フロントミッションオルタナティヴ(プレイステーション・PS1)の動画を楽しもう♪

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【発売日】 1997年12月18日
【発売元】 スクウェア
【開発元】 スクウェア
【ジャンル】 シミュレーションロールプレイングゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

スクウェアから1997年12月18日に発売されたPlayStation用のシミュレーションロールプレイングゲーム。

1995年にスーパーファミコン用ソフトとして発売され、好評を博したドラマチックシミュレーションRPG『フロントミッション(FM)』。

本作『オルタナティヴ』は『2nd』と近い時期に発売されたFMシリーズの派生作品である。

だが、『2nd』が『1st』の路線を堅守した一般的なシミュレーションRPGであったのに対し、『オルタナティヴ』はそれとはまったく異なるリアルタイムシミュレーションとして、日本のゲーム史上でも類を見ない異質な雰囲気を持って世に出ることとなった。

その硬派すぎるストーリーテリングとシステム、作品中に漂う実験作的な雰囲気、そして一切の媚がない販売戦略は決して一般受けするものではなく、加えて初心者プレイヤーにはやや不親切な部分も多く、売り上げは5万本前後に留まることとなった。

しかしそのストイックさと、センスに溢れた作劇・演出に魅せられ熱心なファンとなったユーザーも少なくない。

近年では作品の再評価が行われ、もとからコアなファンが多い作品だけあってその評価も向上してきている。

なお、本作はFMシリーズの正史に含まれる作品としては最も過去の時代を描いている。

また主人公たちが操るロボットは、シリーズおなじみのヴァンツァー(WAP)ではなくその前身となったヴァンダー・ヴァーゲン(WAW)であるが、WAWが描かれるシリーズ作品は本作のみとなっている。

プレイヤーはアール・マッコイ中尉となってIMACを指揮し、アフリカでの戦いを生き残っていく。

独立攻撃機動中隊IMACは、WAW3機×3小隊、計9機で構成される。

プレイヤーはそれぞれの機体の装備・簡易AIを考え、それぞれの小隊の進行ルートを設定し、敵の行動に臨機応変に対応し、各小隊に大まかな指示を出すことが求められる。

ミッションのクリア成績に応じて武装が支給され、同時にエンディングへ向けたストーリーのルートが決定していく。

マップとユニットは全てポリゴンで描写される。

『2nd』よりもユニットのサイズは小さめで、モデリングも簡略化されている(特にWAWは「動く箱の集まり」といった状態)。

だが、その粗さが出来の良いモーションと合わさり、無骨さ、重量感、金属の軋みといった「メカのカッコよさ」と、「発展途上のロボット」という設定をよく表現している。

シナリオが進むにつれて改良型の機体が配備され、順次乗り換えていくことになるのだが、新しくなるにつれて洗練されていくデザインの変化も見どころ。

背景の処理も粗さを逆手にとり、バトルフィールドの広大さをうまく演出している。

デモシーンのカメラワークと演出は素晴らしいの一言。

渋い、悲しい、熱いストーリーを見事に演出する。

最大で全四章から成るストーリーは、各章間に入るテロップと、作戦前のサンゴールの通達による状況説明が軸となって進む。

これに戦闘中のポリゴンデモや、隊員達の会話が合わさって物語が形作られる。

ヒロイックなムードは皆無、それでいて過度に泥臭く・重苦しくならない絶妙な「雰囲気のバランス取り」が行われている、きな臭い「紛争」に真正面から向きあったシナリオが展開される。

登場するキャラクターも魅力的なメンツが揃う。

「萌え」や「ヒーロー性」「泥臭さ」を徹底して排し、真っ向から「戦争」を描いたシナリオと、他に類を見ないストーリーの展開方式。

簡潔でありながら、タイポグラフィまで用いたスタイリッシュすぎるインターフェイスと説明書、そしてオープニング映像。

商業主義と決別したかの様なCM、余りにシンプルなパッケージ……。

本作の作風は、とにかく挑戦的で、斬新で、異質だった。

荒削りな部分も多く、当時のユーザー達が戸惑いを感じ、敬遠する者もいたことは容易に想像できよう。

スクウェア・エニックスは廉価版発売にあたって「早すぎた名作」とのキャッチコピーを打ったが、それはあながち自画自賛ともいえないかもしれない。

本作を根強く支持するファンは決して少なくなく、時がたった今になって廉価版やゲームアーカイブスから本作を知り、新たに魅せられる新規ユーザーも徐々にではあるが増えているのだ。

昨今のゲームの温いシナリオに飽きてきたという方。

骨太なシミュレーションを遊びたいという方達には、ぜひともお勧めしたい作品である。

混沌のアフリカを駆け抜け、貴方なりの解答を見つけてほしい。

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