない。
過去の同社製ベルスクと同様、必殺技による「格ゲーのようなコンボ」や「空中コンボ」の概念がわかりやすく導入されており、実行も比較的しやすい。
「通常攻撃3~4段→対空技」「通常攻撃3段→掴み攻撃×2→投げ」といったシンプルなものから、追い打ち攻撃を絡めたもの、コンボ限界リセットによるハメ技など、かなり奥が深い。
全ての技を習得して臨機応変に戦う、エクステンド優先で1コインクリアを目指す、最低限の技でハイスコアを追求するなど、複数の遊び方がある。
「最低限の技」は自分の腕前や攻略法によって異なるため、他人のプレイから学べる内容も多い。
キャラ・技ごとに獲得コイン数が細かく設定されており、ボタン連打やチャージショット偏重といった安易なプレイでは殆ど稼げない。
ハイスコアを狙うなら残機を一切購入せず、低威力でコインが手に入る技を全局面で狙い、ボーナスターゲットで大量コイン入手を安定させるなど、非常に緻密なプレイが要求される。
その秘奥は遥か深く、稼働から20年以上経った現在でも底は見えない。
『ファイナルファイト』のヒットにより金字塔を打ち立てたカプコン製ベルスクの、集大成にして終着点となった一作。
コミカルなキャラや軽快なストーリー、簡単に繰り出せるアクション群といった賑やかなビジュアルが特徴的。
ゲーム自体の難易度もベルスク入門者から上級者まで幅広く対応している。
稼働から長らく家庭用移植が行われなかった関係で幻の作品とも扱われていたが、紆余曲折を経て現在は家庭用ハードに移植。
値段もリーズナブルなので是非プレーしてみて欲しい。
●あらすじ
2001年、人体の機能を99%引き出す事が出来る生体チップが完成した。
そのチップをサイボーグ手術で人体に埋め込むと、その手術の成功率の低さと引き換えに驚異的な運動能力を得る事が出来るのだ。
人々は、その能力を得て人を越えたサイボーグたちを羨望と畏怖の念を込めてこう呼んだ。
バトルサーキットと!
●キャラクター
・サイバー・ブルー(声:森川智之)
本作の主人公に相当する、青い服を着た正統派サイボーグで、本名はブライアン・ブルーノ。
「青いキャラがチーム随一の実力者で、敵を燃やしたり痺れさせる技を持つ」という点は『キャプテンコマンドー』を彷彿とさせる。
ただし、こちらは金と女のために戦うプレイボーイである。
・キャプテン・シルバー(声:長嶝高士)
冷静沈着なチームリーダーで、本名はアンドレイ・ミシューチン。
『ターミネーター』シリーズに登場するT-1000のような超軟体質で、腕に刃物を生やす、体が杭や大砲に変形する、決めポーズで椅子を用意するなど変幻自在。
気を抜くと体が軟体化し、収拾がつかなくなるらしい。
・イエロー・ビースト(声:山本美由紀)
黄色い獣毛と薔薇色の髪を持つ獣人で、本名はディアナ・マルチネス。
パートナーとしてキツネリスのフィンを連れている。
また、副業でモデルをしているためか、メガクラッシュとB.D.Lの発動時、彼女だけドレス姿に変身する(あくまでも一瞬のみ)。
ちなみに、同じ女性獣人キャラである『ヴァンパイア』シリーズのフェリシアと異なり、全身が獣毛で覆われており緑色のレオタードを着ている。
・ピンク・オーストリッチ(声:芳野美樹)
世界で唯一空を飛べる隻眼のダチョウで、本名はピンキー。
鳥のくせにギザ歯を持ち目付きも鋭いが、性別は雌。
貴金属が大好きで、金目当てに賞金稼ぎをしている。
背中に相棒の女の子・ポーラちゃんを乗せているが、彼女はサイボーグではない。
・エイリアン・グリーン
超自然パワーを持つ謎の生命体で、本名や賞金稼ぎの目的は不明。
一説によると地球外生物らしい。
敵っぽいデザインだが仕草自体は愛嬌がある。
翻訳機を通して喋るのだが、台詞が非常に個性的。
しょっちゅう意味不明な記号の羅列(おそらくノイズの再現)や英単語が混ざり、口調はメチャクチャで、語尾に「おま」が付く。
ある種「カプコン製シュマちゃん」ともいえる。
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