【発売日】 1995年12月15日
【発売元】 アトラス
【開発元】 彩京
【ジャンル】 シューティングゲーム
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【中古】PS2ソフト ガンバード 1&2
概要 (説明は『Wikipedia』より)
19世紀のファンタジー世界を舞台とする、魔法とスチームパンクの縦スクロールシューティング。
『戦国エース』に続いてリリースされた彩京シューティングの第二弾。
よりキャラクター性を重視した演出を打ち出し、初心者に優しい1周目&上級者にも歯応え十分の2周目の難度設定で幅広く楽しめる、90年代シューティング中興期の良作である。
近年のケイブ系や東方Projectなどの弾幕系STGでもよく見られるようになった、キャラ自らが自機として戦う縦STGの草分けとなったタイトルのひとつでもある。
プレイステーション版は、1995年12月15日に発売された。
主題歌付きのオープニングアニメ追加、BGMのアレンジ音源化、全セリフのフルボイス化、ギャラリーモードや読者投稿イラストコンテストの結果発表会など、ファンサービスが充実。
ただし移植版オリジナルモードはキャラの位置に合わせて画面が上下にスクロールする仕様(ACは縦画面、テレビは横画面であるが故の苦肉の策)になっており、非常に遊びにくい。
オマケモードでは、アニメ『ドラえもん』で当時ジャイアンを演じていたたてかべ和也氏(クロード役)が、のび太を演じていた小原乃梨子氏(ルージュ役)に「のび太の癖に生意気だぞ!!」という中の人ネタが収録されていたりする。
元々ルージュの声質ものび太に近いためより違和感がないのも笑えるところ。
操作系統は1レバー+2ボタン(ショット・ボム)
空中の敵に接触してもミスにはならず、ショットレベルが1段階下がる仕様。
また、ボスには当たり判定が一切無く重なり放題。
7ステージ×2周の全14ステージ構成。
2P協力プレイ可能。
残機は初期で2機、40万点到達時に1機アップ(エクステンド)。
前半の3面は4つのステージからランダムに選択され徐々に難易度が上昇、後半の4面は固定となっている。
「人類がはじめて動力飛行に成功した頃のお話」という設定にしてはオーバーテクノロジーな兵器と魔法が飛び交う、ファンタジー色とキャラクター性の強い世界観が魅力のひとつ。
「自機は戦闘機やロボットといった乗り物」というのが暗黙の法則化していた縦スクロールSTGに「キャラ自らを自機として操る」という方向性を明確に打ち出したという点においても新たな可能性を切り開いた。
ただアニメチックなビジュアルで目を引くだけでなく、濃い登場人物を絡めてくるところも本作の持ち味。
腹黒魔法少女マリオン、脳筋ヤンニャン、重度のロリコン・アッシュ、筋金入りのホモ・鉄ときて、見た目が一番イロモノなバルナスが一番マトモというのが彩京流である。
様々な面白メカで主人公たちの前に立ちはだかるライバルキャラ「盗賊団トランプ」(女首領ルージュ、メカニック担当エース、パイロット担当クロード)は『タイムボカン』シリーズの敵役3人組そっくり(特に『ヤッターマン』のドロンボー一味)のパロディになっており、移植版で追加されたボイスに至っては中の人がまんま元ネタと同じ(小原乃梨子・八奈見乗児・たてかべ和也)という徹底ぶり。
ただしエースの声が見た目に反しやけに老けて聞こえるのはご愛嬌。
本作のアニメーション演出を手掛けたアートミックはかつてタツノコプロで『ヤッターマン』などをプロデュースした鈴木敏充氏が立ち上げた会社なので、元ネタのオリジナルスタッフがそのパロディに携わるという面白いことになっている。
マリオンは彩京の看板キャラの一人)として人気を博し、移植版にテーマソングが収録されたり、『戦国ブレード』の移植版にゲストキャラとして出演している。
彩京の前作『戦国エース』で好評だったステージ間デモ、2人プレイ時の掛け合い・マルチエンディングに加え、本作ではエンディング分岐やステージ中にもカットインによるライバルキャラのセリフ演出が加えられた。
キャラクター性とストーリー性を重視したテンポの良い演出がゲームに良いアクセントを加えている。
よく見るとステージ道中の背景にライバルキャラたちがいたり、敵側の作業員がちょこまか動いていたりと、グラフィックの芸も細かい。
一昔前の作品だけに今見るとさすがにドットが綺麗とは言えないが、設定やストーリー展開を上手く生かした演出となっている。
メリハリの効いたBGMや効果音の出来も良く、本作のオープニング曲にもなっている城ステージの曲、ボス戦の曲などは特に印象的。
続編『ガンバード2』でもリミックスされて用いられている。
シンプルさ・遊びやすさを押し出したゲーム性も本作の長所。
彩京シューティングの中でも初期の作品にあたる本作は後期の作品に比べると難度がかなり低く、触れば分かる簡潔な操作、短めのステージ構成も相俟って、初心者からでも気軽に遊べる作品である。
一方で、上級プレイヤーにはエクストラステージとなる2周目で勝負。
キャラバランスも上手く調整されており、1周目は楽だが2周目が辛いマリオン、動作は鈍くても距離を問わず戦えるバルナス、クセは強いが使いこなせば最強のヤンニャン、鈍足ながら火力にロマンがある鉄と、バラエティに富んだ構成。
アッシュはやや厳しい性能だが、1周目に関してはそれぞれの長所を生かすことで問題なく強みを発揮できるようになっているため、キャラ別の攻略も面白い。
「ショットレベル最大時に一定量のショットを撃つと自動的にレベルダウンする」という一見不便な仕様は彩京シューティングのルーツである『ソニックウィングス』(ビデオシステム)時から引き継がれているものだが、この特徴的なシステムが本作の稼ぎの要。
最大レベル時にパワーアップアイテムを取ると2000点のボーナスが入るため、ショットの無駄撃ちを減らしたり、アイテムをギリギリまで泳がせることでスコアを伸ばせるという独特の稼ぎが成立している。
ボスのパーツを破壊することで、攻略の難度は上がるがスコアを稼げるというシューティングの定番要素も押さえられている。
彩京シューティングの特性としてパターン性は強いが、基本的な作りが非常にシンプル&難度もやや低めに抑えられているため、とりたてて目立った問題点は無い。
強いて言えば、人によってはアクの強いキャラクターやパロディ要素を敬遠するかもしれない、というところだろうか。
濃いキャラたちとコミカルな演出に目を奪われがちだが、その実シンプルで奥の深い作りによって万人にやり応えのあるゲーム性も実現した、「良いキャラゲー」のお手本のような作品。
さすがに初見でも一発でクリアできるほど簡単な訳ではないが、ツボを押さえることで一気に攻略が楽になるため、上手い人がプレイすると非常に簡単そうに見えるというのもポイント。
難しいというイメージから敬遠されがちなシューティングにおいて「自分にもできそう」と思わせることの重要性を再確認させてくれるタイトルと言えよう。
当時は格闘ゲームブームが全盛を迎えていた時期だったが、『戦国エース』『ガンバード』とキャラクター色とインカムの強いタイトルで独自の立ち位置を確立した彩京は、以降も『ストライカーズ1945』『戦国ブレード』『ソルディバイド』『ストライカーズ1945 II』といったバラエティに富んだ作品を次々にリリースし、シューティングの中興に大きく貢献することとなる。
メディアミックスも行われており、夏元雅人氏によるマンガ版、三井秀樹氏による小説版が発売された。
●キャラクター
・小さな大魔法使い マリオン(声優 : 田中千晴)
・中華な女導士 ヤンニャン(声優 : 松井菜桜子)
・空飛ぶロボット軍人 バルナス(声優 : たてかべ和也)
・大空の冒険科学者 アッシュ(声優 : 置鮎龍太郎)
・愛と根性の宮大工 鉄(声優 : 摩耶朔乃助)
・女首領 ルージュ(声優 : 小原乃梨子)
・メカニック担当 エース(声優 : 八奈見乗児)
・パイロット担当 クロード(声優 : たてかべ和也)
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