ファイナルファンタジー(ファミリーコンピュータ)

【発売日】 1987年12月18日

【発売元】 スクウェア

【価格】 5,900円

【メディア】 2.64メガビットロムカセット

【ジャンル】 ロールプレイングゲーム

【ディレクター・原案】 坂口博信

【プログラマー】 ナーシャ・ジベリ

【シナリオ】 寺田憲史、河津秋敏

【キャラクターデザイン・タイトルロゴデザイン】 天野喜孝

【ゲームデザイン】 田中弘道、河津秋敏

【サウンド】 植松伸夫

【CGデザイン】 渋谷員子、石井浩一

【プロデューサー】 宮本雅史

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

1987年(昭和62年)12月18日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。

ジャンル種別はRPG。

『ファイナルファンタジーシリーズ』の第1作。

ファイナルファンタジーシリーズの初作となる本作は坂口博信をはじめ、『サガ』(1989年 – )の河津秋敏、『聖剣伝説』(1991年 – )の石井浩一らが総力戦で作り上げた以降のスクウェアRPGの原点の一つであり、先発RPG作品の世界観をベースとしながらも独自の装飾によって個性的なファンタジーの様式を作り上げ、当時まだ『ドラゴンクエスト』(1986年)の模倣に留まっていたコンシューマRPGの分野に新たな流れをもたらす作品となった。

本作の大きな特徴の一つが変則的なスタイルで導入されるオープニングタイトルのシーンである。

ゲーム本編はプレイヤーがフィールドに放り出される形で唐突に始まるのだが、ゲームが進行しおぼろげながら状況と目的が見えてきた所ではじめて物語の大きな目的が示され、美しいグラフィックや音楽と共に探求の旅へ誘う演出は本作の代表的なシーンとして知られ、その音楽はシリーズの代表曲として続編作品に広く使われる物となった。

「頻度の高いコマンドのショートカット」「全世界を見渡せるマップ」「エンカウントのない飛行乗り物」や「乗り物の高速スクロール処理」など他のRPG作品がスーパーファミコン世代になってようやく実装し始めるような洗練されたインターフェースが既に多く採用されている。

またフィールドマップにおいてはファミコンの限られたVRAMをグラフィック描画に集中するプログラムテクニックによって滑らかな海岸線や立体的な質感の山岳などが表現されており、このためフィールドマップでは会話ウィンドウは開かない仕様になっている。

キャラクターメイキング要素を備えたファミコンRPGとしては『ドラゴンクエストIII』(1988年)に先駆けており、魔法を店で購入する独特のシステムや、属性や弱点を突いた多彩な戦術シチュエーション、どのジョブでもクリアできる自由度の高さなどといったやり込みやリプレイバリューの要素、また浮遊城や海底神殿などの幻想的なダンジョンの舞台設定やアニメーションで表現された戦闘シーン、要所で挿入される四天王的ボスとの対決や外来語の多用で異国的な雰囲気を盛り上げる演出手法など、コンシューマRPGにおいていち早く取り入れた作品だった。

ファイナルファンタジーシリーズの定番と言えるクリスタルや飛空艇(飛空船)、可愛らしい魔道士キャラクターといったお馴染みの要素も一作目から多く登場しており、超文明や時空輪廻など世界を形作る高次的な概念や、敵キャラクターにもカオス、四元素といった哲学的な名前が与えられるなど、勧善懲悪に収まらない観念的な世界観を敷く手法もまた形を変えながら後のシリーズや派生的な作品に色濃く引き継がれている。

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