【発売日】 1996年8月30日
【発売元】 データム・ポリスター
【ジャンル】 パズルゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
データム・ポリスターより1996年8月30日に発売されたPlayStation用のパズルゲーム。
竹本泉原作の漫画『ルプ★さらだ』を原作としたキャラゲー。
キャラゲーと侮るなかれ、高いゲーム性、竹本泉のゆるい世界観を再現したストーリーなど非常にクオリティの高いパズルゲームである。
基本は同じ色のキューブを3つくっつけて消すアクションパズル。
キューブは押すことは出来るが引く事は出来ない。
『ぷよぷよ』のように縦横の関係もない。
キャラは左右への移動およびジャンプが可能。
ジャンプは1キューブ分の距離を跳べ、1キューブ分なら上に登ることが可能。
通常のキューブ以外に以下のような特殊キューブがある。
オールマイティキューブ:虹色に光るキューブで、オールマイティの名の通りどの色の代わりにもなる。
もちろんオールマイティー同士でも消せる。
消えないキューブ:鉄色のキューブで消すことは出来ないが押すことは出来るので足場となる。
透明キューブ:くっつけても消せないが、隣のキューブが消えると一緒に消える。
通常のパズルとなるストーリーモードの他、落ちモノ要素を加えたアクションモード、対戦モードがプレイ可能。
プレイヤーキャラのさらだが潰されるとミス。
また、詰みになることもあるが、その場合は初手からやり直すことが出来る。
制限時間、残機といった概念はない。
本作はストーリーに沿ってパズルをクリアしていく。
ストーリーはフルボイス。
登場人物は少ないものの、塩沢兼人氏演じるおじさんなどいい味を出している。
1話につき10問のパズルをクリアするとエピローグが流れ、竹本氏直筆のご褒美グラフィックが拝める。
ストーリー、パズルはいつでも見返したり再プレイが可能。
グラフィックも美麗。
ストーリーモードのドットキャラも竹本氏の絵柄を忠実に再現している。
パズルステージにおけるさらだのグラフィックも可愛いく出来ている。
ストーリーに合わせて衣装やボイスも変化するなど芸が細かい。
なお、ストーリーをクリアするとその衣装をアクションモードや対戦モードで使えるようになる。
パズルではやり直した回数に応じてヒントプレイを見ることが可能。
一回やり直すごとに一手分の解答手順を見ることが出来る。
このため、パズルが苦手なプレイヤーでもエンディングを見れる。
そう、エンディングを見るだけなら難しいことはないのである。
しかし……。
一度エンディングを見ると裏面が出現。こちらでは何回やり直してもヒントは貰えず、一手ミスするだけで詰むステージもあるなど裏に恥じない高難易度ステージをプレイすることになる。
問題数は表100面、裏100面の合計200面となかなかのボリューム。
アクションパズルではあるものの、キャラは決まった法則で動くため実はアクション性は低い。
このため、アクションが苦手なプレイヤーにもオススメ。
常に落ちてくるキューブに潰されないよう消していく必要のあるアクションモードや対戦モードも本編とは違った楽しさがある。
PSのゲームにしてはロードも早く、やり直しになったりしてもサクサク遊べるため熱中しやすい。
そして、本作を語る上ではずせないのがBGMである。
なんと全編通じて竹本氏作詞のボーカル曲がステージBGMとしてかかる。
全部で10曲あり、ストーリーごとに変化するようになっている。
「コーヒーを召し上がれ」、「花の種」、「本の妖精」、「海が好き」を歌っているのは『ゆみみみっくす』の吉沢弓美を演じた平松晶子が担当している。
全体的に明るい曲調で統一されており、歌詞も覚えやすい。
特に第6話の曲「山歩き」はストーリー共々ネタ性も高く人気の高い曲である。
キャラゲーながらゲームの出来、ゲームバランスも申し分なく老若男女誰でも遊べて楽しめる良作パズル。
原作があまり有名でないこともあって、知名度の低い隠れた名作といった評価なのが惜しい作品である。
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