【発売日】 1996年12月6日
【発売元】 ソニー・コンピュータエンタテインメント
【開発元】 ノーティードッグ
【ジャンル】 アクションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
ソニー・コンピュータエンタテインメントより1996年12月6日に発売されたPlayStation用のアクションゲーム。
『宇宙初の奥スクロールアクション』という煽り文句で登場した意欲作。
開発は、当時は無名だったアメリカの会社Naughty Dog。
折しもかの『スーパーマリオ64』が出た後に発売されたが、それとは違う切り口の3Dアクションを提示。
雰囲気も難易度もコテコテな洋ゲーでありながらゲーマーのみならずチビッ子達のハートを掴み、一気に人気シリーズとしてのし上がっていくこととなる。
基本はクラッシュを操作してゴールに向かうオーソドックスなアクションゲーム。
ただし『スーパーマリオブラザーズ』など従来の2Dアクションとは異なり、基本的に画面奥に向かって進む点が異なる。
ただし一部のステージでは、奥行きがない2Dアクション的な視点となる。
リンゴを100個集めると1UPする点や、連続で叩き続けることで多くのリンゴを得られる10コインブロック的な箱、盾がないと一撃で死亡、など基本システムは『マリオ』などに基づく。
3Dアクションながらマップは細い一本道なので、「どこに行ったらいいのか分からない」という3Dゲームの躓きどころを解消している。
手前に逃げるステージ「おおいわ ゴロゴロ」では、どこかで見たようなアクションを(当時としては圧倒的なグラフィックで)体感できる。
操作はシンプルで、移動、ジャンプ、スピンアタックの三種類のみ。
空中制御の自由が極めて高いのも特徴的で、空中でUターンして障害物を避けるという芸当まで可能。
スピンアタックは敵やアイテムを弾き飛ばす(例外もある)。
ただし爆弾箱などの危険なアイテムまで破壊してミスになってしまうため、場合に応じた攻撃の使い分けが必要。
操作系を単純にすることで、この時期のアクションゲームにありがちな「自由度が高すぎて何をやればいいか分からない」という問題を解決している。
ステージには箱がいくつも置いてあり、これを壊すとアイテム等の特典が手に入る。
普通の木箱は、壊すとリンゴが手に入る。
リンゴはクラッシュの好物で、100個集めると残機が1増える。
中にはアクアクというキャラの絵が描かれた箱があり、これを壊すとミスを肩代わりしてくれるアクアクが手に入る。
アクアクは最大2つまで所持でき、2つ所持した状態で3つめを取ると一定時間無敵になる、無敵解除後はまた2つ所持の状態に戻る。
ステージによってはキャラの顔型のプレートが入ってる場合もある。
種類はクラッシュ・タウナ・ブリオ・コルテックスの全部で四種類。
ステージの全ての箱を破壊してクリアすると「ダイヤ」が手に入るため、やりこみ要素になっている。
ステージによっては色付きの「カラーダイヤ」が手に入り、他のステージ内の隠しルートに行く事ができる。
それ以外の隠し要素としてコルテックスのボーナスステージで手に入る「カギ」があり、所持していると隠しステージに行く事ができる。
エリアは「ジャングルの島」「いせきの島」「てつの島」(コルテックスが開拓した工場地帯)に分かれており、それぞれにいくつかのステージがある。
今作の3Dポリゴンは当時としては頂点数が多く、かなりのクオリティを誇っている。
ディズニーかドリームワークスか、とでも言いたくなるような、いかにもアメリカン・アニメ的な動きのキャラクター達。
そのオーバーアクションな動きは、見てるだけでも楽しくなる。
コミカルでグロテスクな良くも悪くも洋ゲーらしい雰囲気がよく活かされている。
特にミス(死亡)時のリアクションが多彩で凝っている。
グロテスクといっても、いわゆるルーニーテューンズ的なノリで、爆発するとガラスの破片のようにバラバラになるなどであり、人を選ぶような極端さはない。
背景の描き込みが非常に細かい。
さらに背景の小道具、流れる水や浮かぶ葉の動きなどにも存在感がある。
これらの緻密さには、奇妙なリアリティすら感じる。
そしてやはりアメリカン・アニメっぽく極彩色。
難易度は高め。
導入部こそ気楽なゲームだが、中盤以降や隠しステージはかなり難しい。
アクションの種類が少ない分、精密でシビアなジャンプ操作を要求される場面が多い。
中でも中盤のステージであるステージ14「あらしのこじょう」は足場の狭さやトラップの多様さで全ステージ中最高クラスの難易度と言われている程の難所である。
奥スクロールゆえに、前後の距離感が掴みにくい。
つり橋など飛び石状になっている足場をジャンプして進むステージが結構あるが、これが少々やっかい。
左右に移動する場合は問題ないが、前後に移動する場合は距離感を掴むまでの慣れが必要。
手前に逃げるステージ「おおいわ ゴロゴロ」ではこれに加えて、直前まで障害物や穴が見えないという所謂「覚えゲー」要素もあり、難易度が高い。
シンプルなゲーム性と操作性、それを演出の緻密さで盛り上げた、完成度の高いアクションゲーム。
『スーパーマリオブラザーズ』等を彷彿とさせるゲーム性は、誰にでも馴染み易く遊び易い。
また後半の難易度が高くライトユーザーには厳しい面があるものの、一方でやりこみがいがあるという面もあった。
PS登場後にようやく現れた、本格一般向けゲームともいえる。
もちろん、それまでにも一般向けゲームはあったが、ここまでシンプルな操作系とゲーム性を両立させたものはなかった。
また、当時のゲームソフトとしては少し安い価格であったことも、多くの子供たち(と、親御さんたち)を喜ばせたと言える。
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