【発売日】 1997年1月31日
【発売元】 スクウェア
【開発元】 スクウェア
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム
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〔新価格版〕ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード (PS5ソフト) ELJM-30372
【特典】ファイナルファンタジーVII リバース(【前作セーブデータ特典】『FINAL FANTASY VII REMAKE』セーブデータ特典+【前作セーブデ..
概要 (説明は『Wikipedia』より)
スクウェアから1997年1月31日に発売されたPlayStation用のロールプレイングゲーム。
『ファイナルファンタジー』シリーズのナンバリング第7作。
「エンタテインメント新次元。」のキャッチコピーのもと、プラットフォームをプレイステーションに替え3DCGを駆使し制作された初めての『FF』である。
これまでとはテイストの異なる近未来SFの要素を前面に押し出した世界観と、各所に挿入されるムービーがプレイヤーを驚かせた。
キャラクターデザインにはこれまで一貫して手がけてきた天野喜孝に代わり野村哲也を起用する等、前作以上に大胆な革新が行われている。
本作のプラットフォームにこれまでのナンバリング全6作品が発売されていた任天堂ハードではなくソニーのプレイステーションが採用されたことで、ゲーム業界に大きな変革をもたらした。
「この作品の登場が、ソニー製据置ハードが10年近くトップシェアを獲るきっかけをつくった」とも言われている。
ワールドマップ画面はフル3Dとなった。
大地、山、海などがリアルな起伏で描かれ、飛空艇の操作も前作までの疑似3Dを発展させ、徒歩移動とシームレスな真の3D操作画面となった。
ダンジョンや街のマップは、プリレンダ2Dの1枚画をポリゴンのキャラが動き回るハイブリッド仕様となった。
UIも全体的に洗練された。
システムとしては、もはやシリーズファンにはお馴染となった「ATB」を引き続き採用。
一方、バトルの画面は完全に3D化された。
ポリゴンでデザインされた敵とキャラを一画面で見渡し、また設定によっては様々なカメラアングルに切り替わる、ダイナミックな戦闘画面となった。
戦闘のUIも様々に調整された。
バトルメンバーはSFCまでの時代から削減され、シリーズで初めて最大3人となった。
装備のシステムが大幅に単純化され、装備可能部位が3箇所になった。
武器はキャラクターごとにカテゴリが固定され、全武器が各キャラクターの専用品となった。
装備した武器によって戦闘時のグラフィックが大きく変化するようになった。
防具は逆に、「腕」の1箇所のみと簡素になり、厳密には男性専用/女性専用が1つずつ存在するが全員共有となった。
新要素「マテリア」は、旧作におけるアビリティ/クリスタルの概念を継承・発展させた、新たな成長システム。
随所で手に入る「マテリア」を、武器・防具に開いた「マテリア穴」に装着することで特定のアビリティやコマンドが追加される他、同時にステータスに補正がかかったりする。
マテリアには「魔法」「コマンド」「召喚」「支援」「独立」の計5系統が存在する。
マテリアそれぞれにも経験値の概念があり、戦闘によってアビリティポイント(AP)を稼ぐ事でマテリアは成長していく。
APを最大まで貯めると「MASTER」となり、成長が完了すると同時に「分裂」してAP0の同じマテリアがもう1個手に入る。
各キャラには「リミットゲージ」があり、戦闘中にダメージを受ける事で蓄積されていく。
回復してもゲージは減らず、戦闘が終わっても保持される。
最大になると「LIMIT BREAK」となり、ウェイトゲージがすぐに満タンになったうえで「たたかう」コマンドが「リミット」に変化し、強力な個人毎の「リミット技」が使用可能になる。
前作の「瀕死技」を発展させた要素。
前作『VI』のスチームパンクを更に突き詰めた作風となっており、無数の発電所で機能する巨大都市などの近代的な文明観がより押し出され、西洋ファンタジー風の世界観から大きく脱却した近未来SF風の世界観となった。
シナリオは、前作までに比べてキャラクターの内面描写にも重点が置かれており、無数のキャラクターの思惑や心情がこれまで以上に深く絡み合う重厚なストーリー展開となっている。
大容量のCD-ROMメディアを活かし、背景やイベントにプリレンダリングCGのいわゆる「ムービー」を初導入した。
BGMは前作まで同様、植松伸夫が担当。
ハードを次世代機に移したことにより、音源の性能はSFCまでの時代より飛躍的に向上した。
FFにおける騎乗動物としておなじみのチョコボだが、本作では自分で野生のチョコボを捕まえて育成できるようになった。
ステータスの高いチョコボを育てればチョコボレースで有利になる。
育成に関しても食べさせる餌やカップリング、チョコボそのものの素質といった要素があり中々本格的なため、長時間を費やすプレイヤーもいた。
見事な伏線の張り方、演出、台詞が絡み合い、巧みな心理描写が展開されながらも矛盾が殆ど存在しないシナリオは、シリーズトップクラスの練りこみ具合と極めて高い評価を得ている。
一時離脱していたクラウドが後半で復帰する際のイベントは難解且つやや長いが、これまで断片的に描写されつつ謎だった点が一気に解決される屈指の名イベントと評価されている。
「危機を招く敵を倒して世界を救う」というストーリー展開自体は従来作品と同じだが、本作はとにかくスケールが馬鹿デカい。
飛空艇の登場シーンも、味方の脱出と逃亡、超巨大モンスターの襲来、それへの抵抗と、複雑に絡み合った上で繰り広げられる凄まじいスケールの名イベントとなっている。
本作のパーティメンバーや主要サブキャラ、敵キャラはデザイン、内面ともいずれも非常に個性的で印象深い人物ばかリ。
パーティメンバーは従来作以上に「抱える弱さとそれを乗り越える過程」に焦点があてられており、各自の物語はどれも映画の如くドラマチック。
脇を固めるサブキャラにも魅力的な人物が多く、壮大な世界観を形作る大きな要因となっている。
特にセフィロス、宝条、タークスなどといった敵役もキャラクターが非常に立っており、ファンの感情移入を促し物語を大いに盛り上げている。
それを最も象徴するのが、主人公であるクラウド。
「表向きはクールながら実は心の弱さと迷いを抱えており、時にどん底に落ちながらも次第に真実に向き合い成長していく」という、それまでの日本のRPGにおける王道的な主人公像とは大きく異なる人物として描かれている。
その濃密で繊細なキャラ描写は多くのプレイヤーから新機軸として好意的に受け入れられ、印象的なキャラクター造形も相まって熱狂的なファンを生んだ。
本作では3Dグラフィックが導入されたが、それ自体当時の家庭用ゲームでは類を見ないものであった。
本作はシナリオが非常に高く評価される一方で、ゲームの難易度は時間を掛けたやりこみ次第でかなり抑えられる部類に入る。
RPGとしてのやり応えが低い一方とも、FFやRPGの初心者でも世界観とシナリオに没頭し快適に遊べるとも言え、やや好みが分かれる。
本作は敵から獲得できる経験値が全体的に高く、敵とのエンカウント率もそこそこ高めに設定されている。
終盤のサブイベントで獲得できる武器・マテリアが非常に強力であり、これを集めるか否かでゲームバランスが一変しやすい。
全体を通して本作の難易度を引き下げている要因の1つに、「てきのわざ」マテリアの優れた性能・万能性が挙げられる。
戦闘の演出が強化された反面、その演出によって戦闘時間が長くなったため、演出中にATBゲージが満タンになる事が多くなった。
特にゲームの後半では、行動速度を変化させるヘイストやスロウを使っても行動回数を増やす事は難しいほどになり、慣れてくるとATBシステムが形骸化しやすい。
グラフィック、サウンド、シナリオに従来作にない革新的な要素をこれでもかと盛り込んだスクウェア渾身の超大作。
その革新性はプレイヤーに大きな熱狂をもたらし、ゲーム業界全体を変革させるほどの大きなインパクトを与えた。
シリーズ内で見ても、初代から連綿と受け継がれてきたお約束の「中世ファンタジー風の勧善懲悪」というお約束的なシナリオの構図や世界観の枠組みから完全に脱却し、全く異なるイメージを打ち出すことで、システム自体はオーソドックスながらも「新たなFF」の流れを生み出し、シリーズの大きな転換点となった。
それまでの『FF』とあまりに異なるテイストに拒否反応を示す旧作ファンが多かったことは事実だが、多大な革新性を含んだ要素を破綻することなく高い品質でまとめ上げたスタッフの手腕によって、新旧ユーザー含め多くのファンを獲得したこともまた事実である。
「エンタテインメント新次元。」のキャッチコピーに偽りのない、まさにゲームの歴史に新時代を築いたゲーム史に名を残す傑作である。
●ストーリー
兵器製造企業「神羅カンパニー」が発見した「魔晄(まこう)」と呼ばれるエネルギー。
それは人々の生活に不可欠な新時代の資源。魔晄を管理する神羅カンパニーは、またたく間に巨大企業となり、いまや世界の覇権を握っていた。
神羅はその拠点である魔晄都市「ミッドガル」の周囲に設置された8つの魔晄炉で地中から魔晄を吸い上げ、全世界に供給している。
しかし、魔晄は星の命そのものであった。
このまま吸い上げ続ければ、いつかは星が滅んでしまう…
星の命を顧みぬ神羅カンパニーのやり口に反感を抱く過激派の反神羅組織「アバランチ」は、各地で魔晄炉を破壊するためのテロ活動を行っていたが、全世界にエネルギーを供給する巨大企業としての影響力と情報操作力、更には神羅が保有する私設軍隊「ソルジャー」をはじめとする強大な武力を前に苦しい戦いを強いられていた。
そんな中、アバランチの一員であるティファはある日、神羅を抜けた元ソルジャーで、今は何でも屋を営む旧友クラウドと再会し、彼をアバランチの傭兵として雇うことを提案する。
幼馴染のたっての願いで、決死の魔晄炉爆破作戦に参加することを決めたクラウド。
それは彼自身の過去をも巻き込む、星の命運を賭けた壮大な旅の始まりであった。
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