マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター(アーケードゲーム◆カプコン)

【稼働開始日】 1997年3月
【発売元】 カプコン
【開発元】 カプコン
【ジャンル】 格闘ゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

『X-MEN VS. STREET FIGHTER』に続く、カプコンとマーベル・コミック社とのコラボ作『VS.』シリーズ第2弾。

本作はVS.シリーズで唯一、むしろゲーム全体としても異例の、高視聴率ゴールデン番組とコラボした作品でもある。

新システムとして、控えのパートナーがキャラ固有の援護攻撃を行う「ヴァリアブルアシスト」と、『ストリートファイターIII』シリーズと同様のスタンゲージシステムが導入された。

なお、本作はVS.シリーズにおいてスタンゲージシステムがある唯一の作品である。

本作のストリートファイター側のキャラは前作で登場した「キャミィ」と「ナッシュ」を除いたキャラが続投しZEROシリーズの「さくら」と「火引弾」が参戦。

そのせいもあって、リュウ、ケン、豪鬼、ダンと9人の枠のうち4人も胴着キャラになってしまっているが…。

一方マーベル側のキャラは前作からの続投キャラは「サイクロップス」と「ウルヴァリン」のみだが、前々作『MARVEL SUPER HEROES』からの多数の復活キャラと『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』から「オメガレッド」が復活参戦。

ちなみに『MARVEL SUPER HEROES』からの復活組の「シュマゴラス」の1Pカラーは原作での配色変更に合わせて緑に変更されている。

憲磨呂は本作最大の特徴とも言える新キャラクター。

日本テレビで放映されていたバラエティ番組『とんねるずの生でダラダラいかせて!!(通称:生ダラ)』とのコラボレーション企画によって誕生したキャラクターであり、キャラクターデザインや声優はお笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武氏演じる「木梨憲太郎」が担当している。

MARVELキャラクターとカプコンキャラクターのクロスオーバーである本作において両陣営とも全く関係のないキャラクターであり、作中のセリフでも場違いである事を突っ込まれている。

キャラクター名は一般視聴者からの公募であり、採用者には賞品として本作の基板入りのゲーム筐体がプレゼントされた。

デザインは木梨自身をコミカルにデフォルメキャラクター化したもので、見た目はフジテレビの番組『とんねるずのみなさんのおかげです』のコントに登場する「ノリ男」を三頭身化したといった感じである。

コミカルな動きや、コスプレ変化のハイパーコンボなどを取り入れている。

1プレイ2コイン以上の設定では憲磨呂が選択不能になる。

テレビ番組で大きく宣伝されたことを受け、当時のゲームセンターにあったプレイ料金高騰化の風潮を懸念しての対策とのこと。

中ボスは前作で登場した巨大な「アポカリプス」が、ラスボスは豪鬼がアポカリプスに改造されたという設定の「メカ豪鬼」が担当。

これら以外にも条件を満たすと隠しキャラを使うことが可能。

そのほとんどは既存キャラの色違いのマイナーチェンジ版。

ただしコマンドが入力しにくく、失敗することもある。

CPU戦で条件を満たせば、ストリートファイターサイドの隠しキャラのみ乱入キャラクターとしても登場する。

VSシリーズという事もあり連続技の爽快感は健在。

エリアルレイブを用いた連続技は相変わらず爽快感がある。が、問題点もある。

一部コンパチもあるが6人も隠しキャラが使える。

ヴァリアブルアシストが追加。

この援護攻撃により、戦術の幅が広がった。勿論どのようなアシストを行ってくれるかはキャラによって違うため、相方選びにさらに考慮点が加わった。

ストリートファイター勢の前作のBGMは基本的に元作品(ストリートファイターシリーズ)をベースにしたアレンジであったものが多かったが、本作のストリートファイター勢の曲は完全に新規で作られた曲となっている。

それまでの作品でのキャラクターのイメージを壊すこと無く、それでいて今までのものとは違った曲となっているためにBGMに関してはおおむね好意的に受け入れられている。

ちなみにマーベル勢の復活組の曲は基本的に元作品のアレンジだが、なぜか「ハルク」だけは完全新曲が用意された。

また、マーベル勢でも前作からの続投組は新曲になっている。

続編の『MARVEL vs. CAPCOM』では再び元作品のアレンジの曲が増えてしまったことを残念がる意見もあったりする。

本作では一部の隠しキャラクターと隠しハイパーコンボを除いてハイパーコンボでトドメを刺すと「画面にその技名がアルファベットで表示され、更に技名を読み上げてくれる」という、(一部の人には)堪らない要素があった。

フィニッシュボイス以外でもOPデモをはじめとして異様なテンションのナレーションが使用されているため、「うるさい」と感じたプレイヤーも少なくはなかった模様。

色々と対策は練られているものの、恒例の無限コンボがやっぱりある。

ゲームは『生ダラ』の宣伝もあってこのシリーズでは歴代トップのインカムをあげた。

しかしながら、カプコンの悪乗りが過ぎた憲磨呂の件は言うに及ばず、キャラクター面での代わり映えの無さ(特にストリートファイターサイド)や賛否が割れる演出面などの要素も相まって、評価が非常に分かれている。

憲磨呂やその演出面をひっくるめてお祭りゲームとしてみればこの上なく雰囲気が出ているという意見もあるし、それらを悪乗りが過ぎて寒いと切って捨てる意見もある。

ゲームとしてみても上記にあるコンボの制約が爽快感を殺いでいるという意見もあれば、それを踏まえてなお永久コンボの類があることを批判する意見もあったりと、評価の振れ幅に個人の感性による所が非常に大きいタイトルと言える。

●キャラクター

・憲磨呂
本作最大の特徴とも言える新キャラクター。
日本テレビで放映されていたバラエティ番組『とんねるずの生でダラダラいかせて!!(通称:生ダラ)』とのコラボレーション企画によって誕生したキャラクターであり、キャラクターデザインや声優はお笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武氏演じる「木梨憲太郎」が担当している。
MARVELキャラクターとカプコンキャラクターのクロスオーバーである本作において両陣営とも全く関係のないキャラクターであり、作中のセリフでも場違いである事を突っ込まれている。
キャラクター名は一般視聴者からの公募であり、採用者には賞品として本作の基板入りのゲーム筐体がプレゼントされた。
デザインは木梨自身をコミカルにデフォルメキャラクター化したもので、見た目はフジテレビの番組『とんねるずのみなさんのおかげです』のコントに登場する「ノリ男」を三頭身化したといった感じである。
コミカルな動きや、コスプレ変化のハイパーコンボなどを取り入れている。
技名がとにかく長く、開発時は「変身乱舞」と言われていたこのコスプレ変化のハイパーコンボが製品版では「ウルトラバラエティプライベートメモリーズ」となっていたりする。

・サイクロップス
X-MENのリーダー、ビーム系キャラの第一人者。
MSHでのプレイアブル出演は無かったが、今作では前作から続投。
クセの無く使いやすい通常技と各種ビームの画面制圧力を活かして立ち回る器用万能キャラ。

・キャプテン・アメリカ
アベンジャーズ・BIG3の中核を担う超人兵士。
飛び道具のシールドスラッシュがシンボルアイテムであるシールドの有無に委ねられ、強パンチなど通常技の一部もシールドの有無で性能が微妙に変化するという変則的なスタンダードキャラで、主に火力に比重を置いている。

・ハルク
ガンマ線実験の失敗により、山脈を砕く程の怪力を得た緑色の巨人。
マーヴルにおける力の指数を図る際には何かと比較される役。
動けるデカキャラ枠としてそれなりに機動力はあるが、運用は中々難しい中級者以上向け。

・ウルヴァリン
X-MENの切込隊長担当、野蛮な戦い方とハードボイルドな渋さに溢れた究極のタフガイ。
圧倒的なスピード・コンボ・ゲージ回収率で、攻めの『維持』に特化した押しつけが異常な強さを誇る。

・シュマゴラス
異次元カオスディメンジョンの支配者として、特定の形を持たずに見た者が最も怖いと感じる姿に映し出される混沌の破壊神。
でシュまシュ口調が特徴的な、みんな大好きシュマちゃん。

・オメガレッド
冷戦時代の最中に西側のプロジェクトで生み出された、紅の超人兵士。
柔軟性の高い鞭・カーボナディウムコイルと致死性フェロモン・デスファクターを持ち合わせる。
真っ当なヴィランポジションとして初代X-MENからの復活参戦を果たした上、ボイス全般が収録し直されている。
マーヴルサイドの他ヴィランポジションのキャラクターが色物の側面が非常に大きいキャラ2体なのに加え、前作まで皆勤で参戦していたマグニートー&ジャガーノートが未参戦となったため、スタンダードなヴィランとして貴重なポジションを得ている。

・スパイダーマン
放射線を浴びた蜘蛛に噛まれた事で超人的な身体能力を身に付けた、ご存知あなたの親愛なる隣人。
スピード寄りのバランスキャラで、一通り万能に対応した必殺技構成から初心者から上級者まで運用しやすい。

・ブラックハート
地獄の支配者メフィストに生み出され、その父に反逆を企てて地上へと追放された元地獄の王子。
全キャラ1の特段大きな体格を持ち、鈍重な動きを1ボタンで複数の悪霊・亡者をバラまく戦法でカバーする、一際変則的な弾幕キャラ。

・リュウ(声:石塚堅)
お馴染みミスター格闘ゲーム。
他の道着&波動昇龍キャラが様々な差別化が行われている中、スタンダードな主人公としての性能は変わらないまま。

・ケン(声:岩永哲哉)
お馴染み全米格闘王。
今作では道着&波動昇龍ポジションの中で更にリュウとの差別化が図られた。

・春麗(声:宮村優子)
やはりお馴染み、元祖紅一点のミス格闘ゲーム。
マーヴルサイドから女性キャラがいなくなった結果、さくらと並んでこのタイトルの華としての地位を得た。
スピード系キャラとして、ストリートファイター側で唯一の6ボタンチェーンによる隙の少ないラッシュが強烈。

・ダルシム(声:山田義晴)
やはりお馴染み、元祖色物キャラとして名高いインドの修行僧。
腕や足が伸びるわ、火を吹くわ、テレポートするわ、おまけに今作では浮遊もするわで、ストリートファイターサイドでもっともミュータントに近いキャラと称される。
前作のキャミィが未参戦となったことにより、今作において遠~近距離で通常技が変化する唯一のキャラとなった。

・ザンギエフ(声:高木渉)
投げキャラの第一人者として無二のポジションをキープする、赤きサイクロンの異名を持つロシアのプロレスラー。
見た目通りの鈍重かつ一撃が重い単発火力重視の性能。
投げ技が真骨頂なので打撃技によるコンボは少ないものの、少ない段数で十分なダメージを叩き出せる事から、事前知識がなくとも運用しやすい。

・ベガ(声:西村知道)
秘密結社シャドルーの総帥として世界中で暗躍する、サイコパワーを操る魔人。
VSシリーズでは機械技術での改造人間制作に精を出しており、今作と次作ではそれらの設定を踏まえた隠しキャラが登場した。
使い勝手のいい通常技と高い機動力、変則的な動きが可能な必殺技で画面場を所狭しと動き回り、相手の動きを制限しやすい。

・豪鬼(声:西村知道)
「殺意の波動」に魅入られ、実兄剛拳を禁断の技“瞬極殺”で屠り、以後自らを「拳を極めし者」と称して修羅の道を只管に歩み続ける漢。
ハイスタンダードな性能と引き換えに防御力を切り捨てた性能、というのが従来作でのリュウとの差別化要素であったのだが…

・さくら(声:笹本優子)
ストリートファイターとして闘うリュウの姿に魅入られ、彼を追って世界へ飛び出した超行動派女子高生ファイター。
明確な設定もなく波動拳を出す辺り、天性の格闘センスを持ち合わせているキャラだが、今作ではその方向性があまりにも上に行き過ぎてしまった。
先ず波動拳の大きさからしてケンのものの4倍以上というケタ外れっぷり。

・ダン(声:細井治)
かつて豪鬼の実兄・剛拳に師事した事もある、我流の拳「サイキョー流」の開祖として己の流派を広めるために世界を廻る格闘家。
中途半端な技と多彩な挑発が持ち味で、本作でもそのエンターテイナーっぷりに磨きをかけて参戦。
本作では、性能は元より最早「如何にして試合中にバラエティを発揮できるか」の様なキャラとなっている。

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