【発売日】 1990年12月21日
【発売元】 任天堂
【価格】 8,000円
【メディア】 4メガビットロムカセット
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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●概要 (説明は『Wikipedia』より)
スーパーファミコン(SFC)発売から間も無くして、宮本茂と横井軍平をプロデューサーとして任天堂から発売された「準ローンチタイトル」とでも言うべきゲームソフト。
任天堂のSFC第3作でもある。
ローンチタイトルの『スーパーマリオワールド』や同日発売の『グラディウスIII』などの陰に隠れ、本作自体も大人・マニア向けの落ち着いた、つまりは地味な雰囲気が漂う作品であったため、売上は当初の予想を下回ってしまった、ややマイナーな印象が拭えないゲームではある。
だが、その実態はSFCに搭載された回転・拡大・縮小機能をフル活用し、説得力が非常に高い3D空間描写を当時最高クラスのグラフィックで実現させた良作フライトシミュレータである。
フライトシム部分の完成度もさることながら、「フライトクラブ=飛行教習所の体裁」の元、徹底して「空を楽しむ」雰囲気を前面に押し出した作風、近藤浩治と岡素世の手による質の高いBGM、愛嬌のある教官達を始めとしたギャグ演出、終盤で唐突に始まる予想外の展開など、随所に見るべきところの多い作品。
プレイヤーは「フライトクラブ」なる教習所(?)に入会し、4箇所のフライトエリアにおいて4種類のスカイスポーツの訓練を行っていく。
ちなみに本作の説明書は、全編がこの「フライトクラブ」の紹介パンフレット・あるいは教習計画書といった体裁をとっており、作品世界への没入感を深めている。
飛行感・浮遊感・落下感の表現力は(当時の家庭用ゲームとしては)かなり高い。
映像技術・操作感覚の両面が高水準で融合した結果である。
操作感の面も抜かりなく、特に風で煽られる感覚は出来のいい風切り音と相まって実物の様に感じるほど。
フライトシム自体は業務用として(ここでいう「業務用」とはアーケードゲームよりも、各航空会社で使用している訓練機を指す)大型のマシンがあったが、ゲームセンターでもそれほど見ることはなく、そもそもそれ以前に、主にマシンスペックの問題から後の『グランツーリスモ』の様な「リアル系」のゲームはかなりの少数派だった。
この『パイロットウイングス』は、ある意味では家庭用ゲーム機における「リアル系シミュレータ」というゲームジャンルの先駆けになった作品とも呼べるかもしれない。
同時に、スーパーファミコンというゲーム機の魅力をアピールする役目も存分に果たしていた。
惜しむらくは、そのゲーム性の良さが地味なプレイ画面からでは伝わりにくかったところか。
とはいえ、後にニンテンドウ64、そしてニンテンドー3DSでも続編が出たことは、本作にも確かなファンが存在することを示していると言えるだろう。
ちなみに、これらの続編はいずれもそれぞれのハード初期に出されている。
任天堂にとっての『フライトクラブ』とは、ユーザーを新しいハードへ誘うための「教習所」なのかもしれない。
[game-1]パイロットウイングス(最新無料動画を楽しみましょう♪)