モンスターメーカー3 光の魔術師(スーパーファミコン)

【発売日】 1993年12月24日
【発売元】 ソフエル
【価格】 9,800円
【メディア】 16メガビットロムカセット
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

九月姫氏がデザインした可愛らしいキャラクターが特徴であり、様々なメディア展開がされたカードゲーム『モンスターメーカー』シリーズ。

本作はSFCで初めて発表されたゲーム作品である。

移動は『ドラクエ』のようなマップ見下ろし型だが、戦闘システムが独特のものとなっている。

戦闘はコマンド入力型だが、敵との距離の概念が存在し、物理攻撃の場合は敵に近づかないと攻撃ができない。

背後攻撃、挟み撃ちといった戦法も存在する。

近接攻撃に複数種類があり、状況によって使い分けることが可能。

ゲーム後半から「はなす」コマンドを使用することでモンスターと交渉することができる。

その結果、なだめたり、追い払ったり、怒らせたりと様々な使い方ができる。

エンカウント率がとてつもなく高い、特にダンジョンは長いものが多い上にランダムエンカウント率が高いため、ストレスが溜まる。

逃走が比較的成功しやすいのが救い。

ストーリーは基本的にシリアス一本で、たまに重い演出があるものの、低年齢でも分かりやすいようまとまっている。

攻略情報が充実した現在ではある程度遊べるゲームとなっているが、発売当時はそのエンカウントの高さやデフォルトでは進行が遅すぎる戦闘、ダンジョンの難易度からまともに遊ぶのはかなり苦痛なゲームであった。

致命的なバランス崩壊があるわけではないが、各所の調整不足はプレイヤーにボディブローのようにじわじわとイライラを与えてくる。

SFC期に珍しくなかった調整不足のRPGの1つに入るゲームである。

バードバグ、ゲームバランス以外はクリアまでに大きな不備が見当たらないため調整不足ではなく意図的に高難易度にされた可能性もあり、RPGのバランスについて把握できていない調整ははっきり言って褒められたものではない。

バードバグや仲間にできないモンスター、不備の多い攻略本など槍玉に挙げられやすい問題点があったのが余計に惜しまれる。

かわいらしいキャラクター達や、ファンタジー物のRPGとしては王道な世界観・シナリオといった評価できる点もあり、モンスターメーカーシリーズや九月姫氏のファンならプレイする価値はある。

安価で購入できる現在はとりあえず手にとってみるのも悪くない。

しかし本作の良さを味わうためには多くのゲームシステムの把握と苦行のような戦闘をこなす必要がある上に、苦行を超えて評価点をじっくり味わったとしても見返りに合うとはとても言えず、スルメゲーというにも厳しい内容である。

評価点を本作を評価するプレイヤーはほぼ例外なくやり込んだマゾプレイヤーであり、決して万人にオススメできるゲームではない。

1つのゲームとして見るといびつなバランスのゲームだと言わざるを得ない。

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