MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES(アーケードゲーム◆カプコン)

【稼働開始日】 2000年2月24日
【発売元】 カプコン
【開発元】 カプコン
【ジャンル】 格闘ゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

アメリカのMARVEL社との契約でできたカプコンキャラ&マーベルキャラのドリームマッチが楽しめる『VSシリーズ』の第4作。

総勢56人のキャラ達が織りなす3on3、NAOMI基板の性能を駆使したド派手な演出が最大のウリ。

質、量ともにシリーズの集大成たる相応しい作品、になるはずであったのだが…。

最大の特徴は使用可能キャラ総勢56人という圧倒的なボリュームである。

最初から全てのキャラが解禁されているわけではなく、ゲームを遊んでポイントを溜めて行くことで順次解禁されていく仕組みになっていた。

アーケード版と家庭用版(DC版)はほぼ同時発売だが、それぞれ最初から使えるキャラが異なっている。

また、AC版のコンパネに用意されたビジュアルメモリを挿すスロットに挿して遊ぶことで、AC版・DC版双方でポイントを溜められるという連携要素もあった。

チーム人数が従来の2on2から3on3に変更。

また、さらにチーム戦としての性質を強くしたシステムが搭載されている。

ヴァリアブルアシスト…従来から存在していたシステムだが、本作では2つの「パートナーボタン」があり、押すことで控えにいる二人それぞれを呼び出して攻撃させることができる。

また、キャラを選ぶ際にアシストとして出す技をα・β・γの三種類から選べるようになった。

本作では技の硬直中でもアシストを呼べるようになり、使用回数や制限もほとんど無いため、自由度と重要性が格段に上昇。

チームを組む時は単体の強さ以上に、キャラクター同士のアシスト⇔前線の相性の良さも重視すべき要素であり、中には「アシスト専門」として強キャラの仲間入りをするキャラもいるほど。

パートナーボタンの代わりに消されたのは中パンチ、中キックボタン。

中攻撃自体は存在するが、チェーンコンボ専用技となっている。

ディレイドハイパーコンボ…ハイパーコンボ中に次に控えているキャラのハイパーコンボコマンドを入力すると、次のキャラがハイパーコンボを出しながら登場し、使用キャラを交代させることができる。

連続技のダメージを加速させるために使ったり安全にキャラを交代するために使うなど攻防に使えるシステムである。

スナップバック…当てると相手のキャラを強制的に交代させることができる打撃技。

ゲージを消費するが、その戦術的な価値は非常に高い。

56人という大勢のキャラが登場するせいか、キャラの強弱やゲームバランスが更に自重しなくなっている。

通常の格ゲーではタブーである、「ハメ技」や「永久コンボ」の自由度が爆発的に上がっている。

単体では永久が無いキャラも、特定の状況で特定のアシストと組み合わせると永久が成立するなんて事はザラである。

登場キャラクターの多さから、各キャラクターのアニメーションのスプライト枚数が節約されて削られており、過去シリーズから比べると大きく劣化している。

この弊害を大きく受けたのはジャガーノートやブラックハート、そしてセンチネル等の大型キャラである。

見た目だけでなくデータも馬鹿でかいため、余計な動きはとことん削除されている。

全キャラからアドバンシングガードのモーションが削除された。

ただしこちらはガードモーション+エフェクトで違和感のないようにはなっており、そこまでは目立たない。

キャラ別BGMが廃止され、ステージごとに固定されたBGMが流れるように変更になった。

シリーズでは引き続き広い画面を縦横無尽に動き回れる、お互いサポートキャラを二人ずつ出せる為画面も賑やか、HC等も非常に派手な演出になっている、等、適当なコンボからHCで締めるだけでも爽快感があり、単純に遊んでいて楽しい。

背景も3Dになっており、この時代としては異例なほど滑らかに動き、また「3Dならではの演出」が多数凝らしてあり、「適当に作ったゲーム」と呼べないほど色々作りこまれている。

熟練者同士が「他の格ゲーでは絶対味わえないゲーム性」を楽しめる。

CPU戦の難易度が低めで遊びやすい事もあり、全くの初心者でも楽しめる作りになっている。

特にラスボスのアビスは「ビーム系のハイパーコンボに弱い」という点を筆頭に対処しやすい要素の多い行動パターンとなっている。

コンパチキャラもいるが、単純に56人ものキャラが使えるのは当時としてもかなりの多さ。

その数は『KOF’98』をもしのぐ。

今までのシリーズ参戦キャラは「出せる奴は全部出した」という状態で、更に追加キャラも増えている。

ACとDCで使用可能なキャラが違う事や連動でのポイント入手もあり、対戦外のシステムも楽しめた。

稼動当初はビジュアルメモリを持ち込んでの対戦も盛んに行われた。

「相手が持ってるキャラは対戦相手も使える(ZERO3↑の俺IZMキャラのとは逆)」という理不尽さに対する救済システムもしっかりしており、ライトユーザーがお祭りゲーとして遊ぶには十分過ぎるほどであった。

Myコントローラーをアーケードで使用可能。

NAOMI筐体の中にはコントロールパネルにDC用コントローラーの端子を搭載しているものがあり、家庭用での操作に慣れたプレイヤーもコントローラーを持ち込めばそのままの操作性でアーケード対戦を楽しむ事が出来た。

完全新規のルビィハートとアミンゴ、『ソンソン』の孫娘のソンソン以外にも『スターグラディエイター』からハヤトが、『BIOHAZARD』からジルが、『ロックマンDASH』からトロンとコブンが新たに参戦した。

グラフィックも新しく書き起こされており、初参戦の3作はその後も様々なクロスオーバー作品に精力的に出演する事になる。

また、参戦済みのタイトルの『ヴァンパイア』からはアナカリス、バレッタ、フェリシアが、『ストリートファイター』からはガイルといった人気キャラクターも本作で待望のVSシリーズ初参戦。

トロンの「朝食ラッシュ」、コブンの「昼食ラッシュ」はコブンだけでなくデータ(『DASH』に登場するロックのお供の猿)が紛れている。

料理を作っているコブンが居るにもかかわらず41ヒットしてるのはこのため。

また、アナカリスには当然ながら恒例の『王家の裁き』も実装されているが、キャラが多すぎる為か「裁かれ状態」のグラフィックが本作独自の物に統一されてしまった事が残念か。

とにかく出せるだけ出したと言っていい、当時でも異例の56キャラものキャラを集めた意欲作。

ド派手な演出やスピーディな展開も含め、動かしていて楽しいゲームには仕上がっている。

しかし、それだけのキャラを詰め込んだせいでバランスは完全に崩壊しており、「早すぎた世紀末ゲー」とも称される程のぶっ壊れバランスになってしまった。

はっきり言って、上位キャラとそれ以外ではまともな勝負にはならない。

それでも(主に海外で)人気の高い作品ではあり、稼働から10年以上が経っても稼働しているゲーセンがそれなりにある辺りゲームセンターでは長らく愛されているゲームでもある。

●キャラクター

・ケーブル(声:ローレンス・ベイン)
・マロウ
・サイクロップス(声:ノーマン・スペンサー)
・アイスマン(声:カハル・J・ドッド)
・スパイダーマン(声:パトリック・シルヴァース)
・ベノム(声:ロッド・ウィルソン)
・ハルク(声:アンドリュー・ジャクソン)
・キャプテン・アメリカ(声:カハル・J・ドッド)
・ドクター・ドゥーム
・ウルヴァリン(声:カハル・J・ドッド)
・ガンビット(声:トニー・ダニエルズ)
・ジャガーノート(声:リック・ベネット)
・マグニートー(声:ローン・ケネディー)
・シュマゴラス
・サイロック(声:キャサリン・ディッシャー)
・ローグ(声:レノア・ザン)
・アダマンチウムを失ったウルヴァリン(声:カハル・J・ドッド)
・ストーム(声:キャサリン・ディッシャー)
・コロッサス(声:ジョージ・ブザ)
・スパイラル(声:キャサリン・ディッシャー)
・オメガレッド(声:ジョージ・ブザ)
・セイバートゥース(声:ドン・フランクス)
・シルバー・サムライ(声:池田やすし)
・ブラックハート
・アイアンマン
・ウォーマシン(声:ウェイン・ウォード)
・センチネル(声:ダン・ヘネシー)
・サノス
・ルビィハート(声:田中敦子)
・ソンソン(声:飯塚雅弓)
・アミンゴ(声:鈴村健一)
・ハヤト(声:森川智之)
・リュウ(声:石塚堅)
・ザンギエフ(声:高木渉)
・ガイル(声:土屋トシヒデ)
・アナカリス(声:徳丸完)
・ストライダー飛竜(声:うえだゆうじ)
・キャプテンコマンドー(声:長嶝高士)
・ジン・サオトメ(声:うえだゆうじ)
・モリガン・アーンスランド(声:神宮司弥生)
・バレッタ(声:松下美由紀)
・豪鬼(声:西村知道)
・ジル・バレンタイン(声:キャサリン・ディッシャー)
・さくら(声:笹本優子)
・トロン・ボーン(声:飯塚雅弓)
・ケン(声:岩永哲哉)
・春麗(声:宮村優子)
・ダルシム(声:山田義晴)
・ナッシュ(声:森川智之)
・ベガ(声:西村知道)
・キャミィ(声:スーザン・ハート
・ダン(声:細井治)
・ロックマン(声:藤野かほる)
・ロール(声:藤野かほる)
・フェリシア(声:荒木香恵)
・コブン(声:横山智佐)

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