【発売日】 1995年11月10日
【発売元】 エクシング
【開発元】 辻事務所
【ジャンル】 シューティングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
1993年にアイレムがアーケードでリリースした、潜水艦を自機としたシューティングゲーム。
プレイステーション版は、1995年11月10日にエクシング・エンタテイメントより発売。
ステージ1の氷山やステージ6の赤い機雷弾を吐き出す敵がなくなっている、一部効果音がない等の差異があるが、比較的良質な移植となる。
通常のアーケードモードのほか、バリアアイテムが出る難易度の下げられたプレイステーションモードがある。
また、アーケード版の曲とは全く違う新規BGMも収録されている。
なお、CDプレイヤーにソフトをセットすると、ゲーム中の音楽を再生する事が可能。
本作はアイレムが展開していた悪の組織D.A.S.と戦う「D.A.S.シリーズ」の1作で、同社『エアデュエル』(1990年)、『アンダーカバーコップス』(1992年)、『ジオストーム』(1994年)と世界観を共有している。
1P側の乗員の名前は「高原麗」、2P側の乗員の名前は麗の夫である「高原仁」。
『アンダーカバーコップス』のプレイヤーキャラクターの1人、「ザン・タカハラ」は仁の弟である。
1レバー+2ボタンで自機である新型潜水艦ハイドロ・フォビア・グランパス、通称「グランビア」を操作する。
1P側は「グランビア・フィメール(雌型)」、2P側は「グランビア・メール(雄型)」を操る。
全6ステージの1周構成で、任意スクロールの横シューティングである。
敵の攻撃を受けるなどの他、制限時間が0になる事でもミスとなる。
地形への当たり判定は無い。
レバーで自機の移動、1ボタンで前方へ魚雷を発射、2ボタンで上下方向へミサイル・機銃と爆雷の発射を行う。
ステージ中に海面が描かれている場合、自機は水中および海面上のみを移動できるが、海面上に自機がいる時は上方攻撃が水中攻撃から上空への対空攻撃へと変化する。
自機の攻撃はアイテムを取ると変更及び強化される。違う種類の武器アイテムを取っても自機の攻撃は強化され、魚雷、上下攻撃共に3段階まで強化される。
ミスをすると自機の強化と装備は初期に戻る。
ステージ中にある「トレジャーボール」と呼ばれるアイテムを100個集めると残機が一つ増える。
トレジャーボールは大抵ボックスに入っているが、たまに視認する事の出来ない隠されたものも存在する。
ドット絵で描かれる、緻密なグラフィック。
アイレムお得意と言える綿密なドット絵のグラフィックは本作でも健在。
敵の爆発、崩れる氷山、撃沈される戦艦、各種ボスのグラフィック、ステージ6を筆頭とした背景の描写と、職人芸とも言える凄まじいドット絵を拝む事ができる。
中でも圧巻なのがステージ2。
自機の攻撃により、家、ビル、橋、列車と言った街の建造物が次々と瓦礫と化していくが、その表現や爆発描写がどれも派手で、また細かく描き切っている。
本作のスタッフは後に『メタルスラッグ』シリーズを手掛ける事になるが、本作でその萌芽は既に出ていると言えるだろう。
自機のグランビアは前方のみならず、上方、下方と3方向へと攻撃が可能。
このため死角が生まれにくく、容易に敵を撃破する事ができたり、また敵の攻撃を耐えしぶとく生き残る事が可能。
各種武装も超音波魚雷やクラッカーを筆頭に優れたものが揃っており、攻撃面では抜かりがない。
よく出現する敵潜水艦の弾が自機の攻撃で消せる事も生存率を上げている。
潜水艦を自機とした一風変わったゲーム性。
水中しか移動できないため、上方や空中にいる敵をいかに処理するかというゲーム性が生まれている。
ステージ2は特にそれが顕著で、水面が浅く自機の移動がかなり制限される中、地上や空中から敵が攻撃を浴びせてくるので、対空攻撃でいかにそれらをあしらっていくかがステージ攻略の肝になっている。
各種仕掛けやステージ演出の多彩さ。
ステージ1の自機や敵を凍らせてしまう冷凍ビーム砲台、破壊不可能で、上を撃つと遅くなり下を撃つと速くなるミサイル群を潜り抜けていくステージ4とステージ6、水没したビルを破壊しその内部を通過して行くステージ4、深海が舞台で、溶岩の雫から始まり、海底火山からの噴石、襲い掛かってくる巨大なリュウグウノツカイ、ラストの雑魚ラッシュと難所揃いのステージ5など、各ステージの特色の出た多様な仕掛けがプレイヤーを待ち構えている。
特に印象的なのがステージ3。
ステージ開始直後から下にいる巨人・防人 サブヒューマン「荘厳」に追いかけられながら上方へと逃げていくという展開で、否が応でも焦らされる。
最初は巨人にダメージを与える事はできないが、最上段で自機の攻撃を加える事で降らせる事のできるブロックを巨人に直撃させる事で顔の装甲が剥がれ、攻撃が通用するようになるという倒し方も一捻りが加えてある。
各ステージには隠されたトレジャーボールも配置されており、隠しアイテムを探し出す楽しみがある。
強制スクロールではなく任意スクロールなので、こういったアイテムをじっくり探し出す事も可能。
アーケードゲームの例に漏れず、本作の難易度もやや高め。
前半ステージはともかく、後半ステージは厄介な仕掛けや敵の猛攻に晒され、苦しくなってくる。
アイレムらしい緻密なグラフィックが目を引く本作。
しかしゲーム性や各種演出もそれと同じくらい良く作り込まれている。
潜水艦を自機にするという独自性も評価点だろう。
難易度は少々高いが、やり込むのに十分値する良質なシューティングである。
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