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【発売日】 1998年5月14日
【発売元】 アークシステムワークス
【開発元】 アークシステムワークス
【ジャンル】 格闘ゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

アークシステムワークスから1998年5月14日に発売されたPlayStation用の格闘ゲーム。

当時は中小メーカーもいいところであったアークシステムワークスが製作した、オリジナルの対戦格闘ゲーム。

石渡太輔氏の出世作でもあり、彼はキャラクターデザイン&世界観設定・BGM・主人公の声を全て担当するという八面六臂の大活躍を見せた。

後に『ギルティギア』はシリーズ化されるが、その第一作目が本作である。

二段ジャンプや空中ダッシュ、チェーンコンボ、通常技ジャンプキャンセル、といった動作はほぼ全キャラに搭載されており、適当に操作しているだけでも非常にスピーディで派手な動きができる。

初代の時点でシリーズの特徴である「自由度の高いゲームシステム」は確立されていた。

ダストアタック(浮かせ技)、フォルトレスディフェンス(強化版ガード)、デッドアングルアタック(ガードキャンセル必殺技)などのシステムも、内容は若干異なるが名前は本作が初出。

いわゆる意味の無いアピールが挑発・敬意と二種類ある(それぞれ専用のボタンが割り振られている)のも本作から。

全ての通常技がジャンプキャンセルに対応していたり、空中ダッシュの高度制限が無いといった、バランス重視の格闘ゲームでは考えられない思い切った仕様がいくつか存在している。

ダッシュからの攻撃には慣性が乗る仕様もあり、前ダッシュからコンボを決めれば敵に張り付いたまま殴り続けられるため、多段コンボが非常にやりやすい。

ちなみに波動拳コマンドの前進部分を2回入力するなどで、必殺技も滑り込みながら出せる。

本作では一撃必殺技を成功させると規定本数を全て取ったことになる。

つまり本当の意味で勝ちが確定する。

発動方法は特殊で、まずボタン同時押しで出せる「殺界発生技」を当てるか、相手の攻撃を受ける直前でガードすると「殺界」が発生。

殺界中に一撃必殺技コマンド(波動コマンドと簡単)を入力すると一撃必殺技が発生し、勝利が確定する。

大半のキャラは「チャージ」という行動で特定の必殺技を強化可能。

対応した必殺技と同じコマンド+敬意ボタンでその場で気合を溜め始め、溜めた時間に応じて必殺技の性能が上昇する。

各キャラの必殺技ボイスが最大3種用意されており、技を使うたびランダムに変わる。

何でもないことのようで、カプコンや旧SNK等の格ゲー大手の作品でも見られない新鮮な演出だった。

大半のキャラが弱攻撃が入ったらそこからチャージキャンセルコンボに繋げられるうえに、その難易度も他の格ゲーに比べて容易。

どう考えても「世紀末」なゲームバランスである。

もっとも、チャージキャンセルを使わない永久・即死コンボも普通に開発されていたりするのだが…。

本作の要素を全て解禁した時「ゲームバランス」などというものはどこかに消し飛んでしまうほどガタガタで粗い作りである。

もし本作が当時のアーケードシーンや現在のネット対戦用ゲームとして登場していたら、間違いなく「商品失格のクソゲー」呼ばわりされるであろうレベルであり、そこかしこに今となっては考えられないトンデモ調整が行われている点が数多く見受けられる。

処女作の時点で世紀末の血脈を感じることが出来るのではないだろうか。

しかし、爽快感あふれるゲーム性や魅力あるキャラクター、名曲揃いのBGMといった良点は決して無視できるものではなく、「『家庭用ハードでしか展開していない2D格闘ゲーム』としては飛び抜けた完成度の高さである」という印象を与えてくれる作品ではあった。

●キャラクター
・ソル・バッドガイ
・カイ・キスク
・チップ・ザナフ
・アクセル・ロウ
・メイ
・ポチョムキン
・Dr.ボルドヘッド
・クリフ・アンダーソン
・ザトー=ONE
・ミリア・レイジ
・テスタメント
・ジャスティス
・梅喧

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