【発売日】 1995年3月31日
【発売元】 テクノソフト
【開発元】 テクノソフト
【ジャンル】 ピンボールゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
1995年にテクノソフトがプレイステーションとセガサターンにリリースしたピンボールゲーム。
分類としては完全ゲーム路線のピンボールであり、TVゲームならではのギミックが搭載されているのが特徴。
「魔王の復活を阻止する為に2人と1匹の勇者が活躍する」というコミカルファンタジーなストーリー設定。
各機種によるゲームの差異は特になし。
一人プレイ専用。
メイン収録台は1つのみ。
ゲーム開始前にボールスピードを「ファースト」か「スロー」かのどちらかからの選択ができる。
メインフィールドは主に3画面あり、各自上から「天空界」「地上界」「魔界」という舞台となっている。
プレイヤーはボールを操作し、シームレスでスクロールするこれらを行き来しつつもスコア稼ぎとギミック発動を行う事となる。
ゲーム開始時は必ず地上界からのスタートとなり、ボールが魔界下の穴に落ちてしまうと1ボールロスとなる。
このゲームの主な目的はハイスコアを目指す事にあるが、一応はそれとは別で表面上でのクリア目的がある。
それをすべて満たすと簡素なエンディングとなるが、その後もスコアを継続したままゲームは続けられる。
メインフィールド内には天空界に「サキュバス」、地上界に「ウサ子」、魔界に「サタン」「ハーピー」という本作のボスというべき四天王が存在する。
特定条件を満たせば各ボスキャラ専用のボーナスフィールドに移行できる。
これをクリアすればそのキャラを倒した事となるが、ボーナスなのでクリアできなかった場合でもボールをロスする事はない。
ボーナスを終えると成否に関係なくメインフィールドに戻される。
四天王全員を倒せば閉ざされた最終フィールドに移行し、これもクリアすれば表面上のエンディングを迎える。
主なゲーム内での操作方法は「ボール発射」「各フィールドに設置された左右のフリッパー操作」「台揺らし(2種類の揺らし方がある)」が主となる(ポーズなどの操作は割愛)。
この辺は一般的なピンボールと全く同じ操作性であり、ピンボールに触れた事のある人ならば即入り込めると思われる。
台を揺らしすぎると、ピンボール全般における定番ペナルティである「ティルト」が発生してしまい、そのボールは強制ロス(一切の操作が不能)となってしまう。
ゲーム開始時、もしくはボールロス後の再トライ時ではプレイヤーを3人のうちから誰かを選べる。
どのキャラを選ぶかによってボールの特性が変わり、スコアなどの入り方に若干の差異が出てくる。
特性とはボールを最高速にした状態にて発動される現象で、選んだキャラによってボールの色が変化する(通常のボール状態はキャラに関係なく銀色)。
ボールの速度はその状況によって常に変動するが、フリッパーを先っちょに当てるような感じで跳ね返すと確実に最高速(特性効果)となれる。
所持しているボールをすべて失うとゲームオーバーとなる。
特定スコアを出している状態だとネームエントリー画面に移行し、スコアランキングにプレイヤーの名前を残せる。
ピンボールとしては単純明快なルールで、リアルピンボールでは出来ないようなギミックが多く搭載されており、ゲームならではの仕掛けが詰まったピンボールをお手軽に堪能できる。
意外とこういう路線のピンボールはあまり存在しないのでそういう意味では希少な存在かもしれない。
ひたすらにまで明るくて可愛らしいグラフィックデザインであり、子供から大人まで楽しめる優しい雰囲気に包まれている。
テクノソフト製だけあってBGMは上質。
また、使用キャラによって専属のメインBGMが用意されており、キャラによって新鮮な気分でプレイを楽しめる。
ちなみにBGMの曲調はあまりテクノソフトっぽいものではなく、どちらかといえば90年代の『ツインビー』っぽい。
単にスコアを稼ぐだけではなく、「四天王を倒して最終ステージをクリアする」という明確な目標があるおかげで、これ系のピンボールにありがちな作業を感じさせにくい工夫が見られる。
また、パスワードやセーブ機能が搭載されているおかげで、無理に長時間ぶっ続けでプレイさせられるような負担が少ないのも嬉しい配慮。
1995年の次世代機ソフトにしては台が1つしかなく、ボリューム的にはそこまで多彩なものでもないので、どうしても割高感を覚えてしまう。
また、評価点で述べたギミックの多さやクリア目的も当然ながら数に限りがある訳で、やり尽くしてしまうと所詮は「同じ作業の繰り返し」というマンネリさも多く感じてしまう。
壁やフリッパーなどに当てた時のボールの跳ね上がり形が、他社の同系列のピンボールゲームのそれと比べて異様に激しく、それが要因でボールを落としやすくなってしまっている。
この辺は多々理不尽な仕様であり、慣れないと思わぬボールロスを招きやすい。
ギミックにボールを当てる度にボイスが発生する演出があるが、これが結構頻繁に入る為、人によってはうざいと感じるかもしれない。
ピンボールとしての出来はやや大味で唐突なボールロスをしやすくボリューム的に物足りなさはあるものの、それを抜きにすれば十分に遊べるものとなっている。
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