【発売日】 1995年4月21日
【発売元】 ユタカ
【価格】 9,800円
【メディア】 12メガビットロムカセット
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
ホビージャパン社のTRPG『ワースブレイド』や小説『聖刻1092』シリーズと同じ、中世的な世界で巨大ロボット「操兵」が闊歩する世界を舞台とする『聖刻(ワース)』シリーズの新展開として、このゲームを中心として小説(全3巻)とドラマCDと平行する形で世に出た。
つまりメディアミックスの1つなのだが、パッケージも説明書も関連作品に付いてはまったく触れていないため、気付かなかった人も少なくない。
キャラデザにTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』の只野和子氏を、メカデザインには『エルドラン』シリーズのやまだたかひろ氏を起用するという、鳴り物入りの企画であったが、生まれ落ちたのは尋常ではないクソゲーだった。
ストーリーは小説版のそれを半端に端折っただけで、ゲームならではのアレンジやオリジナル要素は無い。
ショボいグラフィック、誤字脱字、説明不足なシナリオ、正気を疑う戦闘システム、おかしいゲームバランス、間違っている説明書、理解不能なバグと、クソゲーお決まりの要素の殆どを併せ持っている。
1つ1つを見れば、これより悪いというソフトはいくらでもあるだろう。
しかし本作の凄さはその「あらゆる分野において満遍なくクソ」というオールラウンダー振りにある。
致命的なプログラムミスも無く、「仕様通りに作られているはずなのにクソ」だという意味では、KOTY2008年次点の『プロゴルファー猿』に近い…
のだが、実はこのゲーム、「クソゲーお決まりの要素」の中で、ただ1つだけ持っていないものがある。
それは、「パッケージ詐欺」である。
パッケージには、誇大広告や嘘は一切書かれていない。
それもその筈、本ソフトのパッケージ裏には、簡単なストーリーと4枚の画面写真が載っているだけで、キャッチコピーやセールスポイントはおろか、「こんなシステムがある」といった具体的な説明すら一切書かれていないのだ。
ウリとなる要素自体がまったく無いのだから、書きようがなかったのだろうが。
小説版『真・聖刻』そのものが、目下ワース関連で中核となっている長編小説『聖刻1092』の前日譚というべき位置づけになっているのだが、だからと言ってこのボリュームのなさはどうかというところである。
原作付きであることそのものが分からない人もいただけになおさら。
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