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【発売日】 1997年12月23日
【発売元】 ソニー・コンピュータエンタテインメント
【開発元】 ポリス・エンタテインメント、サイバーヘッド
【ジャンル】 レースゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

ソニー・コンピュータエンタテインメントから1997年12月23日に発売されたPlayStation用のレースゲーム。

「リアリティ」を追求したレースゲームは本作が初めてという訳ではないが、当時としては珍しい環境マッピングの搭載、専用物理エンジンによる非常にリアルなマシンの挙動、多数の実在車種を登場させた本作は国内だけでも250万本、世界的には1000万本以上の大ヒットを記録し、「GTの登場がレースゲームの在り方を一変させた」とも言われるまでの作品となった。

収録車両は100車種146グレード。

パッケージに使用された車両は「トヨタ スープラ(A80)」と「日産 スカイライン GT-R(R33)」。

独自開発された物理エンジンにより、クルマの挙動は現実の物理現象を忠実に再現している。

従来のレースゲームでは、事前に車種毎のプログラムを組んで疑似的に車両の挙動を再現していたが、本作はそれ以上、97年当時において最も「リアルな挙動」を獲得する事に成功した。

同ハードで発売されたナムコの『リッジレーサー』は大ジャンプや無茶なドリフト等、リアリティ無視の爽快感がウリの作品だったが、本作ではそんな芸当はできない。

アクセル全開でコーナー進入は当然不可能であり、更にブレーキやアクセル操作も雑な操作ではタイヤのグリップを狂わせてしまいコースアウト、場合によってはスピンしてしまう。

本作の登場は所謂PCゲームのみの存在であった「リアル系レースゲーム」というジャンルを家庭用ゲーム機たるPlaystation系列で確立する事となり、後発の作品群にも少なからず影響を与える事となった。

登場するクルマは全て実在するもので、その数なんと100種以上。

「実車を操作できる」という事も当時は珍しかったのだが、その圧倒的な収録数はユーザーの度肝を抜いた。

本作以前にも「それっぽい車」が出るゲームはあったが、本作は「トヨタ・日産・ホンダ・マツダ・三菱自動車・富士重工・ゼネラルモーターズ・クライスラー・アストンマーティン・TVR」と正式に契約、ゲーム制作面でも連携している。

クルマのモデリングはもちろん、エンジン音等も緻密な取材によって「グレード・年式の差」も再現されており、ほぼ全車に全4ページの解説テキストも用意されている。

美術面でもハード性能をフルに引き出してリアリティが追求されており、中でも当時まだ珍しかった「環境マッピング技術」が特徴的。

「環境マッピング」とは、車体に光沢を付け、表面には用意された周囲の背景反射や影を映り込ませる技術。これによって視覚的にも現実感がより伝わりやすくなっている。

11種あるコースは山間部や森林を切り開いたような様々な本格サーキットコースから、高速道路と周辺道路をサーキットとしたテクニカルコースも用意されている。

景観もPS1のゲームにしては非常にリアルで、コーナー距離標識や縁石は勿論、観客席・トンネル・橋・ビル・スポンサー看板等の巨大建造物、木々や街頭も描写されている。

リプレイのカメラアングルも非常に練られている上、その際には「映像でのみ車両のホイールが逆回転に見える現象」である「ワゴンホイール効果」が再現される等、相当な拘りが見て取れる。

とにかく「リアリティ」を追い求めた結果、操作・レース・カスタマイズ・セッティング・ライセンス…あらゆる面で難易度が高い。

レースゲーム初心者は購入に覚悟が必要。

特にライセンス試験の難易度は、誕生から20年以上が経過した今なお「シリーズトップの難しさ」と悪名高く、「最低ランクのブロンズを取るだけでも苦行」とさえ言われるレベルである。

「記念すべき第1作目」だけでは済まない、まさに「リアル系レースゲームの先駆け」「日本を代表するゲームの一つ」としてゲーム史に名を残す名作。

クルマ好きのスタッフ・各メーカー・現役レーサーが協力し、徹底して作り上げられたリアリティのある内容は他のゲームの追随を許さず、まさに一種の仮想現実を作り出し、クルマや背景の美しさにはクルマ好きでない人々も驚愕、ゲーム部分でもモータースポーツの面白さを伝えた一方、現実での「難しさ」までも再現した点は賛否両論であった。

しかしそのクオリティや内容は、20年を経た現在から見れば粗はあるがそれでも高く評価できるもので、クルマとゲームが好きならば一度はプレイしてみて欲しい作品である。

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