【発売日】 1989年12月19日
【発売元】 ヘクト
【価格】 9,700円
【メディア】 2.64メガビットロムカセット
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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●概要 (説明は『Wikipedia』より)
野球を題材にしたファミリーコンピュータ向けゲーム。
発売元はヘクト。
発売日は1989年12月19日。
セ・リーグ編と銘打ってはいるが、選手名・球団名は日本野球機構からの承諾を得ていないため、非実名となっている。
なお、エンディングで「じかい パリーグへんでおあいしましょう」と語られていたパ・リーグ編、および1990年11月に発売が予定されていたゲームボーイ版『エモやんの20倍プロ野球』は製作途中で発売中止になった。
エモやんこと元プロ野球選手江本孟紀の監修。
スポーツの評論家や選手が監修を手がけるゲームの先駆けにあたる。
タイトルの由来は江本著のベストセラー『プロ野球を10倍楽しく見る方法』から。
当時の人気野球ゲームの良い部分を取り入れ、そこに大きくオリジナリティを加えたかなり先進性を持った作品になっている。
具体的には『ファミスタ』のようなキャラクターと守備の操作感、『ベストプレープロ野球』的な選手1人1人の細かいデータ設定、BGMも球団別応援曲プラス各球団の中心選手の専用応援曲を採用。
そしてなにより『燃えろ!!プロ野球』や『スーパーリアルベースボール』で見られた投球・打撃のコースの概念をさらに発展させてゲームの核としている。
投球はまずコースを決め、次に十字キーで球種を決めて投げ、打撃は相手の投手が投げるコースを予測し、タイミングを設定して打つ、という実際の試合を模し、リアルさを追求したシステムだった。
このシステムは後の野球ゲームでは多少コース、タイミングがズレてもバットに当たるようになるなど改良されているが、当時はファミコンの性能の限界もあり、なかなか融通の利かないものでもあった(予測が外れた状態でスイングするとほとんどの確率で空振り、運が良くバットに当たっても凡退する)。
その一方、ホームランバッターはインコース高めの投球にヤマを張りタイミング良くバットを振ると高確率でホームランになる、ピッチャーは打者が一度空振りしたコース目掛けて投球すると簡単に三振を奪える…など、パターンをつかむと簡単に勝てるゲーム、との意見もある。
しかしコントロールをミスしての手痛い一発や、高めの絶好球と思い込んで打ちにいった球が変化球で凡退するなど、そう単純に攻略は出来ないゲームバランスの高さ、本物の野球に近いリアリティを備えたゲームである。
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