【発売日】 1995年12月29日
【発売元】 アークシステムワークス
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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【中古】[PS] ウィザーズハーモニー2(Wizard's Harmony 2)(19971016)
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
プレイヤーは主人公ルーファス・クローウンとして、天才だが大問題児のデイル・マース先輩のせいで廃部寸前になった冒険者養成学校「スキル・アンド・ウィズタム」の名門魔法クラブ「ウィザーズアカデミー」を立て直すことになる。
学年男女を問わず新部員を集めて鍛え上げ、テストに合格することが目的。
『ときめきメモリアル』の大ヒットを受け、当時のパソコン通信内ではポスト『ときメモ』として期待されていた。が、実際のゲームシステムは『卒業』に近く、似て非なるゲームである。
発売当時のプレイステーションでは、数少ないギャルゲーであり定価も安めであったため、それなりに注目を集めた。
基本的にはオーソドックスな育成SLG。
1回のクリアまでは4~5時間程度。
育成対象が主人公+5人の部員というユニークな構成になっている。
勧誘という形で、育成する対象をプレイヤーが自由に選ぶことができたのも大きな特徴。
ゲーム期間は4月から年明けの3月までの1年間。
ゲーム開始時にまず、育成するキャラクターを5人勧誘する。
平日には主人公自身と部員を育成する。
平日では部室で噂を聞くと発生する「自発イベント」と、該当キャラが所属していて特定の日付を迎えると発生する「突発イベント」が発生する。
週末は自由行動。
学期ごとに期末テストがあり、合格しないとゲームオーバーになる。
4教科×部員6人の計24のうち、12合格すればクリアとなる。
基本的には仲良くなった部員(もしくは特定の条件を満たした相手)とエンディングを迎える。
ルーファスと男性部員とのエンディングもある。
誰ともくっつかなかった場合のルーファスと、ルーファスとくっつかなかった3年生達は、パラメーターに応じてエンディングが分岐する。
また、ルーファスとくっつかなかった1・2年生の中で最もパラメータが高かったキャラが次期部長となり、普通と違ったエンディングとなる。
主人公(プレイヤー)が育成の指揮を取って第三者達を育成するというのは、実は『卒業』や『メルティランサー』が最も近い。
本作でも、1年生達など初期能力が低いキャラクターが結構いるので、主人公以外のキャラクターの育成がゲームの鍵を握る。
またルーファスを含む3年生達の、パラメーターによるエンディング分岐も『卒業』的な要素である。
「自発イベント」と「突発イベント」の配置が絶妙で、頻繁(約2週間に一回ペース)にサークル全体を巻き込むイベントがおこるので飽きさせない。
体感としては次のイベントがすぐに発生するゲームである。
イベント時の作り込み。
自発イベントや突発イベントでは展開が選択肢で大きく分岐する。
何周遊んでいても、こんな展開あったんだ!と驚かされることがある。
もちろん成功選択肢も複数。
また同じイベントでも、キャラクター毎に展開が根本的に違うことも多い。
イベントの頻繁さと様々な展開に支えられ、唯我独尊のデイルの造詣やそれに翻弄されるルーファスをはじめ、アカデミーの部員達の一体感をよく表現できている。
さらに清潔感・清涼感を加わった、本作独特の雰囲気を愛するファンは多い。
女性キャラとのエンディングも、男性キャラとのエンディングも用意されている。
これも本作独特の、主人公を中心としたアカデミーの一体感の表現に少なからず貢献している。
この時代、乙女ゲー自体が稀だった為か、女性ファンの獲得にも成功している。
浅乃一氏による音楽も、世界観によくマッチしていると好評で、サントラも発売された。
OPムービーで流れる歌は独特の世界観を持った良曲であり、また本作の雰囲気にもよくあっている。
問題点は、「声優」これに尽きる。
ファンの間ですら総じて評価が悪かったほどのヘタクソさ加減。
ゲーム中ずっと聞かされ悪目立ちが過ぎることもあり、この点でもってクソゲー扱いされる事すらある。
そもそも声を担当した人物が、本当にプロであったかどうかすら当時から疑惑が持たれており、社員やその関係者、専門学校生などの噂があったが、事実そうであった。
グラフィックの質があまり褒められたものではない。
村瀬将人(後のmoo)氏の絵は後の作品でもデッサンがおかしいと言われる事も多く、絵柄にも癖があって好き嫌いの出やすい物だが、本作時点では後作と比べてもはっきり分かるくらい下手である。
特にOPムービー。
さらにCGに起こす上での塗装技術不足も合わさって余計に酷く見えてしまっている。
こういったゲームでは大事な「絵と声」に大きな問題を抱えており、その点でクソゲー扱いされることも多い。
特に声に関しては素人起用で話題になるゲームにすら遠く及ばない下手さで筆舌に尽くしがたい。
またゲームを始めてすぐの段階で稚拙な要素、不親切な仕様ばかりが一気に突きつけられるため、冒頭だけでプレイ意欲を失い離れてしまったプレイヤーも少なくない。
とはいえ、ゲーム自体の雰囲気やイベントの多彩さ等、優れた要素もあって熱烈なファンも生み出しており、最初を我慢して続ければそれほど悪いゲームでもない。
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