【発売日】 1996年9月13日
【発売元】 バンプレスト
【開発元】 アクセス
【ジャンル】 将棋ゲーム
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【中古】月下の棋士 <全32巻セット> / 能條純一(コミックセット)
概要 (説明は『Wikipedia』より)
バンプレストより1996年9月13日に発売されたPlayStation用の将棋ゲーム。
ビッグコミックスピリッツで連載されていた奇人変人が跋扈する実に変わった内容の将棋漫画をゲーム化した作品。
良い意味で原作通りではない。
原作の王竜戦で実際に氷室と対局する棋士以外にも数人参加している。
ある意味原作ぶち壊しだが、彼らは皆原作で氷室と名勝負を繰り広げた人物であり、原作ファンにも納得のいくチョイスである。
既に退会済みの鈴本永吉、まだプロになっていないはずの関崎勉、別の棋士に負けたはずの幸田真澄、C級で初顔合わせするはずの大和岬などとも対局する。
ストーリーのドーム決戦は原作では様々な事情により実現しなかったが、ゲームでは本当に実現する。
原作で叶えられなかった夢を、別の媒体とはいえ叶えることができたIFストーリーとして、決勝戦にふさわしい盛り上がりを見せる。
対局中は事あるごとに原作絵のカットインが挿入される。
どれも印象に残る場面で使われた絵であり、原作の対局のような異様な雰囲気を醸し出すのに一役買っている。
声優陣が超豪華。
主役クラスのキャラである氷室将介を演じる檜山修之氏や御神三吉を演じる塚田正昭氏は勿論の事、対局相手のキャラにも茶風林氏や千葉繁氏、子安武人氏に三石琴乃氏等と実力派の声優陣が並ぶ。
当然演技も巧みであり、原作の決め台詞がふんだんに使われていてファンには感動もの。
OPで上記の発言を行う森圭太にも長嶝高士氏が起用されており、力の入れ具合は半端ではない。
棋譜の読み上げも行われ王手の際は王手と出るのも細かい。ちなみにこの読み上げは三石氏によるもの。
盤面に数字が振ってあり、上部には算用数字、右側には漢数字、先手後手に応じて並び順も変わるので見易い。
全体的に、盤面と駒台、更には対局者の顔の配置が分かりやすいものとなっている。おそらくNHK杯の仕様を意識したのだろう。
将棋ゲームの殆どがCPUと対局するのみであるのに対し、ストーリーが展開されるのが良い。
この手の取り組みは珍しく他作品を挙げるなら当時から半年前あたりにSFCで発売された『プロ棋士人生シミュレーション 将棋の花道』が将棋界を舞台にしているくらいであろう。
原作と展開こそ違うものの、これはこれで良く出来ており、ある程度の棋力を持った原作ファンにはお勧めできる一品となっている。
CPUの棋力は原作と比べるとあまりに物足りないが、指し方をよく知らない人でも頑張れば勝てるような親切設計とも言えるだろう。
ただし原作を知っていること前提の作り方をされているため、原作を知らない人から見ればただ将棋をやるだけのゲームでしかない。
可能ならば、原作を(少なくとも王竜戦編まで)読んでからのプレイをお勧めする。
●キャラクター
・氷室将介(声:檜山修之)
・関崎勉四段(声:千葉繁)
・村森聖四段(声:梁田清之)
・鈴本永吉アマ(声:茶風林)
・武者小路和清四段(声:山野井仁)
・幸田真澄四段(声:子安武人)
・大和岬四段(声:三石琴乃)
・刈田升三元名人(声:千葉繁)
・大原巌永世名人(声:加藤精三)
・滝川幸次名人(声:飛田展男)
・御神三吉(声:塚田正昭)
・ナレーション(声:長嶝高士)
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