【発売日】 1996年12月3日
【発売元】 ナムコ
【開発元】 ナムコ
【ジャンル】 レースゲーム
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【中古】PS レイジレーサー
概要 (説明は『Wikipedia』より)
ナムコより1996年12月3日に発売されたPlayStation用のレースゲーム。
『リッジレーサーシリーズ』の家庭用オリジナル3作目に当たる作品。
タイトルに「リッジ」が入っていない事が示す通り、クルマの購入や、走りに影響する極端な坂の存在などから、本流であったアーケード(AC)の作品と異なる方向へ移行して深化した作品。
以前のリッジレーサーシリーズと比べて雰囲気が暗くなり、ダークな世界観。
これはストーリーが暗いとかではなく、全体の雰囲気そのものに変化がある。
例えばこれまでの作品や次回作の『R4』では天気は基本的に晴れ、たとえ少々薄暗くても、その実は綺麗な夕焼けや朝焼け、夜間でもイルミネーションやビルの明かりが灯る街中を駆け抜けるなど、全体的に明るく作られていた。
一方、本作の天候は常に曇天。時間経過やスタート時点から夜間を走るシチュエーションも従来作に比べると非常に多く、それが結果としてこの渋いダークな雰囲気を作り上げていると言える。
シリーズの中でもとりわけシフト(ギア)チェンジに主眼が置かれているのが特徴。
コースには通常では考えられないほど傾斜の大きい坂が登場し、プレイヤーの走りとは別に激しく車速が上下する。
当然、登坂中はアクセル全開でも速度は下がり続け、それによってパワーバンドから外れれば、更に激しい減速に悩まされる事になる。
加えて、シリーズの中でも飛びぬけてドリフト不遇と言っていいシステムであり、カーブでの減速幅も従来作の比ではない。
必然的に、シフトチェンジが必要な場面は非常に多い。
4種類あるコースは全て共有するルートが存在。
そしてコース毎に異なる特徴が際立っており、それに合わせて各メーカーの車種を使い分けることで対応のしやすさがかなり変わってくる。
上り坂の失速が激しくシフトチェンジが非常に重要視されるゲーム内容。
本作はシフトチェンジひとつでタイムに差が出る。
タコメータとにらめっこしながら走る楽しみはレイジならでは。
チューンナップ・新車購入についても同様に、文字面以上の楽しみがある。
初期マシンであるエスペランザにしても、最初はまるでリミッターでも掛かっているかのように140km/hで頭打ちだったのが、次の段階で170km/hを普通にオーバーし、更に次では5速が追加され……と、しっかり手応えを感じて行けるようになっている。
車及びメーカーによってコースに対する得意不得意がはっきりした事で、最低でも2タイプの車は使い分ける必要がある。
額面通りに性能を受け取れば、1つのコースに1タイプともなる。
これにより、車の乗り換えが有利になる事を認識しやすく、それが結果的に「他の車はどんな性能なんだろう?」と、プレイヤーの興味を煽る。
車種毎にメーターのデザインや排気音が全て異なるという特徴がある。
排気音の違いはまだ大きくはないが、タコメーターは重要な役割を担う本作ならでは。
『V』以降の作品でも、この部分の差別化は徹底されている。
更に、各車種はチューンナップすると見た目が変わるという拘りも。
特に購入時には市販車同然だった低グレード車も、チューンナップを経て、本格的なレーシングカーへと変貌していく。
中にはエンジン音まで変わる車も。
その他、細かい所では車の色を変えたりエンブレムを自作することができる。
現在のレースゲームでは然程珍しくない機能だが当時としては画期的。
クラス数以下のグレードで各クラスを全コース1位でクリア」というそこそこ厳しい条件があるとはいえ、条件達成で入手できるゴールドトロフィーも各クラス毎に異なるデザインが用意されており(全11クラス分存在)、集めて鑑賞するのもまた楽しみの一つ。
全体的に曲のテイストは旧来のリッジと比べ様変わりしているが、シリーズで見ても特徴のある曲が揃っており本作の雰囲気にハマっている。
ちなみに、オープニングムービーが挿入されるのもリッジシリーズとしてはこの作品が初。
クオリティは高いものの、オリジナルサントラが存在しない。
実はシリーズお馴染みのレースクイーン、永瀬麗子の初登場作でもある。
当時はCGで生み出された彼女にビックリしたプレイヤーも多い。
家庭版リッジレーサーシリーズとしては3作目、「リッジ」の名を冠していない為、外伝的な扱いをされる事の多い本作。
実際問題、初代やレボリューションに比べると、あらゆる面で本作独自の要素があり、CS機向けのシリーズの新たな方向性を見据えて開発されたであろうことは想像に難くない。
ただ、蓋を開けてみると、本作で追加された要素はいずれも出来が良く、その多くは次回作から早速取り入れられる事に。
本作で一気に形作られたシステムは今後も形を変えながら、本シリーズの最後まで続いていく。
そうした意味では『真の意味での家庭版リッジレーサー』の始まりと見る事もできる、歴然とした本流作品の一つ。
それを踏まえてか、次回作は「3」ではなく、『R4 リッジレーサータイプ4』となっている。
一方で壁への当たり判定や、イマイチ甘い調整が原因のバランス崩壊のバグが目立つなど、欠点も見られ、純然たる良作と呼ぶには粗い作りがなんとも惜しまれる。
基幹部分に当たるところの問題であり、手放しに良作と扱う事はできないが、十分佳作と呼べる作品だった。
シリーズとしても、いい意味で今後の展望を開いた作品であり、実験作としては大成功だったと言っていいかもしれない。
●車種一覧
・GNADE(グナーデ)
ドイツのメーカー。
全ての性能が平均的なバランスタイプ。
登場車種はゲーム開始時から所有してるエスペランザのみ。
・Lizard(リザード)
アメリカのメーカー。
ダイナミックなフォルムと大排気量のエンジンの大トルクを活かした加速力と登坂性能が特徴。
ただし加速性能を相殺しかねないレベルで車体が重く(特にハイジャックとテンペスト)、ハンドリング(旋回性能)に難有り。
そのため、コーナー突破はドリフトと加速力を活かした立ち上がりで補うことになる。
・age(アージュ)
フランスのメーカー。
小排気量ながら軽量コンパクトでキビキビとした走りが身上でハンドリング重視。
その反面、加速力がなく坂に弱い。
・ASSOLUTO(アッソルート)
イタリアのメーカー。
直線的なフォルムが目を引く。
最高速重視でハンドリングは最低レベルの為オーバル専用の傾向が強いメーカーだが、慣れれば他のコースでもタイムだけなら出せなくもない。
ただしコーナーが多いレイクサイドゲートだけはやはり厳しい。
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